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2022.5.12

STOP WAR:ドルトムントからのメッセージ

STOP WAR:ドルトムントからのメッセージ

バイエルン・ミュンヘンとのドイツ頂上決戦から、わずか3日後にもかかわらず、ボルシア・ドルトムントはディナモ・キーウとの、チャリティマッチ開催を過密日程のなか急遽決断する判断を下した。ボルシア・ドルトムントでマーケティング最高責任者を務める、カーステン・クラマーCMOはフースバルJPに対して「選手たちの後押しもあって実現したこと」と説明。「私たちは1サッカークラブであると同時に、それだけにとどまるものでもない。」と述べ、「これは戦争反対という意思を明確に示すチャンスであると同時に、私たちにとっては責務ともいえるかもしれません」と言葉を続けている。

 

当初はU19の派遣を検討していたが、「徐々に実情が見えてきました。6月にW杯出場に向けた重要な一戦が控えるウクライナ代表にとって、多くの代表選手が所属するクラブの活動は重要な意味をもつ。そこでシグナルの発信とともに、サッカー面も考慮した形で開催することになりました」とのこと。なおこの試合では前半の主審を、子供の病気の治療のためにドイツに避難しているデニス・シュールマン審判員が、そしてそれを公私共にサポートしているパトリック・イットリヒ審判員が後半でそれぞれ務めることに。

 

そしてこの日だけは本拠地シグナル・イドゥナ・パークは、本来のチームカラーである黄色と黒ではなく、黄色と青に染められ、ウクライナから避難している16歳のイワン・マトビチュクくんは、試合開始前にスタジアムアナウンサーのノビー・ディッケル氏と共にチームのラインナップを発表。始球式はディナモ・キエフのユースアカデミー出身で、現在はベルリンに身を寄せる15歳のドルトムントファン、ニキータ・セメノフくんが担当し、この日は負傷の影響も残りながら敢えて先発出場した、憧れの選手であるエルリング・ハーランドへと蹴ることができた。わずか9分間の出場となったハーランドだが、それでも果敢なプレーでバイノー=ギッテンスへの先制点をアシスト。試合後には「団結する姿を見せることは大切だし、サッカーにはその力があるんだ」と語っている。

 

マルコ・ローゼ監督は、「欧州にとっては身近なことでありながら、でもどこか遠い話であり、辛い思いを胸にいただき続けるその状況は、なかなか実感できないもの。ただそれでも直接話を聞くことでさらに知ることができたし、誰もができる限りウクライナを支援したいという明確な意見が出ていると思う」とコメント。実際にこの日は3万5000人の観客が訪れ、チケット販売による純益はのべ40万ユーロにまで到達したことも合わせて発表されており、パトリック・イットリヒ審判員は、「この忌々しい戦争に遣る瀬がない気持ちにもなりますが、力を合わせて何ができるのか、今回はそれを示せたと思いますし、胸にぐっと来るものがありました」と振り返った。なおこの金額は全て『ウクライナ・エイド』へと寄付されている。

 

記事:フースバルJP

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