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2017.8.6

PK戦で敗れ、スーパーカップ獲得ならず

PK戦で敗れ、スーパーカップ獲得ならず

ボルシア・ドルトムントはPK戦の末、バイエルン・ミュンヘンに屈し、通算7度目のドイツ・スーパーカップ獲得はかなわなかった。クリスティアン・プリシッチとピエール=エメリク・オーバメヤンのゴールで2度にわたってリードしたものの、2-2の引き分けに持ち込まれ、最後はPK戦に4-5で敗れた。

 

レポート:ボリス・ルパート(ジグナル・イドゥナ・パルク)

 

8万1360人の観客で満員となったジグナル・イドゥナ・パルクで、BVBは素晴らしいスタートを切り、12分にプリシッチが早くも先制点を奪った。しかしその後、主導権を手放してしまい、18分にレバンドフスキのゴールで追いついたバイエルンに逆転されてハーフタイムを迎えていてもおかしくなかった。それでも後半に入ると再び反撃の意志を見せ、71分にオーバメヤンのゴールで2-1とリードを奪い返す。だが終了2分前に、ゴール前の混戦からキミッヒに同点ゴールを決められてしまい、勝負はPK戦へ。ロマン・ビュルキがキミッヒの1本を止めて優位に立ったBVBだったが、セバスティアン・ローデと最後はマルク・バルトラが失敗し、バイエルンに栄冠をさらわれた。

 

 

戦前の状況:
昨季のDFBポカール覇者BVBとブンデスリーガ王者バイエルンが、シーズンの幕開けとなるスーパーカップで対決するのは通算7回目、2012年以降では5回目だった。過去6回の対戦では、ブラック&イエローが4勝(1989、2008、2013、2014年)。トロフィーを獲得した回数は、両者とも6回で並んでいた。

 

チーム情報:
両チームとも故障者が多く、BVBはマリオ・ゲッツェ(背中のケガおよび5カ月ぶりの復帰による疲労)、マルコ・ロイス(十字靭帯の部分断裂)、マルセル・シュメルツァー(外側側副靭帯の部分断裂)、ラファエウ・ゲレイロ(足の骨折)、ユリアン・バイグル(足首の骨折後のコンディション不足)、アンドレ・シュールレ、エリック・ドゥルム(共に筋肉の故障)、エムレ・モル(体調不良)、バイエルンはノイアー、ロッベン、ハメス、アラバ、ボアテング、ベルナト、チアゴが欠場。つまり両監督とも、それぞれレギュラーを6人欠いていたことになる。

 

戦術:
BVBは4-3-3のフォーメーションを採用。ヌリ・シャヒンが中盤の底に入り、右にマフムート・ダフート、左にゴンサロ・カストロが並んだ。前線はウインガーのウスマヌ・デンベレ(右)とクリスティアン・プリシッチ(左)がCFオーバメヤンをサポートする3トップ。相手ボール時は、ほぼこのシステムで戦った。対するバイエルンは、ミュラーとレバンドフスキをトップに置き、中盤と守備のラインをコンパクトにした4-4-2のシステム。攻撃時は4-3-2-1へシフトし、ミュラーが1トップのレバンドフスキの背後に回る一方、キミッヒが頻繁にオーバーラップを試みた。

 

 

試合の展開と分析:
立ち上がり、これがブラック&イエローでの公式戦通算250試合目だったシャヒンが早速シュートを放ったが、CKに逃げられた。この試合最初の決定機をつくったのはバイエルンだったが(11分にレバンドフスキがゴール前13メートルの中央右からシュート)、最初の15分間、試合を支配していたのはBVBのほうだった。12分にはプリシッチが先制点をマーク。マルティネスからボールを奪うと、1対1となったGKウルライヒを低い弾道の一撃で破った。

 

一方、バイエルンが狙っていたのはファイナルサードへ素早くボールを入れること。特に右サイドでオフサイドトラップの突破を図っていた。18分にレバンドフスキが至近距離からゴールを決めた際もラインぎりぎりだったため、ツバイヤー主審は、キミッヒがルディーからロングボールを受け取ったときにオフサイドポジションにいなかったかどうか、ビデオ副審のシュティーラー氏に確認しなければならなかった。

 

BVBはここから主導権を失って苦戦するようになり、守備でも特に左サイドで脆さを露呈してしまう。31分にはミュラーがゴール前5メートルからビュルキにセーブを強いる。4分後には再びミュラーに頭で狙われたが、ここはクロスバーに助けられた。39分にはトリソも惜しいヘディングシュートを放った。一方、前半にBVBが相手ゴールに迫ったシーンは、あと1回のみだったが、かなりのビッグチャンスだった。24分、まずドリブルで持ち込んだダフートが自らシュート。これはブロックされたが、ボールはまだ危険地帯にあり、デンベレが素早くクロスを入れる。これにゴール前でカストロが合わせたが、ウルライヒの正面だった。

 

終盤30分間はBVBが押し返す

 

後半開始からダフートをローデに代えたブラック&イエローは守備が安定。60分以降は何度もバイエルンを苦しめるようになり、63分にはデンベレのクロスからカストロがあわやゴールという場面もつくった。迎えた71分、バイエルンのカウンターを寸断したBVBは前方へ一気にボールを運ぶと、デンベレからオーバメヤンへスルーパス。完璧なタイミングで抜け出した昨シーズンのブンデスリーガ得点王は軽く浮かせたシュートでウルライヒを破り、スコアを2-1とした。

 

しかしBVBは、試合終了まで2分30秒というところで追いつかれてしまう。パスラックがキミッヒへのファウルでFKを与えると、ゴール前の混戦からジューレがヘディングシュート。これはクロスバーに嫌われたが、こぼれ球に反応したキミッヒが土壇場で試合を振り出しに戻した(88分)。

 

出場メンバー&ゴール
2017年8月5日 DFLスーパーカップ
ボルシア・ドルトムント 2-2(前半1-1、PK戦4-5) バイエルン・ミュンヘン

 

ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ソクラティス、バルトラ、ザガドゥ(77分 パスラック);シャヒン;カストロ、ダフート(46分 ローデ);デンベレ、オーバメヤン、プリシッチ(90分 フィリップ)
バイエルン・ミュンヘン:ウルライヒ;キミッヒ、マルティネス(60分 ジューレ)、フンメルス、ラフィーニャ;トリソ(84分 サンチェス)、ルディー、ビダル;ミュラー(67分 コマン)、リベリ;レバンドフスキ
ベンチ:バイデンフェラー、スボティッチ、イサク、トプラク(BVB);フリュヒトル、ティルマン、フリードル、パントビッチ(バイエルン)
ゴール:プリシッチ(12分)、レバンドフスキ(18分 キミッヒ)、オーバメヤン(71分 デンベレ)、キミッヒ(88分)
PK戦:レバンドフスキ○、デンベレ○、リベリ○、フィリップ○、キミッヒ×(ビュルキがセーブ)、オーバメヤン○、ルディー○、ローデ×(ウルライヒがセーブ)、ビダル○、カストロ○、ジューレ○、バルトラ×
CK:2-4(前半1-2) 好機:3-6(前半2-5)
主審:ツバイヤー(ベルリン) 警告:ソクラティス、ザガドゥ、ローデ、パスラック(BVB);ビダル(バイエルン)
観客数:81360人(満員) 天候:曇り、気温19度

 

今後の日程:
スーパーカップに出場しなかった選手たちは、6日の親善試合でロート=バイス・エアフルトと敵地で対戦(日本時間7日0時キックオフ)。次の公式戦となる12日のDFBポカール1回では、同じく敵地でFCリーラジンゲン=アーレンと顔を合わせる(同22時30分キックオフ)。

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