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2019.3.6

CL敗退も光明、復調に期待

CL敗退も光明、復調に期待

結局ドルトムントの奇跡は起こらなかった。ボルシア・ドルトムントは4-0のリードで試合を折り返していてもおかしくなかったが、最終的に1-0で逃げ切ったのはトッテナム・ホットスパーFCだった。試合の流れに反してハリー・ケインに許した先制ゴールは、BVBサポーターが抱いていた逆転突破への望みをくじく痛恨の一撃となった。

 

5日夜のジグナル・イドゥナ・パルクを詰め尽くした大観衆は、UEFAチャンピオンズリーグからの敗退が決まったBVBをスタンディングオベーションで迎えた。通常、大会から敗退したチームがこのように称えられることはほとんどない。それでも南スタンドのサポーターは試合後、ワールドカップ優勝ゴールキーパーの牙城を崩せず、奇跡を起こすことなく敗れたブラック&イエローの戦士たちに地響きがするほどの声援を送った。マルコ・ロイス(21分)とユリアン・バイグル(33分)、そしてマリオ・ゲッツェ(34分)の決定機は、トッテナムの守護神ウーゴ・ロリスに阻まれた。キャプテンのロイスは、11分と34分のチャンスも相手ディフェンダーにつぶされてしまった。つまりハーフタイムの時点でも、BVBが3点を奪わなければならない状況は変わっていなかった。そして後半開始直後、この日2度目のチャンスを迎えたトッテナムがケインのゴールで先制すると、その瞬間に勝負がほぼ決まってしまった。「あの時点で5点が必要になり、非常に厳しい状況になったことを悟った」。そう振り返ったのはルシアン・ファブレ監督だが、BVBの指揮官は全体的なパフォーマンスに大きな手応えを感じていた。

 

闘志と気迫あふれるBVBのプレーに心を動かされたのは、南スタンドに陣取ったサポーターたちも同じだった。だからこそ、欧州最高峰のクラブ大会から敗退が決まったにもかかわらず、ファンは失望ではなく希望に満ちた反応を示したというわけだ。BVBスポーツディレクターのミヒャエル・ツォルクは「試合を通じてチームを後押ししてくれたファンに心から感謝したい。とりわけ前半終了直後が感動的だった。これから数週間、チームに大きな活力を与えてくれるよ!」と話した。

 

 

UEFAチャンピオンズリーグからの敗退、しかも2試合合計0-4の惨敗という事実はともかく、ふがいないプレーを見せた1FCニュルンベルク戦(0-0の引き分け)とFCアウクスブルク戦(1-2の敗北)での教訓は生かされていたようだ。前半に70%のボールを支配し、見事な連係から6回の決定機を演出したBVBは、集中力、気迫、情熱のすべてがそろった素晴らしいサッカーでワールドクラスの強豪を攻め立てた。残り10試合となったブンデスリーガでの復調に期待を抱かせる内容と言っていいだろう。

 

このところ勝ち点を取りこぼすことが多かったBVBだが、南スタンドのサポーターたちも潮目が変わりつつあると感じているようだ。試合後のジグナル・イドゥナ・パルクには、「ドイツ王者に輝くのはBVBだけ」というチャントが鳴り響いていた。

 

文:ボリス・ルパート

 

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