
2017.11.15 BVBのユース選手向け教育プログラム |
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高校を卒業したあとも、学業を放棄することなくスポーツのキャリアを追求することは可能なのだろうか? ボルシア・ドルトムントの「オーバー18・エデュケーション・オフェンシブ」は、U-19およびU-23チームに所属する高卒選手を対象にした9カ月の教育プログラム。プロのスポーツ選手を目指しながら、それ以外のことも総合的に学び、職業選択の幅を広げることを目的としている。
同プログラムでは、インタビュー対応や話し方の訓練、個人向け財務アドバイス、職業プラニング、英語やスペイン語などの外国語レッスン、ソーシャルメディアの使い方や自身のウェブサイトの立ち上げ方講座、初めて一人暮らしをする際の契約や規則、連絡先についてなど、幅広い分野の講座を受講することができる。キーワードは、社会的能力の訓練だ。さらに「競技スポーツと薬物」や「自制心を構築して目標に集中する方法」といったテーマの講義もあるほか、社会的プロジェクトに参加したり、社会的少数グループと触れ合ったりする活動もある。それに加え、受講生たちは最終的にFLVW(ベストファーレン州サッカー&陸上競技協会)が発行するB級指導者ライセンス資格を取得することができる。

マティアス・レーベン
プロ選手以外の選択肢
「コースは週3日で9カ月。学校を卒業した選手たちを対象に、さらなる資格を得て自分にふさわしい職業を見定められるようにする機会を提供している。サッカーでのキャリアがうまくいかなかったときに別の選択肢、プランBを持てるようにするためだ。我々の教育プログラムは、選手たちが練習を休むことなく、効果的に日常の能力を高めていけるよう組まれている」。プログラムの概要を説明したBVBの教育担当マティアス・レーベンは、そう話した。
ハンドボール選手たちが初めて参加

ラース・リッケン
昨年度の成功を受け、今回初めてハンドボールチームの女子選手3名も参加。この教育プログラムはサッカー選手だけでなく、さまざまなスポーツの選手たちに役立つ内容となっている。「我々はARGE、ジグナル・イドゥナ保険、ハッティンゲンのDGB教育センター、そのほかさまざまな教育機関や有資格アドバイザーの力を借りて、BVBのトレーニングセンターに質の高いノウハウを集結させた」。BVBのユース育成コーディネーター、ラース・リッケンもそう強調している。
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