
2019.9.15 4-0:レバークーゼン相手に大きな勝利 |
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ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ第4節で同じUEFAチャンピオンズリーグを戦うバイヤー04レバークーゼンに4-0(前半1-0)で圧勝。パコ・アルカセルとラファエウ・ゲレイロがネットを揺らしたほか、マルコ・ロイスも後半に2ゴールを挙げた。
レポート:ボリス・ルパート
チケット完売のジグナル・イドゥナ・パルクは8万1365人の観客でいっぱいに。立ち上がりに主導権を握ったのはアウェーのレバークーゼンだったが、BVBは28分にアルカセルが先制する。さらにユリアン・ブラントがゴールを脅かしたものの、相手GKフラデツキーの見事な反応にセーブされた。レバークーゼンがボールを支配(65%)し、BVBがチャンスで上回った(3-0)前半を終えると、試合再開からわずか5分でロイスが追加点をマーク。83分にゲレイロがとどめを刺すと、90分にも再びロイスのゴールが生まれた。
戦前の状況:
BVBはレバークーゼンに対し、ここ5試合で4勝1分け。ホームでは4連勝中となり、1試合平均では3点以上を奪っている。前節のBVBは敵地で1FCウニオン・ベルリンに1-3と敗れ、今シーズン初黒星。対するレバークーゼンは開幕から無敗を維持していた(2勝1分け)。
チーム情報:
この日のBVBは、代表戦による中断期間前に行われた第3節から先発2人を変更。ユリアン・バイグル(ベンチ)と筋肉の負傷で外れたウカシュ・ピシュチェクに替え、ゲレイロとアクセル・ビツェルがスタメンに名を連ねた。また、復帰したトルガン・アザールがベンチスタートとなる一方で、ニコ・シュルツ(足)とマテウ・モレイ(肩)は依然として離脱中。代表戦で足首を痛めていたマヌエル・アカンジは、プレーに支障なしとの診断で先発出場を果たした。
戦術:
前半20分まではレバークーゼンが試合を支配し、BVBが優位に立ったのはアシュラフ・ハキミが中盤までポジションを上げた時だけ。基本の4-3-3からフレキシブルに選手が動くシステムを採用したレバークーゼンは、中盤ではバウムガルトリンガーとアランギスが頻繁にポジションをチェンジ。相手コーナーキックの際にも前線の3枚をハーフウェーライン付近に残すことが多かった。右ウイングのハベルツはたびたび中盤まで下がり、攻撃的な右SBラース・ベンダーのオーバーラップを促していた。対するBVBは、4-4-2のフォーメーションを選択。しかしこの日はパスの精度が悪く、スピーディーなカウンターがなかなか決まらなかった。
試合の展開と分析:
高い位置からプレッシャーを掛けてきたレバークーゼンに対し、いつものように落ち着いてボールを回せなかったBVBはロングボールを多用することに。しかし、レバークーゼンのポゼッションもチャンスには結びつかず、マッツ・フンメルスとアカンジの両センターバックが危険なエリアへの侵入を許さなかった。
前半20分過ぎにはいつものペースを取り戻したBVBだったが、決定的な場面と言えば24分の一度だけ。エリア内でアルカセルのパスを受けたロイスがシュートを放つも、これはフラデツキーがセーブ。こぼれ球を拾ったブラントのシュートもフラデツキーに止められた。
しかし、その4分後には待望の先制点が生まれる。ハキミが右サイドでボールを奪うと、相手サイドバックの背後からゴール前へピンポイントクロスを供給。これをアルカセルが左足のボレーで合わせ、スコアを1-0とした(28分)。アルカセルはクラブと代表戦を合わせ、今季出場した8試合で8ゴールとしている。BVBは30分過ぎにもチャンスを迎え、ビツェルの折返しを受けたディレイニーが至近距離からシュート。ボールはスライディングでブロックしたターの手に当たっていたにもかかわらず、これを見逃された上、リバウンドを拾ったハキミのシュートもクロスバーに嫌われた(33分)。
レバークーゼンは後半から戦術を変更し、アミリをバイリーと交代させ、ハベルツに8番の役割を与えた明確な4-3-3にスイッチする。しかし、その数分後にBVBのカウンターが炸裂。アカンジがクリアしたボールはサイドラインを割ることなくジェイドン・サンチョにつながると、このイングランド代表ミッドフィルダーが右サイドを突破。中央への折返しをアルカセルがスルーし、その背後に駆け上がっていたロイスがファーポスト際にシュートを流し込んだ(50分)。
BVBは63分、パスミスからこの日初めてロマン・ビュルキが脅かされるも、ハベルツのシュートを片脚でブロック。その後はレバークーゼンにボールを持たせながら要所を締め、試合終了7分前に勝負を決める。アザールとゲレイロから攻撃を始めると、ディレイニーが右サイドへ大きく展開。サンチョのセンタリングをフラデツキーがはじいたものの、これを拾ったゲレイロが難なくゴールを陥れた(83分)。さらに90分、今度はアザールとヤコブ・ブルーン・ラーセンが絡んだカウンターからチャンスを迎え、最後はロイスが至近距離から押し込んだ。
出場メンバー&ゴール:
ブンデスリーガ第4節
ボルシア・ドルトムント 4-0(前半1-0)バイヤー04レバークーゼン
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ハキミ、アカンジ、フンメルス、ゲレイロ;ビツェル(78分 バイグル)、ディレイニー;サンチョ、ロイス、ブラント(61分 アザール);アルカセル(79分 ブルーン・ラーセン)
バイヤー04レバークーゼン:フラデツキー;L・ベンダー、ター、S・ベンダー、ベンデウ;バウムガルトリンガー;アランギス(78分 アラリオ)、アミリ(46分 ベイリー);ハベルツ、フォラント、ベララビ(73分 ディアビ)
ベンチ:ヒッツ、ザガドゥ、ダフート、ゲッツェ、シュメルツァー(BVB)、エズジャン、レツォス、ドラゴビッチ、パウリーニョ、シンクラーベン、バイザー
得点:アルカセル(28分 ハキミ)、ロイス(50分 サンチョ)、ゲレイロ(83分 サンチョ)、ロイス(90分 ブルーン・ラーセン)
チャンス数:6-1(前半3-0) CK数:3-3(前半1-3)
主審:ジーベルト(ベルリン) 警告:アミリ、ベンデウ、ハベルツ(レバークーゼン)
観客数:8万1365人(満席) 天候:晴れ、気温21度
今後の日程:
17日にはUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ初戦でFCバルセロナをホームに迎える(日本時間18日4時キックオフ)。来週末のブンデスリーガでは、アイントラハト・フランクフルトのホームに乗り込む(同23日1時キックオフ)。
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