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2013.8.11

4-0:オーバメヤンの活躍で完璧なスタート

4-0:オーバメヤンの活躍で完璧なスタート

ボルシア・ドルトムントは新戦力ピエール・エメリク・オーバメヤンのハットトリックなどでアウクスブルクに4-0(前半1-0)で圧勝し、敵地で迎えた51シーズン目のブンデスリーガ開幕戦を白星で飾った。ホームのアウクスブルクは粘り強く戦ったものの、ゴール前での決定力に勝るBVBがエキサイティングな好ゲームを制した。終盤にはロベルト・レバンドフスキがPKを沈めている。

 

レポート:ボリス・ルパート(アウクスブルク)

 

 

 

 

SGLアレナを埋め尽くした3万660人の観客は、キックオフの瞬間から両チームが攻め合う攻撃的な試合を堪能した。BVBが均衡を破ったのは23分。オーバメヤンがダイビングヘッドで豪快にネットを揺らしたものの、それからしばらくの間はアウクスブルクの反撃に遭う。実際、BVBはこの時間帯に追いつかれていてもおかしくなかったが、オーバメヤンが66分と79分にもネットを揺らして突き放した。BVBのクラブ史を振り返っても、ブンデスリーガへのデビュー戦でハットトリックを達成した選手はオーバメヤンが初めて。これまでの記録はティモ・コニエツカ(1963年)とマルシオ・アモローゾ(2001年)の2得点だった。さらにBVBは86分、レバンドフスキのPKでアウクスブルクにとどめを刺した。

 

戦前の状況:
昨季後半戦に限れば7位の成績を残したアウクスブルクに対し、2012-13シーズンのブンデスリーガとチャンピオンズリーグで2位のBVB。アウクスブルクは過去のBVB戦で未勝利(1分け3敗)ながらも、大きな自信を胸にこの試合に臨んだ。一方のBVBは、ブンデスリーガの直近31試合でわずか2敗。昨季はアウェーでクラブ新記録となる41得点をマークした上、前回の対戦ではアウクスブルクに3-1で快勝している。

 

ベンダー

 

チーム情報:
バイデンフェラー(出場停止処分)とピシュチェク(でん部の負傷)、ムヒタリアン(火曜日にフルメニューの練習を再開)らを欠くBVBは、先週末のDFBポカールで勝利を収めたメンバーから1人だけ変更。ベンダーがケールに代わって先発した。一方のアウクスブルクは、GKマニンガー、デ・ヨング、オットル、バンセらを欠いていた。

 

戦術:
4-1-4-1のフォーメーションを採用したアウクスブルクは、BVBがボールを持った瞬間に素早く全体をリトリート。ボールホルダーよりも低い位置に9人が待ち構える陣形となり、左サイドのハーンと最前線のメルダースを残すカウンター狙いの作戦に徹した。対するBVBは、中盤の底にシャヒンとベンダーが並ぶいつもの4-2-3-1を採用。アウクスブルクのトップ下、アルトゥントップをケアする一方で、フンメルスがメルダースのマークを受けていたため、スボティッチが最終ラインからのビルドアップを任された。

 

オーバメヤンがヘディングで豪快に先制

 

試合の展開と分析:
開始80秒までに両チームのファンは早くも互いに肝を冷やした。まずはオーバメヤンがペナルティーエリア内でこぼれ球を拾い、横パスを選択。しかしレバンドフスキはこれに合わせられない。続いてアルトゥントップのパスからハーンがBVBのゴール前に抜け出すも、右サイドからのシュートはランゲラクが止めた。

 

BVBは前半、60%を超えるボール支配率を確保してゲームを支配したが、ゴール前では運に恵まれなかった。5分にはオーバメヤンが見事なラストパスでチャンスを演出するも、ロイスは惜しくも合わせられない。スボティッチは16分のCKに合わせてシュートを放ったが、わずかに横へそれた。アウクスブルクも両サイドからカウンターを仕掛け、アウェーチームの守備陣を脅かした。

 

この日キャプテンを務めたフンメルスが相手DF3人の間に割って入りヘディングシュートを放つ

 

ハイペースで激しい展開の試合が繰り広げられていたことは、データからも明らかだ。タックル回数は22分までに50回に到達!そしてレバンドフスキは前線で必死に走っていたが、ボールはなかなか回ってこなかった。

 

先制ゴールは、奮闘するポーランド人ストライカーが絡むことなく生まれた。シュメルツァーがサイドを駆け上がり、ロングクロスをゴール前に放り込む。弧を描きながら入ってきたボールにオーバメヤンがフリーで合わせ、鮮烈なヘディングシュートでネットを揺らした。ガボン出身の新戦力は歓喜の宙返りを披露。シュメルツァーも2011年4月以来となるアシストを喜んだ。

 

試合をうまく裁いていたキルヒャー主審が前半終了の笛を吹く5分前に、黒と黄の軍団は追加点のビッグチャンスをつくる。オーバメヤンがギュンドアンとのワンツーを経てロイスへパス。GKアムシフが突進してきたのを見てロイスは折り返したが、そこへ駆け込んだグロスクロイツのフィニッシュはアムシフの股間で止められた。逆にアウクスブルクのCKの場面でランゲラクが目測を誤り、BVBはピンチを迎えたが、ベンダーがゴールライン上での見事なクリアでチームを危機から救う。その2分後、ランゲラクはホルツホイザーの強烈な一撃をポストの外へとはじき出し、ミスを帳消しにした。

 

昨シーズン、先制されると一度も勝てていなかったアウクスブルクは、ハーフタイムまでにさらに3つの好機をつくる。前半終了間際にはモラベクにビッグチャンスが訪れるも、シュートを横へそらしてしまった。

 

オストルツォレクと競り合うオーバメヤン

 

一方、アウクスブルクに乗り込んだ4000人のBVBファンは、昨シーズン1-0から9度追いつかれていただけに、1点のリードを心もとなく感じていたに違いない。ホームチームはボール奪取に執念を燃やし、60分の時点で半分以上の競り合いに勝っていた!BVBも50分に後半最初のチャンスらしいチャンスをつくったが、ギュンドアンのパスに抜け出したオーバメヤンのフィニッシュはアムシフが阻止。それを除くと守勢に回りがちだった。

 

背中を痛めながらも先発したギュンドアンは57分にピッチを去り、代わってクバ(ブワシュチコフスキ)が入る。このメンバー交代に伴い、オーバメヤンはサイドへ。ロイスはセンターでプレーするようになった。

 

65分、ロイスが角度のないところから放ったシュートはアムシフのファインセーブに止められる。しかし、これを境に試合の流れは変わり、主導権はBVBへと移る。待望の追加点が生まれたのは、その直後の66分。ロイスがランゲラクからのロングフィードを受け、エリア内へラストパス。これを受けたオーバメヤンは、フェルハーフをかわしてゴール隅にチームと自身の2点目を決めた。

 

これでホームチームの気力を削いだオーバメヤンは、79分にハットトリックを完成させる。レバンドフスキからの鮮やかなパスを受けると、アムシフをかわしてフィニッシュを冷静に流し込んだ。

 

さらに、レバンドフスキがカルゼン・ブラッカーにファウルされてPKを獲得し、自ら得点。対アウクスブルクで5試合7ゴールとするとともに、アウェーのファンにBVBが今季も優勝候補の一角であることを高らかに宣言した。

 

出場メンバー&ゴール
2013年8月10日 ブンデスリーガ第1節
FCアウクスブルク 0-4(前半0-1)ボルシア・ドルトムント
FCアウクスブルク:アムシフ、フェルハーフ、カルゼン=ブラッカー、クラバン、オストルツォレク、バイアー、ハーン(83分 フォクト)、モラベク、アルトゥントップ(77分 フィリプ)、ホルツホイザー(77分 ブラホディモス)、メルダース
ボルシア・ドルトムント:ランゲラク、グロスクロイツ、スボティッチ、フンメルス、シュメルツァー、ベンダー、シャヒン、オーバメヤン(81分 ホフマン)、ギュンドアン(57分 ブワシュチコフスキ)、ロイス、レバンドフスキ(88分 ドゥルム)
得点:オーバメヤン(24分 シュメルツァー)、オーバメヤン(66分 ロイス)、オーバメヤン(79分 レバンドフスキ)、レバンドフスキ(86分 PK、ホフマンに対するカルゼン=ブラッカーのファウル)
CK:5-6(前半3-2)、好機:5-9(前半4-4)
主審:キルヒャー(ロッテンブルク)、警告:オストルツォレク、モラベク
観客数:3万660人(満員)、天候:晴れ、気温:23度

 

今後の日程: ボルシア・ドルトムントはホーム2連戦を控えており、18日(日本時間19日0時30分キックオフ)にはアイントラハト・ブラウンシュバイクと対戦。23日(同24日3時30分キックオフ)にはベルダー・ブレーメンを本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクに迎える。

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