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2016.10.23

3-3:後半に追い上げインゴルシュタットで勝ち点確保

3-3:後半に追い上げインゴルシュタットで勝ち点確保

ボルシア・ドルトムントは第8節のアウェーゲームでFCインゴルシュタットに0-2、1-3とリードされながらも試合を3-3(前半0-2)のドローに持ち込み、連続無敗を3試合に伸ばした。

 

1万5200人の観客を集めたアウディ=シュポルトパルクで、ホームのインゴルシュタットは前半に2点をリード。いずれもズットナーのFKからコーエン(6分)とレスカーノ(24分)が得点した。後半は目まぐるしい攻め合いとなり、オーバメヤンが59分に1点を返すも、直後の60分に再びレスカーノにゴールを許し、2点差とされる。しかし69分にラモスが2-3とすると、途中出場のプリシッチがロスタイム1分に同点ゴールを決め、後半に入ってパフォーマンスを上げたBVBに勝ち点1をもたらした。

 

レポート:フェリックス・ウルリッヒ

 

戦前の状況
インゴルシュタットは勝ち点1で最下位に沈んでおり、5位のBVBは圧倒的優位とみられていた。ただし、BVBは週半ばにリスボンで97分間に及ぶ死闘を戦ったばかりで、敵地アウディ=シュポルトパルクでの試合は決して簡単ではなかった。試合前、トゥヘル監督はこう語っていた。「インゴルシュタットは最下位にふさわしくないチーム。守備時にはブンデスリーガで最も激しくプレスをかけてくるチームだ。ボールを奪うことに長けており、相手にあまりチャンスをつくらせない」。2015-16シーズンは、BVBがアウェーで4-0、ホームで2-0と2勝していた。

 

チーム情報
キックオフ前、2選手の出場が危ぶまれていた。1人はゲッツェで、代わって香川が先発することに。もう1人は筋肉を痛めていたソクラティスで、結局バルトラが代役としてCBに入った。そのほか、シャヒン(頚椎)、モル(出場停止)、ゲレイロ(肉離れ)、ベンダー(骨髄浮腫)、シュメルツァー(肉離れ)、シュールレ(内側側副靭帯)、ロイス、スボティッチ(共に調整不足)、ドゥルム(ひざの手術)が欠場。カストロは肉離れから復帰した。ビュルキは休養を与えられてベンチに入り、代わってバイデンフェラーがゴールへ。リーグ戦出場は今年3月のダルムシュタット戦(2-0で勝利)以来だった。2-1で勝利したUEFAチャンピオンズリーグのスポルティング戦からのメンバー変更は5人。パスラックとプリシッチの代わりにパクとラモスが先発した。インゴルシュタットのカウチンスキ監督は、1-2で落としたケルンとのアウェーゲームからスタメン2人を変更。レベルスの代わりにハーダージョナイ、レックスの代わりにレスカーノを先発起用した。

 

カストロはスタメンに復帰

 

戦術
インゴルシュタットは通常の4-3-3でなく、守備的な4-4-2を採用。相手ボールになると2トップのヒンターゼーアとレスカーノも自陣内まで下がった。BVBは4-1-3-2とし、オーバメヤンはセンターFWラモスの背後でプレー。中盤ではデンベレ、香川、カストロの3人が短めの間隔で並び、パク、パスラックの両SBが駆け上がるスペースを空けた。

 

試合の展開と分析
オットマール・ヒッツフェルト監督はBVBを指揮していた頃、欧州カップ戦のすぐあとのブンデスリーガの試合がプラン通りにいかないときは、まずは走って両脚の疲労感がとれるまで待たなければならないと語っていた。当時、BVBは後半に入ると見違えることが多かった。それはヒッツフェルト監督のBVBでのラストゲームから19年が経った今も、あまり変わっていないようだ。

 

前半、BVBはリーグ最下位の相手に明らかに押されていた。守備は落ち着かず、相手のセットプレーで集中を欠き、エリア内にハイボールを入れられると危なげだった。攻撃は淡泊で、1対1で仕掛ける積極性やクリエイティブなプレーを欠いていた。前半に放った11本のシュートのうち、インゴルシュタットのゴールを脅かしたのは28分のカストロによる1本のみ。つまり、忘れてしまいたい45分間だった。ボール支配率は69%に達したものの、もっと悪いスコアでハーフタイムを迎えていてもおかしくなかった。

 

69分にBVBの2点目を決めたラモス

 

インゴルシュタットが均衡を破ったのは6分。ズットナーがFKを入れると、コーエンが至近距離からシュートを押し込み、チームに対BVBで初めてのゴールをもたらした。13分にはヒンターゼーアがパクを振り切ってシザースシュート。だが、これはバイデンフェラーが止めた。

 

0-2でもラッキー

 

ホームチームは、1点目とほとんど同じ形から24分にリードを広げる。またしてもズットナーが右サイドからFKを入れ、今度はレスカーノがバルトラのマークを振り切ってヘディングでネットを揺らした。さらにヒンターゼーア(36分)、レスカーノ(44分)、ハルトマン(44分)、コーエン(45+1分)にチャンスが訪れたが、いずれも決められない。おかげでBVBはどうにか希望を保ってドレッシングルームに引き揚げることができた。

 

オーバメヤンが59分にBVBの1点目を決める

 

トゥヘル監督はハーフタイムにパクをプリシッチと交代させ、最終ラインを3バック(ピシュチェク、ギンター、バルトラ)にシフト。その前方にカストロとバイグルが並び、右サイドのプリシッチを生かす攻撃でインゴルシュタットを崩しにかかった。この戦術変更で生き返ったBVBは波状攻撃を仕掛けるようになったが、なかなか突破口を開くまでには至らなかった。

 

BVBがようやく1点を返したのは、カストロに代えてゲッツェが投入された直後。オーバメヤンがデンベレのクロスを頭で合わせ、スコアを1-2とする(59分)。しかし、その40秒後にはレスカーノの追加点(60分)で再び2点差とされた上、カウンターからハートマンのミドルシュートにゴールを脅かされる。これが決まっていれば1-4とされていたところだったが、ポストに救われる格好となった。だが、このクレイジーな試合はまだ終わりではなかった……。

 

ニーランドがパスラックとゲッツェの得点を阻む

 

BVBは69分、プリシッチのアシストからラモスが決めて再び1点差に詰め寄り、残り21分間で同点、そして逆転を狙う。トゥヘル監督は73分に香川を下げ、パスラックを投入。システムを4-1-4-1にシフトさせ、このままペースを上げるよう指示を送る。79分にはパスラックのロングシュートが決まったかと思われたが、相手GKニーランドが右へ飛んでこれを阻止。86分にもゲッツェが決定的なシュートをニーランドに阻まれた。それでも後半ロスタイム1分、BVBはどうにか同点ゴールを奪う。ピシュチェクのヘディングシュートはニーランドにブロックされるも、プリシッチがこぼれ球を押し込んだ。さらにBVBは90+4分、オーバメヤンのヘディングシュートであわや逆転かという場面もつくった。

 

出場メンバー&ゴール
ブンデスリーガ第8節
FCインゴルシュタット 3-3(前半2-0)ボルシア・ドルトムント
FCインゴルシュタット:ニーランド;ハーダージョナイ、マティプ、ティスラン、ズットナー;グロース、ロジェール、コーエン、ハルトマン;レスカーノ(レキー 73分)、ヒンターゼーア
ボルシア・ドルトムント:バイデンフェラー;ピシュチェク、ギンター、バルトラ、パク(プリシッチ 46分);バイグル;カストロ(ゲッツェ 59分)、香川(パスラック 73分)、デンベレ;オーバメヤン、ラモス
ベンチ:ハンセン、モラレス、レックス、ブルジェリ、クリスティアンセン、レベルス(インゴルシュタット);ビュルキ、ローデ、メリーノ、ブルニッチ(BVB)
ゴール:コーエン(ズットナーのFK、6分)、レスカーノ(ズットナーのFK、24分)、オーバメヤン(デンベレ、59分)レスカーノ(ハーダージョナイ、60分)、ラモス(プリシッチ、69分)、プリシッチ(ピシュチェク、90+1分)
CK:2-6(前半1-2)  好機:8-9(前半6-2)
主審:ツバイヤー(ベルリン)  警告:なし(インゴルシュタット);ラモス(BVB)
観客数:1万5200人  天候:曇り、気温8度

 

今後の日程
BVBの過密日程はさらに続き、まずは水曜日のDFBポカールで1FCウニオン・ベルリンをジグナル・イドゥナ・パルクに迎える(日本時間27日午前3時45分キックオフ)。その3日後にはFCシャルケ04とのルールダービーにホームで臨む(同30日1時30分キックオフ)。

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