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2018.3.12

3-2:バチュアイの劇的ゴールで乱戦制す

3-2:バチュアイの劇的ゴールで乱戦制す

ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガで3試合ぶりに勝利を収め、3日前のUEFAヨーロッパリーグ第1戦でFCザルツブルクとのホームゲームを1-2で落としたショックを吹き飛ばした。UEFAチャンピオンズリーグ出場権を共に争うアイントラハト・フランクフルトをホームに迎えたBVBは、この第26節の試合に3-2(前半1-0)で勝利。途中出場のミシー・バチュアイが終盤に2ゴールを決め、シーソーゲームに決着をつけた!

 

レポート:ボリス・ルパート

 

ジグナル・イドゥナ・パルクを埋め尽くした8万1360人の観客の前で、BVBは序盤から積極的に攻めて12分に先制。プリシッチの絶妙なクロスをクリアしようとしたルスが自軍のゴールネットを揺らした。しかし、BVBはそれからハーフタイムまでに4つのビッグチャンスをつくりながらも、追加点に結び付けることができない。すると後半からフランクフルトが押し始め、74分にヨビッチが試合を振り出しに戻す。BVBはその2分後にバチュアイが決めて再びリードするも、アディショナルタイムに入ってからブルムに同点ゴールを許してしまう。それでも試合のラストプレーでバチュアイが決勝点を奪い、スタンドを歓喜一色に変えた。

 

 

戦前の状況:
3位のドルトムントと4位のフランクフルトの間にあるのは得失点差のみだった。対戦相手別で、BVBはフランクフルトに対して総勝利数(42勝)で最多をマーク。ホーム勝利数(31勝)は2番目に多かった。さらに、BVBはフランクフルトに対してホーム6連勝中で、19得点3失点と圧倒していた。

 

チーム情報:
ペーター・シュテーガー監督は依然として香川(足首)、ヤルモレンコ(足の腱)、ドゥルム(足首の外側側副靭帯)、ローデ(リハビリ中)を起用できず。ザルツブルクに1-2で敗れたミッドウィークの試合からはメンバー4人を変更。ソクラティス、バチュアイ、ゲッツェ、バイグルはベンチに回り、アカンジ、フィリップ、プリシッチ、ピシュチェクがスタメンに入った。

 

戦術:
BVBは攻撃的な4-2-3-1のフォーメーション。ロイス(またはフィリップ)が繰り返し前線へ飛び出し、ワントップのシュールレをサポート。フィリップのみ、右サイドの同じポジションでプレーし続けた。中盤の底ではダフートとカストロがコンビを組んだ。対するフランクフルトは、BVBボール時に5バックを形成し、その前で守備的MFのボアテングと長谷部がガード役を担った。しかし常に守備的に戦ったわけではなく、ボールを奪うと3-5-2にスイッチ。ボルフがトップ下を務め、ペース調整と攻守の切り替えはボアテングが担当した。

 

 

試合の展開と分析:
フランクフルトが積極的に戦うチームだからこそ、この試合は立ち上がりからオープンな撃ち合いに。素早い攻守の切り替え、激しいタックルと攻撃的なプレーの数々など目の離せない展開となったが、前半の危険な場面はフランクフルトのゴール前に集中した。BVBが最初にチャンスを迎えたのは7分。フランクフルトはシュメルツァーのクロスを十分にクリアできず、ロイスが8メートルの距離からボレーシュートを放つも、これはわずかにゴール横へ流れる。その後も明らかにペースを上げたホームチームは、序盤に何度か決定的なチャンスをつくった。10分にはプリシッチが右サイドを駆け上がり、中央に正確なクロスを供給。これにシュールレが合わせたが、ヘディングシュートはまたしてもポストをかすめるにとどまった。

 

ルスのオウンゴールで先制!

 

しかし、BVBは次のチャンスで待望の先制点を挙げる。ダフートから最高のパスを受けたプリシッチが右サイドからクロス。これはファーサイドのロイスに届かなかったものの、懸命に戻ったルスの足に当たったボールがフランクフルトのゴールに吸い込まれていった(12分)。さらにシュールレのシュートでコーナーキックを獲得(21分)、その直後にプリシッチのパスからロイスが際どいシュートを放つ(22分)など、BVBは目まぐるしい展開となった前半を圧倒的優位に進めたが、リードを2点に広げることはできなかった。

 

フランクフルトは守備時に人数をかけ、7人がボールの背後に位置していたにもかかわらず、ブラック&イエローの波状攻撃をはね返すことも、ボールを奪うこともできなかった。観客にスタンディングオベーションで称えられる会心のパフォーマンスを披露した前半のBVBは、シュート数でも8-1とフランクフルトを圧倒した。

 

しかし、警告を受けていたダフートを前半だけでベンチに下げ、代わりにバイグルを送り込んだBVBは、後半からフランクフルトの反撃を許すようになる。まずはコーナーキックのこぼれ球を拾ったボアテングがバックヒールでゴールを狙うも、これはビュルキが見事にセーブ(48分)。その3分後のピンチはピシュチェクの決定的なクリアで難を逃れた。一方、フランクフルトにスペースを消されたBVBは攻めあぐねるようになり、シュート数が65分の時点で9-7にまで追い上げられる。しかしスコアは依然として1-0のままだった。

 

 

バチュアイが終盤に2ゴール

 

だが75分、デ・グズマンのフリーキックに頭で合わせたヨビッチに決められ、ついに同点とされる。それでもこの失点で目を覚ましたBVBは、その2分後にプリシッチとのワンツーからバチュアイが勝ち越しゴール。ベルギー代表のフォワードは84分のカウンターからスコアを3-1とすることもできたが、このチャンスをアブラームに防がれてしまった。この時点で再び主導権を握っていたBVBは、受け身になることなく積極的に仕掛けることを選択。しかしその姿勢が仇となったのか、フランクフルトの反撃を食い止めることができず、ダ・コスタのクロスからブルムに同点ゴールを押し込まれた(90+1分)。

 

しかし、これで試合が終わったわけではなかった。後半アディショナルタイム4分、ピシュチェクが中央に入れたボールをバチュアイがうまくコントロールすると、スムーズな反転からゴール左上隅に決勝点を突き刺した!

 

出場メンバー&ゴール
ブンデスリーガ第26節
ボルシア・ドルトムント 3-2(前半1-0)アイントラハト・フランクフルト

 

ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、アカンジ、トプラク、シュメルツァー;ダフート(46分 バイグル)、カストロ;プリシッチ、ロイス(87分 ソクラティス)、フィリップ(62分 バチュアイ)、;シュールレ
アイントラハト・フランクフルト:フラデツキー;ダ・コスタ、ルス、アブラーム、サルセド(79分 ブルム)、チャンドラー;長谷部、ボアテング;ボルフ;ハラー(67分 ヨビッチ)、レビッチ(46分 デ・グズマン)
ベンチ:バイデンフェラー、ザガドゥ、シャヒン、ゲッツェ(BVB);ツィマーマン、タワタ、フェルナンデス、ガチノビッチ(フランクフルト)
ゴール:ルスOG(12分 プリシッチ)、ヨビッチ(75分 デ・グズマンFK)、バチュアイ(77分 プリシッチ)、ブルム(90+1分 ダ・コスタ)、バチュアイ(90+4分 ピシュチェク)
CK:5-8(前半3-4)  好機:8-4(前半5-0)
主審:アイテキン(オーバーアスバッハ)  警告:ダフート、アカンジ、ビュルキ(BVB);ルス、レビッチ、サルセド(フランクフルト)
観客数:8万1360人(満員)  天候:乾燥、気温12度

 

今後の日程:
木曜夜にFCザルツブルクとアウェーで再び対戦(日本時間16日午前5時5分キックオフ)。日曜日のブンデスリーガ次節ではハノーファー96をジグナル・イドゥナ・パルクに迎える(同18日21時30分)。

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