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2019.11.6

3-2:ハキミの2ゴールでインテルに逆転勝利

3-2:ハキミの2ゴールでインテルに逆転勝利

ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節でFCインテル・ミラノに3-2(前半0-2)の逆転勝利を収め、ラウンド16進出に向けて前進。2点ビハインドで迎えた後半にアシュラフ・ハキミの2発とユリアン・ブラントのゴールで試合をひっくり返した。

 

レポート:ボリス・ルパート

 

チケット完売のジグナル・イドゥナ・パルクを訪れた6万6099人の大観衆は、いつまでも記憶に残るようなUEFAチャンピオンズリーグの試合を堪能した。前半のBVBはまずまずのプレーを見せていたが、不用意な失点を重ねた上に2度の決定機を決めきれない。しかし、南スタンドに向かって攻める後半は怒涛の反撃に転じ、ハキミ(51分)とブラント(64分)のゴールで同点。77分にはハキミの2点目が決まって逆転した。

 

 

戦前の状況:
2週間前の前節で2-0と快勝したインテルは、BVBに勝ち点で並んでいた。一方、1勝1分け1敗のBVBはこの試合の大切さを理解しており、前日会見でもブラントが「順位表のことは意識している」と語っていた。

 

チーム情報:
ルシアン・ファブレ監督は、3日前に行われたブンデスリーガ(VfLボルフスブルクに3-0で勝利)から5人の先発を変更。マルビン・ヒッツ(背中)、ウカシュ・ピシュチェク、ラファエウ・ゲレイロ、マフムート・ダフート(いずれもベンチスタート)とマルコ・ロイス(足首)に代え、ロマン・ビュルキ、ニコ・シュルツ、アクセル・ビツェル、ジェイドン・サンチョ、マリオ・ゲッツェがスタメンに名を連ねた。

 

戦術:
敵地での前節に3-4-3で臨んでいたBVBは、いつもの4-2-3-1にスイッチ。サイドバックにはハキミとシュルツが起用された。対するインテルは守備時に5-3-2、攻撃時に3-1-4-2へシフトするフォーメーションで対抗。ビラーギとカンドレーバはBVBの両サイドバックにプレスを掛けつつ、BVBがハーフウェーラインを超えると最終ラインにポジションを下げた。

 

 

試合の展開と分析:
ホームのBVBにとっては、開始早々の5分に先制点を許す最悪の立ち上がりとなった。カンドレーバが自陣右サイドからロングボールを入れると、マルティネスに対応しようとしたマヌエル・アカンジが足を滑らせてしまう。その隙にマッツ・フンメルスの背後を取ったマルティネスは右サイドから中央に切れ込み、冷静なシュートを決めて先制した。このアルゼンチン代表フォワードは、第3節でもインテルの先制点を挙げていた。

 

出鼻をくじかれたBVBだったが、10分を過ぎた頃からリズムを取り戻し、組織的なプレーとスピードを生かしてインテルのゴールに迫る。右サイドをオーバーラップするハキミがブラントのパスを受け、ゲッツェにセンタリング。ゲッツェが完璧なトラップから振り向きざまにシュートを放つも、GKハンダノビッチに阻止される。こぼれ球に反応したシュルツのヘディングシュートもゴール横へ流れた。

 

BVBは23分のカウンターからルカクにポスト直撃のシュートを許すも、ボール支配率71%、タックル成功率55%(ただしシュート数は3-4)とデータの上でも主導権を握っていた。最も輝きを放っていたのはハキミで、このモロッコ代表は攻守に奮闘。BVBの攻撃すべてに関与していると言ってもおかしくない存在感を放っていた。

 

積極的なプレスでボールを奪うブラック&イエローは、35分にもチャンスを迎える。トルガン・アザールがパスをカットし、ブラントとのワンツーで抜け出してシュート。しかしこの一撃は精度とパワーを欠き、ハンダノビッチに難なくセーブされた。

 

2点目が生まれたのは、インテルが試合のペースを落とそうとしていた時間帯だった。ゲッツェとブラントのマークが甘くなり、ブロゾビッチから左サイドのマルティネスにパスを通されると、そこから逆サイドでフリーになっていたカンドレーバに大きく展開。カンドレーバが中央のベシーノに折返すと、13メートルの距離からファーポスト際にシュートを流し込んだ(40分)。

 

BVBは前半のうちに1点を返していてもおかしくなかったが、シュルツのクロスに合わせたサンチョのシュートはハンダノビッチが見事な反応で阻止(45分)。その1分後にもビツェルが18メートルの距離から狙ったが、わずかに枠をとらえきれない。ゲッツェの絶妙な浮き球をアザールが押し込んだかと思われた場面も、ハンダノビッチがひざでうまくボールをブロックした。

 

前半に2失点を喫してしまったBVBだったが、ホームのサポーターはハーフタイムを終えてピッチに戻ってきた選手たちを温かく迎えた。その揺るぎない忠誠心は、すぐに報われることになる。ブラントとアザールが起点となり、ゲッツェが低いクロスをハキミの前方へ。ハキミはこれを逆サイドのゴール隅に収めた。ここまですべてのシュートを処理してきたハンダノビッチだったが、この意表を突かれた一撃には対応できなかった。

 

思わぬ失点に動揺を見せ始めるインテル。BVBは攻勢を強めていき、直後の55分に同点ゴールの絶好機を迎える。しかしバックポストへ飛んでいったブラントのヘディングシュートにビツェルは間に合わなかった。64分には好調ゲッツェに代えてアルカセルを投入。そのわずか5秒後、カンドレーバのスローインをカットしたアルカセルはブラントにパス。左からエリア内に切れ込んだブラントは、角度のない位置からファーコーナー内側にシュートを滑り込ませた。

 

 

その後も攻撃は続き、65分にはハキミのクロスにアルカセルが合わせるも、わずかに枠の外。その3分後にはブラントのクロスからビツェルがヘッドで狙ったが、これも左ポスト脇をすり抜けていった。BVBの猛攻は77分に実を結ぶ。右サイドを駆け上がったハキミがサンチョとのワンツーからニアポストを撃ち抜いた。ハキミはこれで今シーズンのチャンピオンズリーグで4ゴールとなった。

 

 

サンチョは8分を残して負傷交代。ピシュチェクが右サイドバックに入り、ハキミが1列前のウイングに移動した。終盤はインテルが猛攻を仕掛けてきたが、危なかったのは90分にセンシがビュルキにセーブを強いた場面ぐらいだった。

 

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出場メンバー&ゴール

 

UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第4節
ボルシア・ドルトムント 3-2(前半0-2) インテル・ミラノ

 

ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ハキミ、アカンジ、フンメルス、シュルツ;ビツェル、バイグル;サンチョ(82分 ピシュチェク)、ブラント、アザール(88分 ゲレイロ);ゲッツェ(64分 アルカセル)
インテル・ミラノ:ハンダノビッチ;ゴディン、デ・フライ、シュクリニアル;ブロゾビッチ;カンドレーバ、ベシーノ(68分 センシ)、バレッラ、ビラーギ(66分 ラザロ);ルカク(73分 ポリターノ)、マルティネス
ベンチ:エルシュレーゲル、ザガドゥ、ディレイニー、ダフート;パデッリ、ボルハ・バレロ、エスポジト、バストーニ
ゴール:マルティネス(5分 カンドレーバ)、ベシーノ(40分 カンドレーバ)、ハキミ(51分 ゲッツェ)、ブラント(64分 アルカセル)、ハキミ(77分 サンチョ)
CK:6-1(前半2-1) 好機:8-4(4-3)
主審:マッケリー(オランダ) 警告:アザール;ビラーギ、シュクリニアル、カンドレーバ
観客数:66099人(チケット完売) 天候:曇り、気温7度

 

今後の日程:
9日には敵地アリアンツ・アレーナでFCバイエルン・ミュンヘンと対戦(日本時間10日2時30分)。3週間で7試合という過密日程もようやく終わりを迎える。

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