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2019.11.28

1-3:メッシ躍動のバルセロナに屈す

1-3:メッシ躍動のバルセロナに屈す

ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節でFCバルセロナと対戦し、アウェーで1-3の敗北を喫した。BVBはバルセロナの全ゴールに関与したスーパースター、リオネル・メッシを止めることができず、終盤にジェイドン・サンチョのゴールで一矢を報いることしかできなかった。

 

レポート:ボリス・ルパート、ティモ・ラマート

 

カンプ・ノウの9万6636席がほとんど埋まった注目の一戦は、立ち上がりから目の離せない展開になった。BVBは開始早々の1分に先制していてもおかしくなかったが、ニコ・シュルツのシュートをウムティティにライン上でクリアされる。シュルツは23分にも単独で抜け出す決定機を迎えたが、シュートはテア・シュテーゲンの正面を突いた。結局、チャンスを生かせなかったBVBはその代償を払うことになり、ボールを支配するバルセロナが29分にスアレスのゴールで先制。34分にもメッシが続き、わずか5分間で2点のリードを奪われてしまう。その後はバルセロナがペースを緩めたため、一転してブラック&イエローが攻勢に。しかし、ユリアン・ブラントが60分のチャンスを仕留められなかった上、67分にはカウンターからグリーズマンに決められ3-0とされる。その10分後に1点を返したサンチョは終了間際にもテア・シュテーゲンを脅かしたが、遅すぎた反撃もそこまでだった。

 

戦前の状況:
両クラブは今シーズン以前に欧州カップ戦で対戦したことがない。バルセロナはチャンピオンズリーグのホームゲームで圧倒的な成績を残しており、ここまで34試合無敗を継続中(30勝4分け)。対するBVBはスペインで過去1勝(1996年10月、クラブ・アトレティコ・マドリーに1-0)にとどまっていた。両者がドルトムントで対戦した第1節は0-0の引き分けで終了している。

 

 

チーム情報:
パコ・アルカセル(胃腸感染症)、トーマス・ディレイニー(足首のじん帯損傷)、ヤコブ・ブルーン・ラーセン(ひざ)を欠いてスペインに乗り込んだBVBは、SCパーダーボルンと3-3で引き分けたブンデスリーガの一戦から3人の先発を変更。マフムート・ダフート、サンチョ、アルカセルに代え、マヌエル・アカンジ、アシュラフ・ハキミ、ブラントがスタメンに名を連ねた。

 

戦術:
4-2-3-1のBVBは、中盤の底にユリアン・バイグルとアクセル・ビツェルを配置。守備時に両サイドのカバーを徹底するため、右サイドはウカシュ・ピシュチェクとハキミ、左はシュルツとラファエウ・ゲレイロにコンビを組ませた。攻撃は右サイドから繰り出されることが多く、最大の武器となったのがハキミのスピード。このモロッコ代表は最前線のブラント、その背後に位置するマルコ・ロイスとうまく連係を取っていた。

 

一方、バルセロナはいつもと同じ4-3-3のフォーメーションを採用。4バックの前にブスケツが陣取り、その前方に攻撃意識の高いラキティッチとデ・ヨング、そして前線にはメッシ、スアレス、デンベレが並んだ。バルセロナは両サイドバック、とりわけ左サイドのフィルポが果敢に前方へ進出し、速攻ではスピードを、遅攻ではコンビネーションを活用。守備時にも高い位置からプレッシャーを掛け、BVBを再三苦しめていた。

 

試合の展開と分析:
グループFの頂上決戦となったこの試合は、中央欧州標準時21時ちょうどにキックオフ。その60秒後にはBVBがゴールに迫り、中盤でラキティッチからボールを奪ったブラントがハキミにパス。ライン際からシュルツに折り返すも、シュートは相手ディフェンダーのブロックに阻まれた。

 

バルセロナは序盤に顕著だった最終ラインのギャップをすぐに修正すると、試合の主導権を掌握。BVBを自陣ゴール前まで後退させたが、コンパクトな陣形を保ちながら、両サイドと中央をしっかり固めたブラック&イエローも付け入る隙を与えない。立ち上がりの15分間、70%のボールを支配しながらチャンスをつくれないスペイン王者に対し、BVBは何度かバルセロナの守備を崩しつつ、ボールを保持して押し込む場面をつくった。

 

 

それでも20分過ぎ、バルセロナはメッシのお膳立てからスアレスがネットを揺らすも、オフサイドの判定で得点にはならず。BVBも逆襲に転じ、ハキミのパスで抜け出したシュルツが相手ゴールキーパーと1対1になったものの、シュートをテア・シュテーゲンの正面に打ち込んでしまった(23分)。

 

しかし、29分にはバルセロナがついに先制点を奪う。クリアのこぼれ球を拾ったメッシがダイレクトで前方にパスを送ると、ぎりぎりのタイミングでオフサイドラインを突破したスアレスが至近距離からゴールを陥れた。その後もBVBのゴールを脅かし続けたバルセロナは、敵陣内でマッツ・フンメルスのパスをカット。ダイレクトでボールを受けたメッシがスアレスとのパス交換で抜け出し、リードを2点に広げた(34分)。

 

 

BVBのルシアン・ファブレ監督はハーフタイムに最初のカードを切り、左サイドのシュルツを下げてサンチョを投入する。後半最初にチャンスを迎えたのもバルセロナだったが、グリーズマンのボレーシュートはロマン・ビュルキが阻止(46分)。BVBの守護神は、その5分後にもメッシのシュートを見事な反応で防いだ。

 

とどめを刺したいバルセロナに対し、BVBも勇気を持って前に出る場面が増えていく。その推進力を与えていたのがサンチョで、この若きイングランド代表がつくり出すギャップをチームメートが利用。60分にはサンチョのスルーパスに反応したブラントが鋭いシュートを放ち、テア・シュテーゲンに難しいセーブを強いた。

 

BVBが優勢に立っていた67分、グリーズマンがバルセロナのリードを3点に広げる。見事なラストパスでこのゴールをアシストしたのもメッシだった。後半のBVBはバルセロナと互角に戦っていたものの、決定機をつくり出すことができないまま、ダメ押しの3点目を奪われてしまった。

 

75分には難しい角度から狙ったメッシのフリーキックがクロスバーを直撃。ファブレ監督はその直後にウカシュ・ピシュチェクをダン=アクセル・ザガドゥに代え、3バックにシフトして反撃を試みる。すると77分、ペナルティーエリア端付近でボールを受けたサンチョが右足を振り抜き、スコアを1-3とした。

 

これで勢いに乗ったBVBは攻勢を強め、70%のボールを支配。今度はバルセロナを自陣に釘付けとする。ここでファブレ監督は3枚目のカードを切り、バイグルを下げてマリオ・ゲッツェを投入。87分にはそのゲッツェがサンチョとの連係からゴールに迫るも、シュートはクロスバーに嫌われた。結局、グループFのもう1試合ではFCインテル・ミラノがSKスラビア・プラハを倒したため、バルセロナに敗れたBVBは3位に転落した。

 

試合を時系列で振り返るにはこちらをクリック(ドイツ語)

 

出場メンバー&ゴール

 

UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節
FCバルセロナ 3-1(前半2-0) ボルシア・ドルトムント

 

FCバルセロナ:テア・シュテーゲン:セルジ・ロベルト、ウムティティ、ラングレ、フィルポ;デ・ヨング、ブスケツ、ラキティッチ(ビダル 78分);メッシ、スアレス(ワゲ 90+1分)、デンベレ(グリーズマン 26分)
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク(ザガドゥ 76分)、アカンジ、フンメルス、ゲレイロ;バイグル(ゲッツェ 85分)、ビツェル;ハキミ、ロイス、シュルツ(サンチョ 46分);ブラント
ベンチ:ネト、トディボ、アルトゥール、ファティ(バルセロナ);ヒッツ、ダフート、アザール、シュメルツァー(BVB)
ゴール:スアレス(メッシ 29分)、メッシ(スアレス 33分)、グリーズマン(メッシ 67分)、サンチョ(ブラント 77分)
好機:8-4(前半4-2)  CK:1-0(前半1-0)
主審:トゥルパン(フランス) 警告:メッシ、ブスケツ(バルセロナ);ゲレイロ(BVB)
観客数:約9万71人 天候:乾燥、気温14度

 

今後の日程:
30日午後には首都ベルリンへ趣き、ブンデスリーガでヘルタBSCと対戦。敵地オリンピアシュタディオンでの一戦は日本時間23時30分にキックオフを迎える。

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