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2016.9.28

2-2:土壇場のゴールで勝ち点1を奪取

2-2:土壇場のゴールで勝ち点1を奪取

ドルトムントで繰り広げられた白熱の一戦。ヨーロッパ中の注目を集めたボルシア・ドルトムント対レアル・マドリーのグループ第2節は、ホームのBVBがUEFAチャンピオンズリーグの現チャンピオンを2-2(前半1-1)の引き分けに抑えた。

 

UEFA主催大会ではBVBシュタディオン・ドルトムントの名前が使用されるジグナル・イドゥナ・パルクは、6万5849人の観客で満員となった。試合はガレス・ベイルのアシストからクリスチアーノ・ロナウドが決めて、マドリーが17分に先制。そこまではBVBが試合のテンポをコントロールしていたため、流れに反して生まれたゴールだった。ホームのBVBは、前半終了間際にようやく同点ゴールを奪って追いつく。43分、ゲレイロのFKが弾かれたところをオーバメヤンがネットに収めた。

 

51分にはデンベレとオーバメヤンが、スコアを2-1とするチャンスを迎えたが、次にゴールを奪ったのはマドリーだった。ショートコーナーからロナウドがベンゼマにボールを合わせる。ベンゼマのシュートは枠に阻まれたが、はね返ったボールをバランが至近距離から押し込んだ(68分)。

 

BVBはシュールレ、プリシッチ、モルを次々に投入し、終盤に猛攻を仕掛ける。マドリーは運とスキル、そしてGKナバスの奮闘により、しばらく2-1のリードを守った。83分のプリシッチ、84分のモルのシュートはナバスが立て続けにセーブ。しかし87分、そんなマドリーの抵抗もついに終わり、シュールレが強烈な一撃をクロスバーの下に当てながらネットに突き刺した。

 

レポート:フェリックス・ウルリッヒ

 

戦前の状況:
チャンピオンズリーグでは過去に数回、マドリーと対戦していたが、BVBはまだドルトムントでこのスター軍団に負けたことがなかった。過去5回の対戦はBVBの3勝2分け。前回の対戦は2013-14シーズンの準々決勝で、第1戦はマドリーがホームで圧倒。ドイツではBVBが2-0と勝利したものの、勝負を延長戦に持ち込むことはできなかった。トーマス・トゥヘル監督は試合前、「集中を最高レベルに高め、懸命にプレーし、チーム一丸となって戦わなければならない。攻撃から守備への切り替えも素早く行う必要がある」と話していた。マドリーはスペイン・リーガで2試合続けてドロー。チャンピオンズリーグのグループ初戦でもスポルティングに2-1と僅差での勝利にとどまっていた。

 

カストロは3分過ぎにFKのチャンスを得たが決められなかった

 

チーム情報:
バルトラは直前の試合に続き、内転筋の肉離れで欠場したため、ギンターが再びCBとして先発出場。SCフライブルクに3-1と勝利したブンデスリーガの試合からの変更は1人だけで、モルに代わってゲレイロがスタメンに復帰した。ベンチはそのモルに加え、バイデンフェラー、ローデ、ラモス、シュールレ、パスラック、プリシッチという顔ぶれ。ロイス(調整中)、ベンダー(足首)、ドゥルム(ひざの手術)、スボティッチ(胸部の手術)は、依然として戦列を離れている。

 

戦術:
マドリーの4-3-3に対し、BVBは新しく攻撃的な4-1-4-1の布陣を採用。ボールを持っているときは、バイグルがソクラティスとギンターと並んで守備の見張り役となり、残りのフィールドプレーヤー7人が前線に押し上げていった。マドリーのジダン監督は、これに対抗するため、ボールを失ったときは4-2-3-1にシフトさせ、ベイルとロナウド(ピシュチェクとマルセル・シュメルツァーがそれぞれマッチアップ)に守備のサポートを要求。モドリッチとクロースがアンカー役を務めた。

 

試合の展開と分析:
両チームとも立ち上がりから積極的に行き、プレッシャーをかけ合って攻撃を仕掛けていった。BVBシュタディオン・ドルトムントを埋め尽くした6万5849人の観客は、開始210秒までに早くも2つのチャンスを目にする。まず2分、ギンターのクロースへのファウルで得たFKを、ロナウドがゴールまで18メートルの位置から直接狙ったが、これはビュルキが弾く。その直後の4分には、カストロもFKでゴールに迫ったものの、マドリーのGKナバスが素早い反応を見せ、右手コーナーの外にボールを押し出した。

 

シュメルツァーがベイルと競り合う

 

11分にはまたしてもFKのチャンス。オーバメヤンがゴール手前26メートルの位置から狙う。ボールは明らかにロナウドの前腕部分に当たり、BVBが18メートル手前から再びFKをもらえるはずだったが、イングランド人のマーク・クラッテンバーグ主審はプレーオンを指示した。その1分後、この試合最初の決定機が訪れる。オーバメヤンがカーブをかけて狙ったが、ナバスがセーブ(12分)。2分後のデンベレの一撃はクロスバーをわずかに越えた。

 

BVBがピッチ上でマドリー相手に繰り出したプレーの数々は、驚くほど見事だった。ブラック&イエローは試合の流れをつかみ、ゲームをコントロール。しかし、ここで突然、スコアを0-1とされてしまう。左サイドでベンゼマとクロースがカウンターを仕掛け、逆サイドのハメスにパスを送る。右に振られたBVBはベイルをペナルティーエリアに侵入させてしまい、このベイルからのヒールパスを受けたロナウドがシュート。アウェーチームはわずか2度目のチャンスで先制点を奪った(17分)。

 

前半のチャンス数では10-2と大きくリード

 

BVBはこの失点にしばし動揺。CKに逃げられた1本ともう1本しかシュートを打てず、相手ゴールを脅かしていたのはデンベレだけだった。この時点でBVBのボール支配率は64%で、テンポもキープ。マドリーは依然として受け身に回り、カウンターのチャンスをうかがいつつ、スター選手たちの個人技に頼っていた。

 

ゲッツェは58分でベンチに下がった

 

BVBは34分、ソクラティスが頭で狙い、チーム7本目のシュートを放つがナバスがパンチングで阻止。しかしトゥヘル監督率いるチームは、ここから気持ちを切り替え、再びゴールを狙っていく。コスタリカ人GKは、続くゲレイロのFKも拳で弾いたが、運悪くこれがチームメートのバランの頭に当たり、ゴール前に転がり落ちる。FKが蹴られた瞬間、オンサイドにいたオーバメヤンがこれに触ってゴールイン。ハーフタイム直前の43分にスコアを1-1の振り出しに戻した。チャンスの数ではBVBが10-2と大きく上回っていたため、同点ゴールが生まれたのも当然の流れだった。

 

BVBは前半の勢いそのままに後半も攻め、デンベレとオーバメヤンに立て続けにチャンスが訪れる。デンベレのシュートはポストの脇へ。オーバメヤンのフィニッシュは枠内へ飛んだものの、ナバスのセーブに阻まれた。対するマドリーも攻勢を強め、60分にはラモスのクロスにロナウドが頭で合わせるも、シュートは枠外へ。63分にはベンゼマとベイルがカウンターからの連携でBVBゴールを脅かした。ベイルが66分に放ったヘディングシュートはわずかにクロスバーの上へ。しかし2分後、BVBは再びリードを許す。ベンゼマのシュートはクロスバーに当たったが、リバウンドに素早く反応したバランが至近距離から押し込んだ。

 

その10分前、BVBはゲッツェに代えてシュールレを投入していた。だが、カルバハルとマッチアップする左サイドをシュールレは思うように攻略できない。一方、ゲレイロは引き続き存在感を示し、70分に再びナバスにシュートを浴びせる。1点を奪い返したいトゥヘル監督は、73分にデンベレを下げてプリシッチ、78分にゲレイロを下げてモルを投入。フレッシュな2人は、それぞれ83分と84分にチャンスを迎えるも、シュートをナバスに止められてしまう。それでも87分、シュールレが強烈な一撃をネットに突き刺し、最高のクオリティーが詰まった試合をドローに持ち込んだ。

 

出場メンバー&ゴ-ル
2016年9月26日 UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節
ボルシア・ドルトムント 2-2(前半1-1) レアル・マドリーCF
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、ギンター、シュメルツァー;バイグル;デンベレ、カストロ、ゲッツェ、ゲレイロ;オーバメヤン
レアル・マドリー:ナバス;カルバハル、バラン、セルヒオ・ラモス、ダニーロ;クロース;モドリッチ、ロドリゲス;ベイル、ベンゼマ、ロナウド
ベンチ:バイデンフェラー、モル、ローデ、アドリアン・ラモス、シュールレ、プリシッチ、パスラック(BVB)、カシージャ、ペペ、コエントラン、コバチッチ、バスケス、モラタ、イスコ(レアル・マドリー)
ゴール:ロナウド(17分 ベイル)、オーバメヤン(43分)、バラン(68分 ベンゼマ)、シュールレ(87分 プリシッチ)
CK:6-6(前半2-1) 好機:12-6(前半6-2)
主審:クラッテンバーグ(イングランド) 警告:シュメルツァー、バイグル、ゲレイロ、オーバメヤン(BVB)、セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
観客: 65849人(完売) 天候:乾燥、気温20度

 

今後の日程:
チャンピオンズリーグのグループステージ次節は10月18日で、スポルティングの本拠地に乗り込む。ブンデスリーガでは週末にバイヤー・レバークーゼンとアウェーで対戦(日本時間2日1時30分キックオフ)。次のホームゲームは14日の金曜日で、ヘルタBSCを迎える(日本時間15日3時30分キックオフ)。

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