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2017.5.28

2-1:デンベレとオーバメヤンのゴールでポカール制覇!

2-1:デンベレとオーバメヤンのゴールでポカール制覇!

ミッション完遂! ボルシア・ドルトムントは1965年、1989年、2012年に続き、通算4度目のDFBポカール制覇を果たした。21時55分、アイテキン主審が第74回DFBポカール決勝の終了を告げる笛を吹いた瞬間、ベルリンの観客だけでなく国中のBVBファンが歓喜に沸いた。ドイツの首都で行われた決戦は、エキサイティングかつハードな戦いとなり、BVBは粘るアイントラハト・フランクフルトを2-1(前半1-1)で何とか退けた。

 

レポート:デニス=ユリアン・ゴッチュリヒ(ベルリン)

 

7万4322人の満員の観客に埋め尽くされたオリンピアシュタディオンは、両チームのサポーターが大声援を送り合う刺激的な雰囲気となった。立ち上がりはフランクフルトに少し緊張が見られ、BVBはそこを突いて8分にウスマヌ・デンベレが早くも先制ゴールを奪う。しかし時計の針が20分を回るころにはフランクフルトも流れをつかみ、29分にレビッチが決めて勝負を振り出しに戻す。後半からさらにギアを上げたBVBだったが、なかなかフランクフルトのコンパクトな守備を崩すことができない。64分のピエール=エメリク・オーバメヤンのシザーズキックもファビアンにライン手前でクリアされた。しかしその3分後、エリア内でクリスティアン・プリシッチがフラデツキーに倒されると、アイテキン主審はPKスポットを指差すしかなかった。これをオーバメヤンが難なく仕留め、BVBは再びリードを奪う。終盤、フランクフルトの猛攻をなんとかしのいだブラック&イエローは勝利、そしてトロフィーを手に入れることに成功した。

 

全試合映像はBVB total!で視聴可能

 

戦前の状況:
6年連続で主要大会の決勝に進出したBVBだが、過去5回のうち勝利したのは2012年のバイエルンとのDFBポカール決勝のみ。このためトーマス・トゥヘル監督は、今こそこの流れを変えるときだと考えていた。「我々はベルリンに勝ちに来た。タイトルを獲得できれば、このシーズンを特別な形で締めくくることができる。それこそがまさに、我々が成し遂げたいと思っていることだ」。さらにフランクフルトは競り合いに強くフィジカルに恵まれたチームなので、得点チャンスをつくり出すのは非常に難しいとして、「主導権を奪い、試合を支配したい。目標達成のためには、効果的なサッカーをする必要がある」と話していた。

 

デンベレがカーブをかけた一撃をゴール上隅に収める

 

チーム情報:
BVBはユリアン・バイグル(足首の手術)、マリオ・ゲッツェ(代謝障害)が欠場。トゥヘル監督はブレーメンを下した先週末のブンデスリーガ最終節から2名を入れ替え、エリック・ドゥルム(ベンチスタート)、ヌリ・シャヒン(メンバー外)に代えてマルセル・シュメルツァーとウカシュ・ピシュチェクをスタメンに起用した。対するフランクフルトは長谷部(ひざの手術)、マスカレル(アキレス腱)、バレラ(傷の炎症)、シュテンデラ(半月板)、ボルフ(肩)、タラシャイ(ひざ)を欠いていた。

 

戦術:
トゥヘル監督が採用した戦術は、シュメルツァー、ソクラティス、マルク・バルトラの3バックを基本に両ウイングバックのラファエウ・ゲレイロとピシュチェクを含む5人で守るというもの。攻守をつなぐ中盤の底にはマティアス・ギンターが入り、その前方では香川真司とデンベレが攻撃的な役割を担った。ピシュチェクはマイボール時に広大なエリアをカバーし、デンベレを追い越す動きから危険なクロスを供給。前線のオーバメヤンをロイスがサポートした。そのロイスとシュメルツァーがハーフタイムでベンチに退いたため、後半のBVBは香川とゴンサロ・カストロが中盤に並ぶ5-2-3のような形へシフトしている。一方、フランクフルトは攻撃時に3-4-3となり、前線ではファビアン、セフェロビッチ、レビッチが並ぶ形に。守備時には4-4-2の陣形でBVBに対抗した。

 

試合の展開と分析:
BVBは通算9回目のDFBポカール決勝で好スタートを切る。柔軟かつ俊敏な攻撃を展開し、デンベレ、ロイス、ピシュチェクのトリオが再三シュートチャンスを演出。そしてこの3人の連携により、8分に早くも均衡を破る。ロイスの鮮やかなサイドチェンジが成功し、ピシュチェクが完璧なパスをフィード。これに抜け出したデンベレがペナルティーエリア内で切り返してバジェホをかわしたあと、ゴールエリア端からのフィニッシュをゴール上隅に突き刺した。

 

先制点を決めたデンベレ

 

序盤にリードされて目を覚ましたフランクフルトは次第にリズムに乗り出し、セフェロビッチが2度ゴールに迫るも9分にはバルトラ、16分には香川がペナルティーエリア内での間一髪のタックルでシュートを阻止。間もなくして試合最初のコーナーのチャンスでロイスが狙ったが、GKフラデツキーのセーブに遭った。イーグルス(フランクフルトの愛称)は攻勢を強め、20分にはチーム最初のビッグチャンスでチャンドラーがヘディングシュートを枠内へ飛ばす。2分後、チャンドラーのクロスにファビアンが飛び込んだものの、数センチ届かない。しかし29分、ガツィノビッチのスルーパスにレビッチが抜け出し、カーブをかけたフィニッシュでビュルキを破って同点とした。

 

オーバメヤンが再勝ち越し点

 

前半の残りは熾烈(しれつ)な戦いが繰り広げられ、アイントラハトは激しいタックルにより中盤の攻防戦で優位に立つ。ピッチ上での熱い戦いを目の当たりにし、スタンドもヒートアップ。両チームのサポーターが決勝にふさわしい大声援を送った。ハーフタイムまでの間に最大のチャンスをつくったのはフランクフルト。セフェロビッチがレビッチとのワンツーから低く抑えた15メートルのシュートを放ったが、BVBはポストに救われた。

 

アブラアムと競り合うオーバメヤン

 

BVBは前半を終えて大打撃を受ける。ロイスが負傷してベンチに下がり、代わってプリシッチが入った。同時にシュメルツァーも交代し、後半からカストロがイン。それでもブラック・アンド・イエローは前半と同様に好スタートを切り、47分にはデンベレが角度のない位置から狙ったが、フィニッシュはクロスバーを越えた。3分後、ギンターのパスを受けた香川がシュート性の速いクロスでフラデツキーを破る。しかし、ゲレイロが合わせる前にアブラアムとバジェホにクリアされた。

 

 

劣勢に回ったフランクフルトの攻撃がカウンター頼みになった一方、BVBは相手の粘り強い守備を崩しにかかる。64分、デンベレが2人をかわしてゴールライン際まで侵入して折り返すと、オーバメヤンがアクロバティックなシザースで合わせる。このシュートはゴールライン上にいたファビアンがポストに当てながらもクリアした。その3分後、エリア内への浮き球のパスに突進したプリシッチが、ゴールを飛び出したフラデツキーに倒されてPKを獲得。これをオーバメヤンが大胆な“パネンカ”でゴール中央に決め、2-1とした。

 

2-1と再びリードして喜び合うBVB戦士たち

 

終盤に反撃に出たアイントラハトは76分にセフェロビッチとファビアンが立て続けに狙うが、いずれもビュルキがセーブ。3分後に途中出場のマイアーが放ったシュートはポストの脇へそれた。85分に追加点のチャンスが訪れるも、オーバメヤンの一撃はゴール枠に阻まれる。終了のホイッスルが近づくとBVBにあわやオウンゴールという場面もあったものの、ソクラティスとビュルキはエリア内に入って来たクロスをどうにかクリア。結局ブラック・アンド・イエローは1点のリードを守り抜き、栄冠を手にした!

 

全試合映像はBVB total!で視聴可能

 

出場メンバー&ゴール
2017年5月28日 DFBポカール決勝
アイントラハト・フランクフルト 1-2(前半1-1) ボルシア・ドルトムント

 

アイントラハト・フランクフルト:フラデツキー;ヘクター、アブラアム、バジェホ;チャンドラー(72分 マイアー)、メドイェビッチ(56分 タワタ)、ガツィノビッチ、オクツィプカ;ファビアン(79分 ブルム)、セフェロビッチ、レビッチ
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;バルトラ(76分 ドゥルム)、ソクラティス、シュメルツァー(46分 カストロ);ピシュチェク、ギンター、ゲレイロ;デンベレ、香川;オーバメヤン、ロイス(46分 プリシッチ)
ベンチ:リントナー、ルス、バルコク、フルゴタ(フランクフルト);バイデンフェラー、ベンダー、ローデ、シュールレ(BVB)
ゴール:デンベレ(8分 ピシュチェク)、レビッチ(29分 ガツィノビッチ)、オーバメヤン(67分PK プリシッチに対するフラデツキーのファウル)
CK:4-5(前半2-0)  好機:3-7(前半2-2)
主審:アイテキン(オーバーアスバッハ)  警告:ガツィノビッチ、フラデツキー、アブラアム、レビッチ(フランクフルト):デンベレ(BVB)
観客数:7万4322人(満員) 天候:晴れ、気温24度

 

今後の日程:
DFBポカール優勝でBVBの2016-17シーズンは全日程が終了。チームは28日午後に優勝記念パレードを行い、そのあとサマーブレークに入る。2017-18シーズンの練習は7月末からスタートする予定となっている。

 

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