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2016.10.19

2-1:オーバとバイグルが決めてスポルティングに勝利

2-1:オーバとバイグルが決めてスポルティングに勝利

ボルシア・ドルトムントはスポルティングCPとのアウェー戦を2-1(前半2-0)で制し、UEFAチャンピオンズリーグ・ラウンド16進出に向けて大きく前進した。ピエール=エメリク・オーバメヤンとユリアン・バイグルが得点し、チームの勝利に貢献している。

 

レポート:ボリス・ルパート

 

平均年齢が23歳をわずかに上回る程度の若きBVBは、試合開始から65分間にわたって目覚ましいパフォーマンスを披露。オーバメヤンのゴールで9分に先制すると、前半終了間際にはバイグルが決めてリードを2点に広げた。67分にスポルティングに1点を返され、その後バルトラとギンターを負傷で失ったものの、BVBは2-1のまま逃げ切って勝利を収めた。

 

戦前の状況:
スポルティングは直近の公式戦4試合で3勝1分けと弾みをつけて第3節のホームゲームに臨んだ。グループの行方を大きく左右する試合になるとみられていたが、まだ(11月2日にドルトムントで行われる)リターンマッチも残っている。スポルティングがドイツ勢に対してホームで12戦2勝5分け5敗と分が悪かった一方、BVBはトーマス・トゥヘル監督の下で戦った欧州カップ戦のアウェーゲームで9戦6勝と、好結果を残していた。

 

 

チーム情報:
ソクラティスとバルトラは内転筋の負傷から回復し、CBコンビを組んだ。ギンターが右SBに入り、パスラックは右から左へ移って負傷したシュメルツァーの代役を務めた。この18歳は、プレシーズンの親善試合でもこのポジションを担当している。右SBのレギュラーであるピシュチェクもケガから回復したものの、モル、ローデ、シャヒン、ブルニッチ、そして2人のGK(バイデンフェラーとボンマン)と共にベンチスタート。BVBは計9人(シュールレ、ロイス、シュメルツァー、ゲレイロ、カストロ、ベンダー、ラモス、スボティッチ、ドゥルム)をケガで欠き、2人(メリーノ、パク)が未登録のためプレーできなかった。

 

戦術:
BVBは立ち上がりからスポルティングのハイプレスに遭い、攻撃の組み立てに苦しんだ。それでも前線でプリシッチとデンベレ、中盤でゲッツェと香川がサイドに張る4-3-3のシステムで、スペースを生かして素早いカウンター攻撃を仕掛けた。スポルティングは超攻撃的な4-1-3-2のフォーメーション。2トップとし、中盤には2人の攻撃的ウインガーを配置した。

 

試合の展開と分析:
BVBは巧みにスポルティングのゲームプランを無効化し、頭脳的なスイッチプレーで自分たちにアドバンテージを引き寄せた。立ち上がりは右サイドに流れることが多かったオーバメヤンがカギとなり、9分に早くも先制ゴールを奪う。スポルティングがラインを下げる前に中央でタックルを成功させたゲッツェが、右のオーバメヤンに完璧なボールを送る。CBネウソン・セメドにスピードで競り勝ったオーバメヤンは、ゴール前で冷静にループシュート。金曜日のヘルタ戦では同様のシュートをGKヤルステインに触られ、クロスバーに逃れられてしまったが、スポルティングのGKルイ・パトリシオはボールに触ることができなかった。

 

オーバメヤンとルイ・パトリシオが再び対決

 

 

その9分後、アウェーのBVBは2点目のチャンスを迎える。しかしオーバメヤンのヘディングシュートはルイ・パトリシオが勇敢なセーブで阻止。続くパスラックのクロスにはオフサイドフラッグが上がった。上下黄色のユニフォームで臨んだBVBは、故障者の続出により、大幅にメンバーが入れ替わっていたものの、クレバーで成熟したパフォーマンスを披露し、公式戦のホームゲームで5連勝中だったスポルティングに反撃のきっかけを与えなかった。

 

しかしそんなアウェーチームも、徐々に不用意なミスが出るようになる。32分にはソクラティスとバイグルがミス。パスラックもペナルティーエリア内でエリアスへのタックルに失敗した。それでもパスラックは枠内シュートを打たせることは阻止。ビュルキがこのボールを肩で触ってCKに逃れた。

 

これらのケアレスミスでチーム全体が目を覚ます。ギンターがこの試合で初めて、昨シーズン非常に有効だった右サイドでの上がりを見せ、中央にクロス。しかしこれはルイ・パトリシオが対応した。続いてオーバメヤンがゴール前10メートルの位置でシュート体勢に入ったが、ポルトガル代表の守護神としてEUROでも活躍したルイ・パトリシオは、素早く反応して力強いセービングを見せた(35分)。反対側のゴール前では、コアテスがCKからネットを揺らす。しかしドストのビュルキへのファウルがあったとして、スコミナ主審はゴールを認めなかった。

 

バイグルがBVBでの初ゴールをマーク

 

この時点では、まだ試合はどちらに転んでもおかしくなかった。40分にはオーバメヤンがゴール前11メートルの位置から狙うも、ボールは右手ポスト脇をすり抜ける。ここで魅せたのがバイグル。敵陣深くでボールを拾うと、自ら持ち込み、19メートル手前からシュートをネットに突き刺した(43分)。このバイグルのBVBでの初ゴールにより、チームは2-0とリードを広げてハーフタイムを迎える。

 

ソクラティスがバス・ドストと競り合う

 

後半の立ち上がりは、スポルティングが右サイドから精力的に攻撃を仕掛ける。タックルでこれを阻止しようとしたパスラックは、早い時間帯にイエローカードをもらってしまったが、自らの役割をきっちりこなしていた。

 

1回転する前に蹴られた間接FK

 

するとDFバルトラとスコミナ主審のミスにより、スポルティングにゴールがもたらされる。バルトラからビュルキへのバックパスにBVBのゴールラインから10メートルの位置での間接FKを与えた主審のジャッジは正しかった。しかしウィリアム・カルバーリョが触ったボールは既定の1回転をする前にブルーノ・セーザルに力強く蹴り込まれたが、主審はこのゴールを有効とした。その120秒後にはドストにヘディングで狙われたものの、これはビュルキの左手ポストの数ミリ外に抜けていった。

 

さらにBVBは、バルトラとギンターが3分間のうちに相次いでケガで交代を余儀なくされる。これにより、4バックは練習ですら試したことのないローデ、ピシュチェク、ソクラティス、パスラックという顔ぶれになった。

 

プリシッチの一撃はクロスバーへ

 

スコミナ主審はここまでもファウルを流すことが多かったが、76分のキャンベルのデンベレへのファウルは少なくともイエローが提示されるべきものだった。BVBは前線への突破に成功してもツキがなく、78分にはプリシッチがゴール前17メートルの位置からクロスバーをたたく。BVBは勝利をつかむために力を振り絞った。脚がつっていたパスラックはロスタイム2分に交代。93分の香川のシュートはペナルティーエリア内の相手選手を直撃。そして96分58秒、ようやく試合終了を告げる主審の笛が鳴り響いた。

 

出場メンバー&ゴール
2016年10月18日 UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節
スポルティングCP 1-2(前半0-2) ボルシア・ドルトムント

 

スポルティングCP:ルイ・パトリシオ;スケロット、コアテス、ルベン・セメド、ゼーヘラール;ウィリアム・カルバーリョ;ゲウソン・マルチンス、エリアス(60分 ブルーノ・セーザル)、B・ルイス(79分 アンドレ);L・マルコビッチ(65分 キャンベル)、ドスト
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ギンター(71分 ローデ)、ソクラティス、バルトラ(68分 ピシュチェク)、パスラック(90+3分 ブルニッチ);バイグル;プリシッチ、ゲッツェ、香川、デンベレ;オーバメヤン
ベンチ:ベト;オリベイラ、リカルド・エスガイオ、マテウス・ペレイラ(スポルティング);バイデンフェラー、ボンマン、シャヒン、モル(BVB)
ゴール:オーバメヤン(9分 ゲッツェ)、バイグル(43分)、ブルーノ・セーザル(67分 ウィリアム・カルバーリョが獲得した間接FK)
CK:2-2(前半2-1) 好機:6-6(前半1-4)
主審:スコミナ(スロベニア) 警告:エリアス、スケロット、キャンベル、ブルーノ・セーザル;パスラック、ローデ、ビュルキ
観客数:約47000人 天候:曇り、気温22度

 

今後の日程:
22日はブンデスリーガに戻り、アウェーでFCインゴルシュタットと対戦(日本時間22時30分キックオフ)。その後はホームゲームが3試合続き、26日にDFBポカールでウニオン・ベルリン、29日にブンデスリーガでシャルケ04、そして11月2日にUEFAチャンピオンズリーグでスポルティングとのリターンマッチに挑む。

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