ニュース

2014.9.17

2-0:アーセナルに完封勝利

2-0:アーセナルに完封勝利

ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ・グループDで白星スタートを切った。6万5851人の観客が席を埋め尽くしたジグナル・イドゥナ・パルクで、BVBはチーロ・インモービレ(45分)とピエール=エメリク・オーバメヤン(48分)が決めたゴールによりアーセナルFCに2-0(前半1-0)と快勝した。

 

前大会覇者のレアル・マドリーCFを2-0で破ってから5カ月、ブラック・アンド・イエローは再び欧州の強豪を圧倒。アーセナルにつけ入る隙を全く与えなかった。60メートルを独走して決めたインモービレの先制点を含む2ゴールは、それだけで入場料を支払う価値があった!

 

レポート:フェリックス・ウルリッヒ(ジグナル・イドゥナ・パルク)

 

戦前の状況:
BVBのチャンピオンズリーグ・グループステージ出場は2011年から4年連続。クラブ史上、これほど安定的に欧州最高峰の大会に参加した時期はない。この期間でのアーセナルとの顔合わせは3度目。相手のグループステージ出場は、なんと17年連続だ!BVBのハンス=ヨアヒム・バツケCEOは試合に先立ち、「心から楽しみにしている」とコメント。BVBの過去のチャンピオンズリーグ初戦の成績は3勝3分け3敗だった。

 

チーム情報:
ユルゲン・クロップ監督はSCフライブルクを3-1で下した先週末の試合から先発メンバー4人を変更。スベン・ベンダーがヨイッチ、インモービレがラモス、オーバメヤンが香川に代わって入った。負傷したピシュチェクの代役として、ドゥルムが左SBから右SBへ回り、左サイドはシュメルツァーが担当した。フンメルス、キルヒ、ブワシュチコフスキ、ギュンドアン、ロイス、シャヒン、チはいずれも戦列を離れている。一方、アーセン・ベンゲル監督は4バックでドビュシの代役としてエクトル・ベジェリンを初めて先発起用。19歳のスペイン人MFは、チャンピオンズリーグはもちろんプレミアリーグでも1分とプレーしておらず、サプライズ起用となった。マンチェスター・シティーFCと引き分けた先週末の試合からのその他の変更点として、キーラン・ギブスがモンレアルを抑えて先発。中盤ではフラミニに代わってアルテタが入り、ドイツ代表のワールドカップ優勝メンバーではメルテザッカーとエジルが先発した一方、ポドルスキはベンチスタートとなった。

 

エジルと競り合うドゥルム

 

戦術:
アーセナルの4-1-4-1に対し、BVBは再び4-2-3-1を選択。序盤はハイプレスに重点を置き、ケールやベンダーがアーセナルの4バックにプレスをかける場面も見られた。この絶え間ないプレッシャーの中で、アーセナルはマイボール時にミスを重ねた。ジグナル・イドゥナ・パルクの観客はシャドーボクシングに飽き飽きすることなく、本物の打ち合いを楽しめた。

 

 

試合の展開と分析:
そろそろハーフタイムを迎えようかという21時30分、スタジアムアナウンサーのノルベルト・ディッケルが「チーロ!」と叫ぶと、「インモービレ!」の大合唱でジグナル・イドゥナ・パルクが揺れた。このイタリア代表FWは中盤でボールを拾うと、スピードに乗ったドリブルでアーセナル守備陣の中央を突破。最後はギブスとコシエルニを抜き去り、右足からのシュートでBVB移籍後の公式戦初ゴールを挙げた。約60メートルを独走しての見事なゴールにスタジアムは狂喜し、BVBが待望の先制点を奪った。

 

BVBはキックオフ直後から猛然と攻め込んだ。その波状攻撃に棒立ちとなったアーセナルが前半終了間際まで無失点でしのげたのは、単に幸運だったとしか言いようがない。その一方的な展開はデータにも表れており、枠内シュート数はBVBが16本、アーセナルはわずか1本だった。

 

前半のほとんどの時間帯でアーセナルを圧倒したBVBは、開始早々の5分にゴールを奪っていてもおかしくなかった。しかし、コシエルニに倒されたムヒタリアンがPK獲得かと思われた場面は、このアルメニア代表MFのダイビングと判定された上、イエローカードまで受けてしまった。

 

先制したインモービレをムヒタリアンが祝福

 

その後もBVBは主導権を握り続けたが、次に決定的なチャンスが訪れたのは27分。グロスクロイツがオーバメヤンにパスを通すも、このガボン代表FWが至近距離から放ったシュートはシュチェンスニに身体でブロックされた。さらにその2分後、インモービレのクロスをシュチェンスニがクリアしきれず、こぼれ球を拾ったムヒタリアンにチャンスが訪れたものの、シュートはゴール上に外れる。一方、今夏の補強に総額1億ユーロ(約139億円)を投じたアーセナルは、BVBのゴールを脅かす場面がほとんどなかった。

 

時計の針が30分を過ぎた頃、ようやくバイデンフェラーにも見せ場が訪れ、ウェルベックからのボールをかき出す。その直後にはバイデンフェラーのフィードが起点となり、ケールが絡んだ見事な連係からオーバメヤンがシュチェンスニを強襲。続いてインモービレがゴールに迫る。アーセナルのチャンスといえば、41分にゴール横へ流れたウェルベックのシュートだけだった。

 

ケールに代えてギンターが投入された後半も、BVBが一方的に攻め込む展開は変わらない。スコアが2-0となったのは48分。前方へ駆け上がるオーバメヤンはグロスクロイツから絶妙なリターンパスを受けると、飛び出してきたシュチェンスニをかわしてゴールを陥れた。前半終了間際と後半開始直後の得点は、ミヒャエル・シュルツとローター・シッペルがハーフタイムを挟んで2点を連取した1983年3月のローマ戦をほうふつとさせるものだった。

 

オーバメヤンは48分に追加点をマーク

 

これでBVBはペースダウンするかと思いきや、守備を統率するスボティッチとソクラティスを除く各選手がチャンスとみれば攻撃に参加した。52分、ムヒタリアンの巧みなプレーからインモービレが狙うも、CKに逃れられる。57分にはオーバメヤンのシュートがポストをたたいた。

 

71分、シュチェンスニは突進してきたオーバメヤンに対処できなかったが、ボールは運良くゴールの横へ流れた。3分後、ムヒタリアンはフリーの味方へのパスを選択せず、強引にシュートを放ってしまう。それでもアウェーチームは相変わらずチャンスらしいチャンスをつくれず、見せ場といえば77分にウェルベックが再びシュートした場面くらいだった。

 

インモービレは86分にスタンディングオベーションを受けながら交代。オーバメヤンはその後訪れた追加点のチャンスを生かせなかったが、BVBは2-0のまま試合を終え、勝ち点3を手にした。

 

出場メンバー&ゴール
2014年9月16日 UEFAチャンピオンズリーグ第1節
ボルシア・ドルトムント 2-0(前半1-0)アーセナル
ボルシア・ドルトムント:バイデンフェラー;ドゥルム、ソクラティス、スボティッチ、シュメルツァー(79分 ヨイッチ);ベンダー、ケール(46分 ギンター);ムヒタリアン、オーバメヤン、グロスクロイツ;インモービレ(86分 ラモス)
アーセナル:シュチェンスニ;チェンバース、メルテザッカー、コシエルニ、モンレアル;アルテタ(79分 ポドルスキ);エジル(64分 オクスレード=チェンバレン)、ラムジー(64分 カソルラ)、ウィルシャー、サンチェス;ウェルベック
ゴール:インモービレ(45分 グロスクロイツ)、オーバメヤン(48分 グロスクロイツ)
CK:6-1(前半4-0) 好機:10-2(前半5-1)
主審:ベンケレンサ(ポルトガル) 警告:ムヒタリアン(ドルトムント)、エジル、ウィルシャー(アーセナル)
観客数:6万5851人(満員) 天候:晴れ、気温18度

 

今後の日程:
BVBは土曜日のブンデスリーガで1FSVマインツ05の本拠地コーファス・アレーナに乗り込む(キックオフは日本時間21日午前1時30分)。10月1日のチャンピオンズリーグ第2節では、ガラタサライと1-1で引き分けたRSCアンデルレヒトとアウェーで戦う(キックオフは日本時間2日午前3時45分)。

 

【関連記事】
チャンピオンズリーグのユニをゲットしよう!

border
ニュース一覧に戻る

最新ニュース

「監督冥利に尽きる」

2020.1.23

「監督冥利に尽きる」

ブンデスリーガの2020年ホーム初戦に先立つ会見で、ボルシア・ドルトムントのルシアン・ファブレ監督が記者陣の質問に答えた。   続きを読む>>

500人超がファン代表者会合に参加

2020.1.22

500人超がファン代表者会合に参加

20日夜、すべての公式BVBファンクラブがジグナル・イドゥナ・パルクに集い、今シーズン2度目のファン代表者会合に出席した。260のファンクラグから、500人以上のBVBファン 続きを読む>>

いわてグルージャ盛岡がBVBのパートナーに

2020.1.21

いわてグルージャ盛岡がBVBのパートナーに

ブンデスリーガのボルシア・ドルトムントは21日、日本のサッカークラブ、いわてグルージャ盛岡と3年間のパートナーシップ契約に合意した。   続きを読む>>