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2017.11.5

1-3:バイエルンに不運の敗北

1-3:バイエルンに不運の敗北

ボルシア・ドルトムントは4日夜、ブンデスリーガ第11節でFCバイエルン・ミュンヘンとの頂上対決に挑んだが、ホームで1-3(前半0-2)と敗れ、3位に順位を落とした。

 

レポート:デニス=ユリアン・ゴッチュリヒ(ジグナル・イドゥナ・パルク)

 

8万1360人の観客が詰めかけた満員のジグナル・イドゥナ・パルクで、BVBはここ何試合かと比較すると安定した守備を披露。前半に2点をリードされたのは不運としか言えなかった。まず17分、バイエルンの最初のシュートでロッベンに先制点を奪われると、37分にはレバンドフスキがゴール前に流したボールをユリアン・バイグルが自陣ネットに入れてしまった。ブラック&イエローはその少し前にも不運に見舞われ、香川真司のシュートがアラバに当たってポストの脇へ。アンドリー・ヤルモレンコの一撃はGKウルライヒの力強いセーブに阻まれた。後半の半ばにはアラバがネットを揺らしてスコアは3-0。BVBは残り3分を切ってマルク・バルトラのゴールで1点を返すことしかできなかった。

 

全試合映像はBVBtotal!で視聴可能

 

戦前の状況:
2位BVBが首位バイエルンをホームに迎えた一戦。BVBにとっては、勝てばブンデスリーガ最多優勝を誇るバイエルンを上回り、再び首位に立って代表マッチウィークに入ることができるチャンスだった。今回はリーグ得点数でもトップ2対決となり、ここまでBVBが27ゴール、バイエルンが24ゴールを記録。さらに両者は、決定機の数(26回ずつ)とシュート数(バイエルンが194本、BVBが171本)でも首位を争っていた。

 

チーム情報:
BVBは出場停止のダン=アクセル・ザガドゥのほか、ウカシュ・ピシュチェク、マルコ・ロイス、セバスティアン・ローデ、エリック・ドゥルムが欠場。バイエルンはノイアー、ミュラー、リベリ、ベルナトをケガで欠いた。ペーター・ボス監督はニコシアでアポエルと1-1で引き分けたUEFAチャンピオンズリーグの試合からスタメンを3人入れ替え、マリオ・ゲッツェ、ラファエウ・ゲレイロ、マキシミリアン・フィリップに代えてマルセル・シュメルツァー、ゴンサロ・カストロ、アンドリー・ヤルモレンコを先発させた。

 

 

戦術:
ボス監督は今シーズン初めて戦術を変更し、4-2-3-1のフォーメーションを採用。マイボール時は中盤の攻撃トリオの一角を担った香川と、ユリアン・バイグルと共に中盤の底を務めたカストロが前線に挙がってピエール=エメリク・オーバメヤングをサポートした。相手ボール時は4-4-2にスイッチし、状況に応じてヤルモレンコ(右)とクリスティアン・プリシッチ(左)が下がって守備のカバーに入った。全体的に見れば、ホームのBVBはここ数週間に比べると安定した戦いをしていた。一方バイエルンは攻撃的な4-1-2-3のシステムを基本とし、ボールを失うと4-1-4-1へシフト。コマンとロッベンが最前線のレバンドフスキをサポートし、マルティネスが4バックの前に入った。

 

試合の展開と分析:
序盤は戦術的にもレベルの高い互角の勝負となり、相手を押し込む時間帯が交互に入れ替わる。先にゴールを脅かしたのはBVB。12分にオーバメヤンがウルライヒのゴールに迫ったが、ジューレの見事なタックルに得点を阻まれた。ホームチームがこの好機を逃した代償は大きく、その5分後にはバイエルンがこの日最初のチャンスから先制点を奪う。BVBはアラバのクロスを十分にクリアしきれず、こぼれ球を拾ったチアゴがファーサイドへ再びクロス。ハメスが折り返したボールにロッベンが合わせ、ゴール前14メートルの距離からネットを揺らした(17分)。

 

 

ソクラティスは前半終了間際に負傷交代

 

 

このゴールで落ち着いたアウェーチームは、その後にしばらく主導権を握る。しかしチャンスらしいチャンスをつくることはできず、BVBもしっかりと守りながらカウンターの機会をうかがう。22分にはオーバメヤンを狙ったプリシッチのクロスをウルライヒがカット。だが27分にはビュルキがレバンドフスキのシュートをセーブする。その後は前半で最も白熱した攻防が繰り広げられ、両チームに決定的な場面が相次ぐ。まずはウルライヒがヤルモレンコとの1対1をしのぐと(30分)、続いてバイエルンのカウンターからレバンドフスキがシュート。これはビュルキが見事な反応で防いだ(33分)。

 

ウルライヒがヤルモレンコとオーバメヤンの得点を阻止

 

続くCKをクリアしたBVBは、プリシッチを起点としたカウンターで反撃。ペナルティーエリア右手前でボールを受けた香川が内側へ切れ込み、アラバをかわしてシュートを放つも、これはわずかにポストの外側へ流れる(33分)。リプレイ映像を見る限り、このシュートはわずかにアラバに当ってラインを割っていた。いずれにせよ、BVBはその後に二重のアクシデントに見舞われ、まずはソクラティスがコマンに足を踏まれ、結局42分に途中交代。しかもその数分前には、不運な形からバイエルンに追加点を奪われていた。カウンターに転じたバイエルンはキミッヒが鋭いクロスを入れると、レバンドフスキがゴール前6メートルの位置からコースを変えるようにシュート。ブロックを試みたバイグルの足に当たったボールは軌道が変わり、ビュルキの頭上を越えてゴールに吸い込まれた(37分)。BVBも前半終了間際、再びヤルモレンコがウルライヒと1対1になる決定機を迎えたが、またしても見事なセーブに得点を阻まれた(44分)。

 

 

後半に入っても試合の流れは変わらず、両チームの攻撃的なサッカーが観客を魅了する。BVBは49分に惜しい場面を迎え、敵陣深くに切れ込んだプリシッチが中央へクロス。しかしヤルモレンコはこのボールを正確にミートできず、シュートをアラバにブロックされた。一方、バイエルンはその1分前に3点目を奪っていてもおかしくなかったが、レバンドフスキが至近距離で合わせたヘディングシュートをビュルキの驚異的な反応に防がれていた(48分)。

 

このポーランド代表FWは64分にもチャンスを決めきれず、約12メートルの距離からゴール横に外してしまう。だがその3分後、ニアサイドを狙ったアラバのクロスにレバンドフスキが飛び込むと、ビュルキの指先をかすめたボールはそのままゴールに吸い込まれ、バイエルンがリードを3点に広げた(67分)。一方、75分にオーバメヤンのシュートをウルライヒに阻まれていたBVBは、美しい弧を描いたバルトラの一撃で88分にようやく1点を返す。さらに後半ロスタイム、ブラック&イエローはスコアを2-3とするチャンスを迎えたが、カストロのつま先をかすったボールはゴールをとらえることができなかった(90+1分)。

 

メンバー&ゴール
2017年11月4日(土) ブンデスリーガ第11節

ボルシア・ドルトムント 1-3(前半0-2) FCバイエルン・ミュンヘン

 

ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;バルトラ、ソクラティス(42分 トリアン)、トプラク、シュメルツァー;バイグル、カストロ;ヤルモレンコ(80分 サンチョ)、香川(68分 ゲッツェ)、プリシッチ;オーバメヤン
FCバイエルン・ミュンヘン:ウルライヒ;キミッヒ、ジューレ、フンメルス、アラバ(74分 ラフィーニャ);マルティネス(80分 ルディー);ロドリゲス(83分 ビダル)、チアゴ;ロッベン、レバンドフスキ、コマン
ベンチ:
バイデンフェラー、シャヒン、ゲレイロ、シュールレ(BVB);シュターク、ボアテング、トリソ、リード(バイエルン)
ゴール:ロッベン(17分 ロドリゲス)、レバンドフスキ(37分 キミッヒ)、アラバ(67分 ロドリゲス)、バルトラ(88分 カストロ)
主審:シュティーラー(ハンブルク) 警告:シュメルツァー、トプラク(BVB);アラバ、マルティネス(バイエルン)
観客:8万1360人(チケット完売) 天候:晴れのち雨、気温11度

 

今後の日程:
国内戦は代表マッチウィークのため一時中断。選手たちの多くはそれぞれの代表に合流する。ブンデスリーガ次節は17日(金)の夜で、VfBシュツットガルトの本拠地に乗り込む(日本時間18日4時半キックオフ)。

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