ニュース

2016.10.15

1-1:オーバの同点ゴールでヘルタから勝ち点1奪取

1-1:オーバの同点ゴールでヘルタから勝ち点1奪取

ヘルタBSCとの激闘を1-1で引き分けたボルシア・ドルトムントは、金曜夜の無敗を保つと同時に、ブンデスリーガのホームゲームで25試合負けなしのクラブ新記録を打ち立てた。

 

8万800人の観客で埋め尽くされたジグナル・イドゥナ・パルクでの一戦は、アウェーのヘルタが51分にバレンティン・シュトッカーのゴールで先制。BVBはその後にピエール=エメリク・オーバメヤンがPKを失敗したものの、このガボン代表FWが80分に汚名返上の同点ゴールを決めた。終盤にはBVBのエムレ・モル(84分)とヘルタのシュトッカー(90分)がレッドカードを受けたが、モルへの判定には疑問が残る。

 

レポート:フェリックス・ウルリッヒ

 

戦前の状況
過去46年間で最高のスタートダッシュに成功したヘルタは、ここまで4勝1分け1敗の2位。1ポイント差の勝ち点12で3位のBVBは、ヘルタに公式戦の直近4試合で無敗(3勝1分け)、しかもその間に1失点しか許していなかった。BVBのトーマス・トゥヘル監督は、試合前に「ヘルタはコンパクトな陣形で組織的に立ち向かってくるはずだ。このチームを相手に、多くのチャンスをつくるのは至難の業になる。結果を残したければ、ハイテンポなプレーで粘り強く戦わなければならない」とコメント。ブラック&イエローはヘルタと引き分ければ、リーグ戦のホームゲームで25試合無敗のクラブ新記録を達成できることになっていた。従来の記録は、2001年11月3日から2003年3月15日にかけて達成した24試合だった。

 

チーム情報
BVBはマティアス・ギンターと新加入のミケル・メリーノをCBの先発で起用。このスペイン人MFはこれがブンデスリーガ初出場となった。そのほか、0-2で敗れたバイヤー04レバークーゼン戦から計5人のメンバーが(強制的に)入れ替わり、ゴンサロ・カストロ(肉離れ)、ウスマヌ・デンベレ(足首の負傷でベンチスタート)、ラファエウ・ゲレイロ(肉離れ)、ウカシュ・ピシュチェク(ひざ)、ソクラティス(ねんざ)に代え、メリーノとマリオ・ゲッツェ、エムレ・モル、フェリックス・パスラック、マルセル・シュメルツァーらがスタメンに名を連ねた。そのほかにもアンドレ・シュールレ(内側側副靭帯)、スベン・ベンダー(足首)、マルコ・ロイスとネベン・スボティッチ(共に調整不足)、アドリアン・ラモス(筋肉の故障)、エリック・ドゥルム(ひざの手術)らが欠場している。対するヘルタのパール・ダールダイ監督は、負傷のルステンベルガーに代えてブルックスを先発に起用した。

 

ヘルタ戦でブンデスリーガにデビューしたメリーノ

 

戦術
この日のBVBは4-2-3-1のフォーメーションを採用。トゥヘル監督はテクニカルエリアに立ち続け、大きな身振りでポジショニングや動き出し、パスコースを細かく指示し続けた。攻守のつなぎ役を任されたのはセバスティアン・ローデ。ユリアン・バイグルよりも低い位置でボールを受けつつ、機を見た攻め上がりで攻撃的MFのプリシッチ、ゲッツェ、モルをサポートしていた。一方、ヘルタのシステムも4-2-3-1だったが、こちらは予想に違わず守備を重視。BVBがボールを持てば4人の2ラインで守りを固め、前線のイビシェビッチと原口がファーストディフェンダーとして激しくプレッシャーをかけてきた。

 

試合の展開と分析:
トゥヘル監督が試合前に予想していた通り、BVBはヘルタ戦の前半、うまくゲームを支配することができなかった。ボール支配率75%を記録し、パス成功率でも87%をたたき出したものの、相手ゴールに迫る場面をつくれない。BVBは“ベルリンの壁”を打ち破るアイデアに欠け、アウェーチームのゴール前20メートルより先に踏み込めたシーンはほとんどなかった。前半は激しいぶつかり合い(ファウル数:8-10)となった結果、得点チャンスが非常に少なかった(シュート数:2-5)。

 

ヘルタの一番の決定機はエスバインに訪れたが、ゴール前17メートルからのシュートは、わずかにクロスバーを越えた。反対側のゴール前では20分、プリシッチが右サイドをフリーで駆け上がる。しかし中央に入れたパスは味方に届かなかった。前半の出来事と言えばこれぐらいで、0-0のままハーフタイムを迎えた。

 

ゲッツェは60分で交代

 

後半はブラック&イエローが勢いよく試合をスタートさせ、ようやく得点機をつくり始める。しかし47分にモルが左足で放った一撃は正確性を欠き、50分のギンターのヘディングシュートはうまくミートしなかった。試合最初の枠内シュートを記録したのはシュメルツァー。62分、ゴールの22メートル手前から狙い、GKヤルステインにセーブを強いた。この直前、トゥヘル監督は攻撃を活性化すべく、ローデとゲッツェに代えて香川とデンベレを投入。しかしスコアはすでに0-1とアウェーチームがリードしていた。

 

51分、バイザーのスローインを受けたイビシェビッチが、ギンターとゲッツェを抑えてヒールでシュトッカーにパス。これに抜け出したシュトッカーが、メリーノをかわし、自身のシーズン2点目を決めた。

 

オーバメヤン、ポスト直撃のシュートとPK失敗

 

65分と67分にはオーバメヤンが2度、同点に追いつく決定機を迎える。まずモルが左サイドから入れたクロスに合わせようとしたが、ゴール前5メートルの位置から決め切れず。続いて今度はデンベレのパスに抜け出し、ヤルステインの頭上を抜く浮き球のシュートを放つ。しかしヘルタの守護神が手を伸ばして触ったため、ボールは右ポストを直撃した。その10分後の75分、再びオーバメヤンとヤルステインが対決。香川のシュートに対する原口のハンドで得たPKをオーバメヤンが蹴ったが、今回もノルウェー人GKが低いセーブで阻止してみせた。

 

パスラックは右SBで先発

 

しかしオーバメヤンを含めたBVBの選手たちは、このショックをすぐに振り払い、猛攻を仕掛ける。そしてこの日13本目のシュートをついにネットへ。ペナルティーエリア左でメリーノのパスを受けたデンベレが折り返すと、これをオーバメヤンがファーポスト際で押し込んだ(80分)。

 

次の出来事は84分。ラングカンプに体をつかまれ、思わず押し倒してしまったモルに、パトリック・イトリッヒ主審がレッドカードを提示。Skyの解説を担当していたマルクス・メルク氏は「厳しいジャッジだが、ルールにのっとったものだ」と説明した。

 

ヘルタのシュトッカーも退場

 

90分にはベルリンから来たアウェーチームも人数が1人減る。ギンターに両足でタックルにいったシュトッカーが一発レッドで退場。BVBはロスタイムの3分間で逆転を目指したものの、今節までリーグで最も反則の少なかったチームは、結局そのまま1-1のドローで試合を終えた。

 

出場メンバー&ゴール
ブンデスリーガ第7節

ボルシア・ドルトムント 1-1(前半0-0) ヘルタBSC

 

ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;パスラック、メリーノ、ギンター、シュメルツァー(66分 パク);バイグル、ローデ(60分 デンベレ);プリシッチ、ゲッツェ(60分 香川)、モル;オーバメヤン
ヘルタBSC:ヤルステイン;バイザー、ラングカンプ、ブルックス、プラッテンハルト;シェルブレッド(76分 アラン)、シュターク;エスバイン(90+3分 ミッテルシュテート)、シュトッカー、原口;イビシェビッチ(81分 アラギ)
ベンチ:バイデンフェラー、バルトラ、シャヒン、ブルニッチ(BVB);クラフト、ヘゲラー、カルー、クルト(ヘルタ)
ゴール:
シュトッカー(51分 イビシェビッチ)、オーバメヤン(80分 デンベレ)
出来事:
オーバメヤンのPK(原口のハンド)はGKヤルステインがセーブ(77分)
CK:
5-0(前半2-0) 好機:7-3(前半1-1)
主審:
イトリッヒ(ハンブルク) 退場:モル(84分 軽いプッシング);シュトッカー(90分 重大なファウル) 警告:デンベレ;シュターク、ブルックス、エスバイン、ラングカンプ、アラギ
観客数:80800人 天候:乾燥、気温12度

 

今後の日程:
試合は続き、18日(火)にはUEFAチャンピオンズリーグでスポルティングCPとアウェーで対戦(日本時間19日3時45分キックオフ)。さらに22日にはFCインゴルシュタットのホームに乗り込む(日本時間22時30分キックオフ)。次のホームゲームは10月26日のDFBポカールで、1FCウニオン・ベルリンをジグナル・イドゥナ・パルクに迎える(日本時間27日3時45分キックオフ)。

 

【関連情報】
ローデ:「もっといい戦いができたはず」
史上3番目に若いチームで記録更新

border
ニュース一覧に戻る

最新ニュース

ボルシアMG戦の予想スタメン

2017.9.23

ボルシアMG戦の予想スタメン

ボルシア・ドルトムントは土曜夜のブンデスリーガ第6節でホームにVfLボルシア・メンヘングラットバッハを迎える(日本時間24日1時30分キックオフ)。両チームの予想先発メンバー 続きを読む>>

3日に1試合のペース続く

2017.9.22

3日に1試合のペース続く

ボルシア・ドルトムントは23日にブンデスリーガ第6節でボルシア・メンヘングラットバッハをホームに迎えるが、ペーター・ボス監督はまだチーム状況についてコメントしていない。「昨日 続きを読む>>

記録ラッシュ – 「誰もがそれぞれやるべきことを理解」

2017.9.21

記録ラッシュ – 「誰もがそれぞれやるべきことを理解」

新たな監督、新たなシステム、新たに加入した選手、新たな負傷者 ―― 開幕当初のボルシア・ドルトムントは多くの不安要素を抱えていた。しかし蓋を開けてみれば、この5試合でいくつも 続きを読む>>