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2016.5.8

0-1:フランクフルト相手に今年リーグ初黒星

0-1:フランクフルト相手に今年リーグ初黒星

ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガで、ケルンに敵地で1-2と屈した第17節以来となる敗北を喫した。試合の主導権を握りながらも、降格の危機に瀕しているアイントラハト・フランクフルトに0-1(前半0-1)と競り負けた。

 

5万1500人の満員のコメルツバンク=アレーナで生まれたゴールは14分のシュテファン・アイクナーの1点だけだった。ボール支配率84%を記録し、シュート数でも13-5と上回ったBVBだったが、ファイナルサードでのアイデアに欠け、フランクフルトの守備の壁を崩すことができなかった。前半ロスタイムにはマッツ・フンメルスのヘディングシュートが決まったのだが、オフサイドだったとしてダニエル・ジーベルト主審に不運にもゴールを取り消されてしまった。

 

レポート:フェリックス・ウルリッヒ

 

戦前の状況:
シーズン後半戦で最高成績を残しているチームと16位チームの対戦。しかし残留争いをしているフランクフルトは2連勝中(マインツとダルムシュタットにいずれも2-1と勝利)と勢いに乗っていた。ニコ・コバチ新監督が就任して「プレースタイルが一変した」フランクフルトは、「ボールを持っていないときでも危険」とトゥヘル監督は分析。さらに「ベルリンでのゲームプランを今から語っているようでは、我々は最初のミスを犯すことになる」として、バイエルンとのDFBポカール決勝のことは考えずにこの試合に集中するようチームに警告していた。ブラック&イエローの任務は勝ち点を80に伸ばし、クラブ記録となる81ポイントに近づけることだった。

 

オーバメヤンは先発したがあまり目立たなかった

 

チーム情報:
BVBはシーズン最後のアウェー戦に2人のストライカー、アドリアン・ラモスとピエール=エメリク・オーバメヤンをスタメンで起用。出場停止のユリアン・バイグルに代わってヌリ・シャヒンが、筋肉を痛めているウカシュ・ピシュチェクに代わってエリック・ドゥルムが入った。そのほか故障離脱中のネベン・スボティッチ(腕の血栓症)とイルカイ・ギュンドアン(膝蓋骨の脱臼)は欠場した。対するフランクフルトのコバチ監督は、ダルムシュタットにアウェーで2-1と勝利した前節から3名を変更。ファビアン、ガジノビッチ(共にベンチ)、セフェロビッチ(出場停止)が外れ、アイクナー、カスタイノス、ジャクパが先発した。

 

戦術:
フランクフルトは左のジャクパが守備ラインに下がり、オクツィプカが絞って中央を強化する予想どおりの5バックになることもあったが、ほとんどの時間帯はジャクパが4バックの前でフスティと長谷部と共に第2の守備ラインを形成。前線は3枚で、左がベン=ハティラ、右がアイクナー、そしてカスタイノスが中央で攻撃を牽引した。

 

BVBのほうはフランクフルトの4-3-2-1に対抗すべく、非常に流動性の高い2-3-2-3のフォーメーションを選択。今シーズン初めて2トップで挑んだが、オーバメヤンは右、ラモスは左とサイドでのプレーが多かったため、ムヒタリアン、香川、ロイスの攻撃的MFトリオがセンターフォワードのポジションを取った。その後ろにはドゥルム、シャヒン、シュメルツァーが並んだが、組み立ての際にはシャヒンが下がって2人のセンターバックの間に入った。

 

試合の展開と分析:
スタッツというのは当てにならないものだ。BVBは前半、ボール支配率で80%、タックル勝率で62%、パス数で約4倍(354対82、ボール支配率86%)、シュート数で6対3と相手を圧倒。しかし、リードして試合を折り返したのはフランクフルトで、それも決して不当ではなかった。

 

長い時間、BVBは相手ゴール前でチャンスらしいチャンスをつくり出せずにいた。アタッキングサードでアイデアを欠き、ゴールに迫るまでには至れなかった。一方、フランクフルトは序盤からセットプレーでBVBのゴールを脅かした。9分にカスタイノスが7メートルの距離から狙ったシュートは、ビュルキが素早く反応してセーブ。13分にはレゲーゼルがクロス性のシュートを放ったが、これもビュルキが止めた。しかし直後の14分、ホームチームはリードを奪う。ショートコーナーから長谷部がクロス。アイクナーがマーカーのドゥルムから離れながらこれに合わせ、1-0とした。

 

フランクフルトに駆けつけたBVBの大応援団

 

BVBに試合最初のチャンスが訪れたのは24分になってからのこと。ロイスのパスからオーバメヤンが狙うも、シュートはゴールを大きく越えた。29分には中央17メートルの距離からドゥルムがシュートを放ったが、GKフラデツキーにセーブされた。前半終了前、BVBは2つのチャンスをつくる。まず40分、ロイスが頭でゴール前に折り返したが、オーバメヤンはこれにうまく合わせられない。続いて前半ロスタイム1分、シャヒンのロングパスに合わせてフンメルスがネットを揺らすも、ジーベルト主審の誤ったオフサイド判定によってゴールを認められなかった。

 

フンメルスのヘッドはゴール枠へ

 

後半から、トゥヘル監督はドゥルムに代えてソクラティスを投入。しかし、その直後に主審がまたしても誤審を犯す。シュメルツァーのFKに合わせ、フンメルスがヘディングシュート。これをフラデツキーが弾き出し、ボールはバーへ。しかしBVBがリバウンドに詰める前に、ジーベルト主審はBVBにファウルがあったとして笛を吹いた。

 

BVBはその後も主導権を手放さず、ボール支配率は60分を過ぎると83%に達した(その後84%まで上昇)。フランクフルトは引いて守り、10人がペナルティーエリア周辺を固めた。それでもBVBは辛抱強く戦い、密集地帯の間にパスを通してチャンスをうかがう。しかし中央突破にこだわりすぎ、シュートチャンスをなかなか生み出せなかった。

 

ラモスはオーバメヤンと共に先発した

 

ムヒタリアンに2つのチャンス

 

BVBは65分に2選手を交代。オーバメヤンとフンメルスを下げ、カストロとプリシッチを入れた。直後の67分、フランクフルトにリードを2点に広げるチャンスが訪れたが、ヘディングシュートはクロスバーを大きく越えた。終盤に入ると、ホームチームはリードを守ることに全力を尽くした。BVBは相手の厚い守備を突破するアイデアを欠き、決定機は生み出せない。ムヒタリアンには2つのチャンスが訪れたものの、82分のシュートはフラデツキーに止められ、85分のヘディングもクロスバーをわずかに越えた。

 

 

出場メンバー&ゴール
ブンデスリーガ第33節
アイントラハト・フランクフルト 1-0(前半1-0) ボルシア・ドルトムント

 

アイントラハト・フランクフルト:フラデツキー;レゲーゼル、アブラーム、ルス、オクツィプカ;長谷部、フスティ、ジャクパ;アイクナー(84分 シュテンデラ)、ベン=ハティラ(58分 チャンドラー);カスタイノス(77分 バルトシュミット)
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ベンダー、フンメルス(65分 プリシッチ);ドゥルム(46分 ソクラティス)、シャヒン、シュメルツァー;ムヒタリアン、香川、ロイス;オーバメヤン(65分 カストロ)、ラモス
ベンチ:リントナー;ファビアン、ガジノビッチ、キッテル(フランクフルト);バイデンフェラー;ライトナー、ギンター、パスラック
ゴール:アイクナー(14分 長谷部)
CK:3-5(前半2-3) 好機:3-5(前半3-2)
主審:ジーベルト(ベルリン) 警告:フスティ、チャンドラー、ジャクパ、アイクナー、シュテンデラ;オーバメヤン、ムヒタリアン(通算5枚目)、シュメルツァー
観客数:51500人(チケット完売) 天候:晴れ、気温26度

 

今後の日程:
2015-16シーズンはまだ2試合が残っている。まずは次の土曜日にブンデスリーガ最終節で1FCケルンをジグナル・イドゥナ・パルクに迎える。そしてその1週間後、ベルリンでのDFBポカール決勝でバイエルンと激突する。

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