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2015.11.9

香川先制、シャルケとの死闘を3-2で制す

香川先制、シャルケとの死闘を3-2で制す

ボルシア・ドルトムントは第147回ルール・ダービーで94分間の死闘を演じた末、宿敵FCシャルケ04に3-2(前半2-1)で競り勝った。ブリヒ主審がタイムアップの笛を鳴らした瞬間、ジグナル・イドゥナ・パルクは果てしない歓喜に包まれている。

 

レポート:デニス=ユリアン・ゴッチュリヒ

 

7万9956人の大観衆で埋め尽くされたジグナル・イドゥナ・パルクでの一戦は、試合開始直後からダービーマッチにふさわしい緊張感に包まれた。それでも前半30分までは比較的静かな展開になったが、BVBの香川真司が先制(30分)した直後にクラース=ヤン・フンテラールのゴール(33分)でシャルケも同点とする。しかし、前半終了間際にマティアス・ギンターのヘディングシュート(43分)で勝ち越したBVBは、後半立ち上がりにもピエール=エメリク・オーバメヤンが続いて3-1とリード。シャルケはフンテラールの2点目で食い下がったが、最終的には1点差を守り切ったBVBが勝利を収めた。

 

BVBの全試合映像はBVB total!で視聴可能

 

戦前の状況:
2位対4位。第147回ルール・ダービーは上位同士の直接対決でもあり、両チームの勝ち点差は6しかなかった。BVBは2000年以降、シャルケをホームに迎えた最近16試合で3勝にとどまり、ジグナル・イドゥナ・パルクでのダービー最近6試合では4試合を無得点に抑えられている。2015年2月の前回は、ブラック・アンド・イエローが3-0(前半0-0)で快勝した。

 

シュメルツァーが先発に復帰

 

チーム情報:
BVBのトーマス・トゥヘル監督は、ここ数試合で結果を残しているメンバーを主に起用。しかし、パク・チュホに代わってマルセル・シュメルツァーが先発したほか、ミッドウィークのUEFAヨーロッパリーグ内転筋を痛めたマルコ・ロイスの代役にはゴンサロ・カストロが抜擢された。長期離脱中のヌリ・シャヒンとエリック・ドゥルムは、依然として個別メニューでの調整が続いている。一方のシャルケは、ベネディクト・ヘーベデス、マティヤ・ナスタシッチ、内田篤人、ヨハネス・ガイス、ファビアン・ギーファー、シドニー・ザム、マルコ・ヘーガーらを欠いていた。

 

戦術:
BVBは4-2-3-1のシステムを採用。イルカイ・ギュンドアンとユリアン・バイグルを守備的MFに並べ、中盤両サイドのムヒタリアンとカストロも状況に応じて中央寄りにポジションを取った。マイボール時には中盤での数的優位をつくるため、シュメルツァーがかなり高い位置まで押し上げていた。対するシャルケは伝統的な4-4-2で対抗したものの、フンテラールのパートナーにはディ・サントではなくザネを起用。フンテラールはシャルケの攻撃陣を牽引するだけでなく、ギュンドアンのマークに付き、BVBのビルドアップを遮断する役割も担った。

 

試合の展開と分析:
最初の30分間は非常に戦術的な戦いとなり、BVBはボールを支配し、深く守る相手に攻撃を仕掛けて主導権を握ろうと試みた。対するアウェーのシャルケは激しいタックルでBVBを自陣ゴールに寄せつけないようにしつつ、一度だけカウンターでビュルキのゴールに迫るシーンをつくった。しかしザネがゴール前6メートルから放ったシュートはわずかに枠を外れる(20分)。BVBがフェールマンの守るゴールを脅かしたのは28分になってから。オーバメヤンが10メートル手前から狙ったが、これはマティプの脚に阻まれた。

 

シーズン14点目を挙げたオーバメヤン

 

試合が真に活気づいたのはその直後だった。BVBの先制ゴールが決まり、いよいよ熱いダービーへと加速していく。30分、右サイドでカストロとの素早いワンツーから抜け出したギンターが、ゴールラインぎりぎりからエリア内にクロスを入れる。これに香川が頭で合わせ、スタジアムに歓喜をもたらした。しかしリードは3分しか続かなかった。右サイドでゴレツカからボールを受けたザネが駆け上がり、タイミングを見計らってフンテラールにパス。オランダ代表のエースは至近距離から足先でネットに押し込むだけだった。

 

ギンターのヘッドでBVBが2-1と再びリード

 

ブラック・アンド・イエローはこの同点ゴールに怯むことなく、直後に追加点を狙っていく。しかしギュンドアンが30メートル手前から狙った一撃はゴール脇へ(35分)。37分のギンターのヘディングシュートもネットの上に載ってしまったが、ハーフタイム直前、このBVBの右SBがネットを揺らす。ムヒタリアンのCKの場面、コラシナツとの空中戦に競り勝ったギンターは頭でボールをそらしてスコアを2-1とした。

 

BVBはこの勢いのまま後半に突入し、立ち上がりから試合を支配。シャルケはこれを抑えることができない。48分、シュメルツァー、バイグル、ムヒタリアン、カストロの見事な連係からオーバメヤンが今季ブンデスリーガ14点目をマークし、BVBが早くもリードを3-1に広げる。その直前には、ペナルティーエリア端からギュンドアンが狙ったFKがわずかにファーポスト脇に抜ける惜しい場面もあった。

 

スコアを1-0として喜ぶ香川とギンター

 

フンテラールの2点目で1点差に

 

オーバメヤンのゴールの直後にもシュートを外していたギュンドアンは、さらに50分にも狙うが、ここはフェールマンの見事な反応に阻止される。シャルケの守護神は4分後に再び見せ場をつくる。オーバメヤンのパスに合わせたムヒタリアンのシュートを至近距離でブロック。69分にはソクラティスの強烈なヘディングシュートも弾いてみせた。

 

試合は完全にBVBのペースとなり、ほとんどホームのゴールに迫れなかったシャルケだが、ここでワンチャンスをものにする。カウンターからエリア内に入ってきたクロスをBVBがクリアできず、これを突いたフンテラールがゴール前10メートルから巧みにボールを浮かせてビュルキを破った(71分)。その後は77分にオーバメヤンが狙うも決められず、80分にはビュルキがフンテラールの同点ゴールを阻止。試合は激しさを増していき、90分にムヒタリアンへのファウルでプラテがイエローカードをもらう。ロスタイム3分にはフェールマンがエリア内でギュンドアンを倒したものの、PKは免れた。結局、最後まで主導権を握り続けたBVBが逃げ切りに成功した。

 

BVBの全試合映像はBVB total!で視聴可能

 

出場メンバー&ゴール:
2015年11月8日(日)ブンデスリーガ第12節
ボルシア・ドルトムント 3-2(前半2-1) FCシャルケ04
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ギンター、ソクラティス、フンメルス、シュメルツァー;ギュンドアン、バイグル;カストロ(83分 ベンダー)、香川、ムヒタリアン;オーバメヤン(90+4分 ラモス)
FCシャルケ04:フェールマン;ジュニオール・カイサラ、ノイシュテーター(89分 プラテ)、マティプ、アオゴ;ディ・サント、ゴレツカ、コラシナツ(69分 ホイビェア)、マイヤー(56分 シュポ=モタング);ザネ、フンテラール
ベンチ:バイデンフェラー、パク、ホフマン、ヤヌザイ、ピシュチェク(BVB)、クシュプルニング、フリードリヒ、アイハン、リーター(シャルケ)
ゴール:香川(30分 ギンター)、フンテラール(33分 ザネ)、ギンター(43分 ムヒタリアンのCK)、オーバメヤン(47分 カストロ)、フンテラール(71分 ゴレツカ)
CK:5-3(前半4-0) 好機:10-5(4-3)
主審:ブリヒ(ミュンヘン) 警告:オーバメヤン、シュメルツァー、バイグル(BVB)、ゴレツカ、カイサラ、ディ・サント、プラテ(シャルケ)
観客:7万9956人(満員) 天候:晴れ、気温16度

 

今後の日程:
代表戦による中断期間を活用し、13日にはブッパータールでMSVデュイスブルクとテストマッチを実施(日本時間14日2時キックオフ)。その1週間後のブンデスリーガ次節では、敵地でハンブルガーSVと対戦する(日本時間21日4時30分キックオフ)。

 

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