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2018.1.20

1-1:香川のゴールで追いつくも勝利逃す

1-1:香川のゴールで追いつくも勝利逃す

ボルシア・ドルトムントは19日夜のブンデスリーガ第19節で、DFBポカールを掲げたオリンピアシュタディオンに乗り込み、ヘルタBSCと1-1(前半0-0)で引き分けた。この結果、ペーター・シュテーガー監督率いるBVBは暫定3位に浮上しているが、後半のパフォーマンスを考えれば勝てなかったことに悔いが残る一戦となった。

 

レポート:デニス=ユリアン・ゴッチュリヒ

 

6万5893人の観客が見守る中、両チームの守備陣が奮闘した前半はチャンスの少ない展開に。香川(14分)とサンチョ(36分)がゴールを脅かすにとどまったBVBに対し、ヘルタもラザロの際どいFK(30分)しか見せ場はなかった。BVBは後半開始直後にゼルケ(46分)の先制点を許すも、その後に反撃。71分に香川のゴールで追いつき、終盤に勝ち越していてもおかしくなかったが、サンチョとトリアン、イサクが決定機を決めきれずに引き分けた。

 

全試合映像はBVB total!で視聴可能

 

シュールレが1トップで先発

 

戦前の状況:
BVBはヘルタとの公式戦直近8試合でわずか1敗(昨シーズンにベルリンで1-2の惜敗)。しかし敵地オリンピアシュタディオンではリーグ戦のここ3試合で1勝にとどまっていた。キックオフ前の時点で4位につけていたBVBは、この試合に負けると11位のヘルタに勝ち点2差まで接近される可能性があったものの、勝てば暫定2位へ浮上できる状況だった。

 

チーム情報:
エースのオーバメヤンは前節に続いてメンバー外に。スポーツディレクターのミヒャエル・ツォルクはベルリン遠征出発前に「現時点で、彼は何か別のことを考えており、それゆえ十分に集中していないという印象を受けている」と説明していた。負傷やリハビリ、コンディション不良といった理由で欠場したのは、ドゥルムとゲレイロ、ラーセン、フィリップ、ロイス、シュメルツァーら。14日のVfLボルフスブルク戦に先発したメンバーから入れ替わったのは2人だけで、中盤右サイドのヤルモレンコがプリシッチに、1トップのイサクがシュールレにそれぞれ変わった。対するヘルタはレキクと正GKヤルステインを欠いていた。

 

戦術:
ヘルタのフォーメーションは全体的にラインを下げた4-4-2で、2トップのドゥダとゼルケが最初のディフェンダーとして機能。相手にボールを持たせて待ち構える戦術を採用し、攻撃時にはラザロを右サイド、カルーを左サイドに置く4-1-4-1へシフトした。一方、BVBは1トップにシュールレを入れた4-1-4-1で対抗した。

 

ハイボールを競り合うバイグル

 

 

試合の展開と分析
今度こそ試合を支配して結果を持ち帰ろうと考えていたBVBだが、前半は相手にボールを持たせつつ自陣で地道にスペースをつぶすヘルタに苦戦を強いられた。14分にはプリシッチのビルドアップから香川にチャンスが巡ってきたが、ヘディングシュートは大きくクロスバーを越えた。ボールはアウェーのBVBが支配していたものの、ホームチームも攻撃で危険な場面をつくり、30分にはラザロがFKで直接狙ってビュルキを慌てさせた。

 

ヘルタの次の攻撃は3分後。CKにシュタークが頭で合わせ、ポストをたたいた。すると今度はサンチョがペナルティーエリア内に持ち込むも、自分で打たずに中央のゲッツェもしくはシュールレに合わせようとしたため、シュタークに危険を回避されてしまった(36分)。前半は結局どちらも譲らぬ展開となり、特筆すべきシーンもそれほどなかったが、BVBがヘルタの4枚の攻撃陣、ゼルケ、ドゥダ、カルー、ラザロをほぼ封じ込めていた点は評価できるだろう。

 

香川のゴールで追いつく

 

しかし後半開始直後、ベルリン勢がベストファーレンから来たアウェーチームの不意を突く。右サイドでバイザーからボールを受け取ったラザロが、ドゥダとの素早いワンツーから逆サイドのゴールエリア端に走り込んだゼルケに合わせる。ビュルキは逆を突かれ、至近距離からのフィニッシュを止められなかった(46分)。この失点に一瞬、動揺したブラック&イエローだったが、すぐに同点ゴールを求めて反撃に出ていく。57分にはプリシッチがゴール上隅を狙ったが、これはクラフトが好セーブで阻止。続いてトリアンが危険なクロスをセンターの香川に合わせるも、香川はヘディングをうまくコントロールできず、難なくクラフトに処理された(60分)。

 

好パフォーマンスを見せたゲッツェは後半半ばにイサクと交代

 

リードされたことでリスクを冒して攻めるようになっていたBVBは、背後にカウンターのスペースを残すことも多かった。65分にはヘルタがそこを狙い、カルーがシュート。ボールはビュルキの下を抜けてゴールに向かっていたため、そのままいけば決まっていたはずだが、オフサイドポジションにいたドゥダが確実にネットに収めようと触ってしまったため、ゴールは認められなかった。運よくピンチを逃れたBVBは、それからほどなく、後半の献身的なプレーを結実させる。左サイドで見事にボールをカットしたサンチョがエリア内にドリブルで持ち込み、3人の選手を振り切ると浮き球のボールを逆サイドへ。そこにフリーで待ち構えていた香川が、頭でボールを押し込んだ(71分)。

 

終盤は勝ち越しゴールを求めるBVBが波状攻撃を仕掛け、ヘルタを自陣に釘づけとする。82分にはイサクの華麗なお膳立てからサンチョが狙うも、わずかに枠の外。85分のトリアンのボレーにはクラフトが立ちふさがった。その1分後には香川から絶妙なパスを受けたイサクが劇的な決勝ゴールを奪うかと思われたが、シュートはクロスバーに嫌われた。

 

全試合映像はBVB total!で視聴可能

 

今後の日程:
BVBは27日のブンデスリーガ次節でSCフライブルクをホームに迎える(日本時間23時30分キックオフ)。

 

ブンデスリーガ第19節
ヘルタBSC 1-1(前半0-0) ボルシア・ドルトムント
ヘルタBSC:クラフト:バイザー、シュターク、ルステンベルガー、プラッテンハルト;マイヤー、シェルブレッド;ラザロ、ドゥダ(レッキー 76分)、カルー(ダリダ 84分);ゼルケ
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、トプラク、トリアン;バイグル;プリシッチ(ヤルモレンコ 85分)、ゲッツェ(イサク 67分)、香川、サンチョ;シュールレ
ベンチ:クリンスマン、ペカリーク、ラングカンプ、ミッテルシュテート、イビシェビッチ(ヘルタ);バイデンフェラー、ザガドゥ、シャヒン、アカンジ、カストロ(BVB)
ゴール:ゼルケ(ラザロ 46分)、香川(サンチョ 71分)
CK:3-5(前半2-0) 好機:1-6(0-0)
主審:ディンガート(レーベックスミューレ) 警告:ラザロ、バイザー、ダリダ(ヘルタ);プリシッチ(BVB)
観客:6万5893人 天候:霧雨、気温1度

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