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2019.2.6

3-3:ブレーメンにPK戦で屈してポカール敗退

3-3:ブレーメンにPK戦で屈してポカール敗退

ボルシア・ドルトムントのDFBポカールでの挑戦は終わった。ラウンド16でSVベルダー・ブレーメンと対決したBVBだが、延長戦を終えて3-3と引き分け(前半1-1、後半0-0、延長前半1-0、延長後半1-2)、PK戦を2-4で落とした。

 

レポート:ボリス・ルパート

 

8万1365人の満員の観客で膨れ上がったジグナル・イドゥナ・パルクで、まず先手を取ったのはアウェーのブレーメン。開始わずか5分にラシツァのゴールでリードを奪った。試合は消耗戦となったが、ハーフタイム直前にマルコ・ロイスの鮮やかなフリーキックでBVBが同点に追いつく。主導権は完全にホームのBVBが握っていたものの、ブレーメンが高度な組織プレーを見せ、流れからチャンスを与えてくれない。後半アディショナルタイムにはコーナーキックにディレイニーが合わせたが、クロスバーに阻まれた。105分、見事な動きをプリシッチが得点に結びつけ、ようやく逆転に成功するも、108分にピサロに同点ゴールを許し、再び勝負は振り出しに。終盤は波乱の展開となり、113分にハキミが決めてリードを奪い返したブラック&イエローだったが、ブレーメンも粘り、119分にハルニクのゴールで3-3の引き分けに持ち込む。迎えたPK戦ではブレーメンが気持ちの強さを見せ、次のラウンドへの切符を手に入れた。

 

戦前の状況:
BVBはポカールで過去4回、ブレーメンを抑えて勝ち抜け。今シーズンのブンデスリーガでは、ホームで2-1とブレーメンに競り勝っていた。

 

 

チーム情報:
ロマン・ビュルキとマルビン・ヒッツが共にインフルエンザで出場できなくなったため、U-23チームのGKエリック・エルシュレーゲルがプロデビュー。ジェイドン・サンチョとマルセル・シュメルツァーも体調不良でメンバーから外れ、マヌエル・アカンジとウカシュ・ピシュチェクも欠場した。フランクフルトとのリーグ戦から中2日で臨んだBVBは、さらにスタメンを3名変更。ピシュチェク、サンチョ、パコ・アルカセルに代わってエメル・トプラク、クリスティアン・プリシッチ、マリオ・ゲッツェが先発に入った。

 

戦術:
ブレーメンはシャヒンを守備の中央に据える3-5-2のフォーメーションを基本とし、相手ボール時は5バックで守った。そしてカウンターのチャンスでは、下がってくるクルーゼにボールを集め、そこからの配球を試みた。BVBは4-2-3-1のシステムで、センターバックのアブドゥ・ディアロが左サイドバックを務めた。

 

試合の展開と分析:
初めてゴールを守ったエルシュレーゲルからすれば、これ以上ないほど最悪のスタートとなった。ディアロとゲブレ・セラシエがボールを奪い合い、ブリヒ主審がBVBのゴールから18メートル、中央右寄りの位置でブレーメンにフリーキックを与える。クルーゼがペナルティースポット付近に蹴り込んだ強いボールにラシツァが脚を伸ばし、その軌道を変えたため、エルシュレーゲルには防ぎようがなかった。4分を過ぎたところで最初のシュートをゴールに結びつけたブレーメンは、その後、非常に高度な守備を披露。10人のフィールドプレーヤーが幅15メートルほどのスペースに完璧なブロックをつくった。ブラック&イエローはそれでもスムーズなパス回しを見せ、相手ペナルティーエリアの手前までボールを運んだ。

 

ただシュートはほとんど打たせてもらえなかった。最大のチャンスは14分、ゲッツェに訪れたが、バックヒールで巧みに狙った一撃は惜しくも左ポスト脇へ抜けていった。一方、完全にカウンター作戦に徹していたブレーメンは、ラシツァが再び狙うも、これもわずかに枠を外れた。

 

 

前半アディショナルタイム2分を回る直前、ビツェルがファウルを受け、BVBがブレーメンのゴール前20メートルの位置でフリーキックを得る。ロイスが直接狙ったシュートは壁を越えてネット上部に収まり、スコアは1-1に。BVBが70%のボールを支配していたことから考えれば、同点に追いついたのも当然だった。

 

同点ゴールのロイスは前半で交代

 

 

しかしそのロイスは筋肉の問題によりハーフタイムで下がり、後半からはアルカセルがピッチへ。ゲームの様相は変わらず、押し込むBVBに対し、ブレーメンはシャヒンが見事に守備を統率した。70分を回るころにはBVBのボール支配率も73%まで上がったが、シュート数は7-3とブレーメンのほうが多かった。ハーフタイムを挟んだクルーゼのシュート2本(43分、54分)は、いずれもエルシュレーゲルがうまく処理した。

 

76分、シャヒンがメーバルトと交代すると、ブレーメンは4バックにシフト。89分にはスコアを2-1とするビッグチャンスを迎える。クルーゼが放った20メートルのフリーキックはバイグルに当たって方向を変えたが、エルシュレーゲルがワールドクラスのセービングで防いでみせた! ブラック&イエローも延長戦なしで準々決勝行きを決める絶好のチャンスを得たものの、コーナーキックに合わせたトーマス・ディレイニーのヘディングシュートはクロスバーの上をたたいた(90+1分)。

 

延長戦に入り、BVBはゲッツェとゲレイロに代えてマキシミリアン・フィリップとヤコブ・ブルーン・ラーセンを投入。ブレーメンは再びフォーメーションを変更して4-3-3とした。105分、ビツェルがパブレンカからのゴールキックをインターセプト。プリシッチがドリブルで持ち上がり、アルカセルとのワンツーからゴール前でフリーになる。プリシッチは冷静さを保って2点目を奪った。だがブレーメンもピサロが決め、ほどなくスコアは2-2となる。

 

根比べだった試合は、ここからカップ戦にふさわしい熾烈なバトルとなった。109分のブルーン・ラーセンの一撃は、パブレンカが見事な反応で阻止。111分、ゴール前21メートルの位置から狙ったアルカセルのフリーキックは、わずかに枠を捉えられなかった。そして113分、フィリップのクロスを混戦のゴール前でハキミが押し込み、BVBが再び優位に立つ。118分には途中で方向の変わったクラーセンのシュートをエルシュレーゲルが見事にセーブ。しかしBVBの若き守護神は直後の119分、コーナーキックからハルニクにヘディングでゴールを破られた。

 

そして迎えたPK戦。BVBは最初の2人、アルカセルとフィリップがパブレンカに止められて失敗。ビツェルとバイグルは成功させたものの、ピサロ、M・エッゲシュタイン、クラーセン、クルーゼと4人連続で決めたブレーメンの前に屈した。

 

今後の日程:
週末はブンデスリーガに戻り、9日にホームでTSGホッフェンハイムと対戦する(日本時間23時30分キックオフ)。

 

メンバー&ゴール
DFBポカール・ラウンド16

ボルシア・ドルトムント 3-3(PK2-4) ベルダー・ブレーメン

 

ボルシア・ドルトムント:エルシュレーゲル;ハキミ、バイグル、トプラク、ディアロ;ビツェル、ディレイニー(103分 ダフート);プリシッチ、ロイス(46分 アルカセル)、ゲレイロ(91分 ブルーン・ラーセン);ゲッツェ(91分 フィリップ)

 
ベルダー・ブレーメン:パブレンカ;ラングカンプ、シャヒン(76分 メーバルト)、モイサンデル;ゲブレ・セラシエ(114分 J・エッゲシュタイン)、バルクフレーデ(91分 ピサロ)、アウグスティンソン;M・エッゲシュタイン、クラーセン;ラシツァ(66分 ハルニク)、クルーゼ

 
ベンチ:ウンバウハウン、ザガドゥ、ボルフ;カピノ、ベリコビッチ、フリードル

 
ゴール:ラシツァ(5分 クルーゼのFK)、ロイス(45+3分 FK)、プリシッチ(105分 アルカセル)、ピサロ(108分 メーバルト)、ハキミ(113分 フィリップ)、ハルニク(119分 クルーゼのCK)

 
PK戦:アルカセル×、ピサロ○、フィリップ×、M・エッゲシュタイン〇、ビツェル○、クラーセン○、バイグル〇、クルーゼ○

 
CK:6-4(前半3-1、前後半4-3) 好機:7-7(前半2-2、前後半3-4)
主審:ブリヒ(ミュンヘン) 警告:バイグル、ブルーン・ラーセン;モイサンデル、クラーセン
観客数:81365人(チケット完売) 天候:曇り、気温3度

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