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2018.11.1

3-2:ロイスが土壇場に決勝PKを沈める

3-2:ロイスが土壇場に決勝PKを沈める

ボルシア・ドルトムントは2部リーグのウニオン・ベルリンに3-2(前半0-1、90分終了時2-2)で競り勝ち、7シーズン連続でDFBポカールのラウンド16に駒を進めた。

 

レポート:ボリス・ルパート

 

この日のジグナル・イドゥナ・パルクには7万2732人が来場。前半により危険な場面をつくっていたのはウニオンだったが、BVBが40分にクリスティアン・プリシッチのゴールで先制する。対するウニオンは押し込まれながらも63分にポルターが同点としたが、その10分後にはBVBの見事な攻撃からマキシミリアン・フィリップに勝ち越しを許す。しかし試合はこのまま終わらず、88分にウニオンのポルターが再び得点。これで2-2となり勝負は延長戦に突入したが、BVBは1回戦のSpVggグロイター・フュルト戦と同じく、マルコ・ロイスが土壇場に挙げた決勝点で競り勝った。

 

戦前の状況:
今シーズンのドイツで無敗を保っているチーム同士だけに、どちらもその記録をここで途絶えさせるわけにはいかなかった。両チームは2016-17シーズンにもDFBポカールで対戦し、BVBがPK戦の末に辛うじて勝利。BVBがベルリン勢とDFBポカールで対戦するのは7回目で、これまで6戦6勝と極めて相性がいい相手と言えた。しかもウニオンは、過去10年間で2回戦を突破したことが1回しかない。

 

 

チーム情報:
BVBはパコ・アルカセルがベンチスタートながらも戦列に復帰。それでもマヌエル・アカンジとマルセル・シュメルツァー、ジェレミー・トリアンに加え、ウカシュ・ピシュチェク(ひざ)とトーマス・ディレイニー(打撲)、マリオ・ゲッツェ(感染症)が欠場した。この日は3週間で7試合という過密日程の4試合目だったことも考慮し、ルシアン・ファブレ監督は27日のヘルタBSC戦(2-2)から7人の先発を変更。ロマン・ビュルキ、アクセル・ビツェル、ジェイドン・サンチョ、ラファエウ・ゲレイロ(ベンチ)、ロイス、ピシュチェク、ゲッツェに代え、マルビン・ヒッツ、エメル・トプラク、ユリアン・バイグル、クリスティアン・プリシッチ、香川真司、マリウス・ボルフ、マキシミリアン・フィリップをスタメンに起用した。

 

戦術:
ブラック&イエローは基本的に4-2-3-1のフォーメーションを採用し、守備時には香川が最前線でフィリップと並ぶ4-4-2にシフト。対するウニオンは、融通が利く4-1-4-1を選択した。

 

試合の展開と分析:
両チームとも前半はセットプレーでしかゴールを脅かすことができなかった。ホームのBVBは、コーナーキックに合わせたフィリップのヘディングシュートがGKギキエビチを強襲。ヒッツも負けじと3本の素晴らしいセーブを披露し、ジュリのフリーキック(22分)に加え、レンツのミドルと続くコーナーキック(26分)からのヒュープナーのヘディングシュートを見事に阻止した。

 

BVBは多くのメンバーを入れ替えた影響から連係不足を露呈し、ビルドアップや攻撃においてプレーの精度を欠く場面が相次いだ。さらに、そけい部を痛めたアブドゥ・ディアロが11分にラファエウ・ゲレイロとの交代を余儀なくされ、早い時間帯から交代枠を一つ使わなければならなくなった。

 

それでも30分を迎えようかという頃にリズムをつかんだBVBは、前半終了間際にプリシッチが先制点をもたらす。マフムート・ダフートが左サイドからクロスを入れると、香川のヘディングシュートをギキエビチがゴールライン上でブロック。こぼれ球にいち早く反応したプリシッチがゴールを陥れた(40分)。ウニオンもすぐに反撃し、その2分後にはレドンドが16メートルの距離から強烈なシュート。しかしこれは枠に嫌われた。

 

香川(奥)のヘディングシュートのこぼれ球をプリシッチが押し込んだ

 

53分にはゲレイロにリードを広げるビッグチャンスが訪れるが、エリア内からのシュートは決まらない。スコアもスタッツもホームチームが主導権を握っていることを示しており、シュート数が15-4と大きく上回っていたほか、ボール支配率もタックル勝率も60%を記録していた。よりスムーズで目的を持ったプレーできるようになっていたBVBは62分、エリア内に走り込んだハキミがヒュープナーに行く手を阻まれる。間接フリーキックが与えられるべきシーンだったが、主審はプレーオン。するとその約1分後の63分、ウニオンが同点に追いつく。エリア手前でレンツからボールを受けたジュリが、ピッチに入ったばかりだったポルターにスルーパス。ポルターは脚を延ばしてボールをネットに収めた。

 

フィリップが見事な連係から決めて再びリード

 

ビュルキ、サンチョ、アルカセル、ロイス、ビツェル、そしてブルーン・ラーセンと豪華なベンチメンバーが見守るなか、ブラック&イエローは、またしても素晴らしい動きからゴールを奪う。まず相手のゴールキックをザガドゥがヘッドで跳ね返すと、ここから素早い、ウニオンにとっては速すぎる攻撃をスタート。ボルフ、香川、フィリップとつなぎ、プリシッチとのワンツーで抜け出したフィリップが中央右からダイレクトで決めて、スコアを2-1とした(73分)。その10分後には3-1になっていてもおかしくなかったが、ゴール前20メートルからのフィリップの鋭い一撃はギキエビチの鮮やかなセーブに阻まれた。

 

次にゴールを奪ったのはベルリンから来たアウェーチームだった。88分、ヒッツが投げたボールにボルフが空中で競ったが敗れ、最後は再びジュリのアシストからポルターが、この日の自身2点目を決めた。

 

延長戦はヒッツがセーブ、ロイスがゴール

 

シュート本数は18-12とBVBのほうが勝っていたものの、つくり出したチャンスの数は8-5とウニオンのほうが多かった。延長戦6分にはヘードルンドがBVBゴールに迫ったが、ここはヒッツが好セーブを披露。反対側のゴール前ではロイスのフリーキックからトプラクが狙うもポストに嫌われる(110分)。しかし終了間際、ついに決定的な場面が訪れる。エリア内でフリートリヒがプリシッチを押さえ込み、BVBがPKを獲得! アウェーチームは粘ってPKを3分間遅らせたが、ロイスは冷静さを失わず、落ち着いてこれを沈めて121分にチームを3-2の勝利へ導いた。

 

試合を時系列で見るにはこちら(ドイツ語)

 

2018年10月31日 DFBポカール2回戦
ボルシア・ドルトムント 3-2(前後半2-2、延長戦1-0) ウニオン・ベルリン

 

ボルシア・ドルトムント:ヒッツ;ハキミ、トプラク、ザガドゥ、ディアロ(11分 ゲレイロ);バイグル、ダフート(86分 ビツェル);プリシッチ、香川(79分 ロイス)、ボルフ(91分 サンチョ);フィリップ
ウニオン・ベルリン:ギキエビチ;トリメル、フリートリヒ、ヒュープナー、レンツ(106分 ライヒェル);シュミーデバッハ;ハーテル(75分 ヘードルンド)、プレメル、ジュリ、レドンド(61分 アブドゥライ);アンデション(61分 ポルター)
ベンチ:ビュルキ、アルカセル、ブルーン・ラーセン(BVB);ブスク、ゴギア、パーレンゼン(ウニオン・ベルリン)
ゴール:プリシッチ(40分 香川)、ポルター(63分 ジュリ)、フィリップ(73分 プリシッチ)、ポルター(88分 ジュリ)、ロイス(120+1分 フリートリヒのプリシッチへのファウルで得たPK)
CK:11-5(前半1-2、前後半8-4) 好機:9-8(2-4、5-7)
主審:ビンクマン(ケルケン) 退場:フリートリヒ(119分 連続ファウル)、警告:ハキミ、ビツェル(BVB);アブドゥライ、ヒュープナー(ウニオン・ベルリン)
観客数:72732人 天候:曇り、気温10度

 

今後の日程:
次の試合は3日のブンデスリーガで、VfLボルフスブルクの本拠地に乗り込む(日本時間23時30分キックオフ)。

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