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2017.11.26

4-4:大量リードを守り切れずドロー

4-4:大量リードを守り切れずドロー

ブンデスリーガ第13節のボルシア・ドルトムントとFCシャルケ04による壮絶なダービーは、4-4(前半4-0)のドローという結果に終わった。ブラック&イエローは前半を完全に支配。しかし後半ロイヤルブルーに追い上げられ、オーバメヤンを退場で失うと、アディッショナルタイム終了間際に追いつかれた。

 

レポート:デニス=ユリアン・ゴッチュリヒ

 

8万179人の観客に埋め尽くされたジグナル・イドゥナ・パルクは(約1200席は緩衝地帯として使われた)さっそくダービーらしい雰囲気を醸し出し、試合開始当初から大声援がこだました。その雰囲気に押され、BVBは序盤からシャルケを圧倒。オーバメヤン(12分)、スタンブリ(OG、18分)、ゲッツェ(20分)、ゲレイロ(25分)がネットを揺らし、25分までに4点のリードを奪った。しかし後半、シャルケはブルクシュタラーが1点を返し(61分)、4分後にはアリも得点。さらにオーバメヤンが2度目の警告を受けて退場となる(72分)。数的優位に立ったシャルケは86分にカリギウリが右サイドからエリア内に侵入し、10メートルのシュートを決めてあと1点とすると、後半アディッショナルタイム4分のCKをナウドが頭で押し込んだ。

 

戦前の状況:
5位のBVBが2位のシャルケとホームで対戦。ブンデスリーガでの過去90回のレビアダービーのうち、勝者が順位で相手をかわしたケースは1度だけだった。唯一のケースは1987年9月19日。BVBが4-1の勝利を収め、12位に浮上した。BVBは最近8回のダービーで1敗のみだったが、直近3回はすべて引き分けで終わっていた。

 

 

チーム情報:
ピシュチェク、ロイス、ローデ、ドゥルムが負傷欠場。ソクラティスとプリシッチは回復し、先発起用された。バイデンフェラー、シャヒン、トプラクもスタメンに入り、トッテナム戦に先発した選手のうちザガドゥ、香川、バルトラは控えに回った。一方、シャルケではインスアとベンタレブが欠場。ゴレツカは回復してベンチ入りした。

 

戦術:
両チームとも3-4-3でスタートし、相手ボール時は5バックの形をとった。BVBの場合、シャルケにボールを奪われるとプリシッチとゲレイロが最終ラインに加わった。攻撃陣は極めてフレキシブルで、ゲッツェ、シャヒン、プリシッチ、ヤルモレンコがポジションを絶えずスイッチ。これに当惑したシャルケは長い間リズムに乗れなかった。33分にゴレツカとアリを同時投入して4-3-3に変えてようやく、アウェーチームの守備は安定し始めた。

 

試合の展開と分析:
試合最初のビッグチャンスをつくったのはシャルケで、開始のわずか30秒後にコノプリャンカがゴールに迫った。しかし、その後の主なシーンはいずれもジグナル・イドゥナ・パルクの反対側のゴール前で展開され、BVBが25分までに4点のリードを奪う。しっかりと守りつつ流動的な攻撃を繰り広げたホームチームは、レビアダービーでかつて見られなかったほどの圧倒的なゴールラッシュを生み出した。

 

 

序盤、シャルケはファウルでしかBVBを止められず、早くも3分にマッケニーが警告を受ける。BVBは時に行きすぎた相手のアグレッシブさにラフプレーで応酬することなく、見事なサッカーでやり返す。そして12分、プリシッチとシャヒンが連係してチャンスを演出すると、ファーポスト側に滑り込んだオーバメヤンが先制点をマーク。喜びに沸いたスタジアムは、その歓喜をその後13分にわたり維持し続けることになる。

 

怒とうのゴールラッシュ

 

先制ゴールからわずか2分、オーバメヤンに2点目を決めるチャンスが訪れたが、ペナルティースポット付近で反転して放ったシュートは惜しくもゴールの脇へ。それでも18分、ホームチームはリードを2点に広げる。右サイドで得たFKをシャヒンがゴール前に入れると、クリアしようとしたスタンブリが誤って自軍のネットを揺らした。さらに2分後、サポーターがまだ2点目を喜んでいる間に、BVBのリードはさらに拡大する。カウンターで右サイドを駆け上がったオーバメヤンが難なくスタンブリをかわし、ファーサイドへクロス。これにノーマークのゲッツェが頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。

 

 

動揺が止まらないシャルケ。BVBはその混乱に乗じ、もう1点を加える。25分、エリア内でのシャヒンとのワンツーで抜け出したオーバメヤンのフィニッシュは、相手DFの脚にブロックされる。しかし、ゲレイロがこぼれてきたボールをセンター左寄りの位置からボレーで叩き込み、スコアを4-0とした。その後ホームチームはギアを落とし、シャルケに攻撃を許したものの、前半の危ない場面は1度のみ。45分、トプラクのクリアボールがコノプリャンカに当たってゴールへ向かったが、ポストに救われた。

 

バイデンフェラーが活躍、しかし…

 

後半に入るとシャルケが本格的な反撃を開始し、53分のFKのチャンスでゴールネットを揺らす。だが、ビデオ判定によりオフサイドが明らかになり、得点は認められなかった。その3分後、カリギウリがBVBのゴール前に抜け出したが、バイデンフェラーが見事なセーブを披露し、BVBの4点のリードを守った。前掛かりに攻めるアウェーチームに対し、BVBは背後のスペースを利用しようとするも、オーバメヤンはシュート2本をフェールマンにセーブされ(55分、58分)、ナウドにも止められた(60分)。

 

 

その直後、シャルケはブルクシュタラーがロングクロスに合わせた16メートルのヘディングシュートでバイデンフェラーを破り、ついに1点を返す。これで流れを引き寄せたアウェーチームは、4分後にもアリが決めて2点差とした。72分、オーバメヤンが2度目の警告を受けて退場に。1人少なくなったBVBは、直後のピンチではバイデンフェラーがブルクシュタラーをスーパーセーブで止めてリードを守ったものの、終盤は勢いに乗るシャルケに押し込まれた。86分にはカリギウリが得点し、ついに1点差に。中断が多かったとして、審判団が認めたアディッショナルタイムはなんと7分。これに助けられたシャルケは、その4分目にナウドが同点弾を決め、試合を4-4のドローに持ち込んだ。

 

メンバー&ゴール:
ブンデスリーガ第13節

ボルシア・ドルトムント 4-4(前半4-0) FCシャルケ04

 

ボルシア・ドルトムント:バイデンフェラー;トプラク、ソクラティス、シュメルツァー;プリシッチ、バイグル、シャヒン、ゲレイロ(83分 ザガドゥ);ヤルモレンコ(68分 バルトラ)、オーバメヤン、ゲッツェ(79分 カストロ)
FCシャルケ04:フェールマン;スタンブリ、ナウド、ケーラー(46分 ナスタシッチ);カリギウリ、マッケニー(33分 ゴレツカ)、マイヤー、コノプリャンカ、オクツィプカ;ディ・サント(33分 アリ)、ブルクシュタラー
ベンチ:ライマン、フィリップ、シュールレ、香川(BVB);ニューベル、コケ、シェプフ、エンボロ(シャルケ)
ゴール:オーバメヤン(12分 シャヒン)、オウンゴール(18分 スタンブリ)、ゲッツェ(20分 オーバメヤン)、ゲレイロ(25分 オーバメヤン)、ブルクシュタラー(61分 スタンブリ)、アリ(65分 コノプリャンカ)、カリギウリ(86分)、ナウド(90+4分 コノプリャンカのCK)
CK:3-5(前半0-2) 好機:7-8(前半5-1)
主審:アイテキン(オーバーアスバッハ) 退場:オーバメヤン(72分 2度目の警告)
警告:ソクラティス、カストロ、シャヒン(BVB);マッケニー、ケーラー、カリギウリ、コノプリャンカ、フェールマン(シャルケ)
観客: 8万179人(チケット完売) 天候:底冷え、気温4度

 

今後の日程:
次の試合は1週間後のブンデスリーガ。12月2日土曜日にバイヤー・レバークーゼンとアウェーで対戦する(日本時間23時30分キックオフ)。

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