ニュース

2017.4.20

1-3:ロイスが決めるもモナコのカウンターに沈む

1-3:ロイスが決めるもモナコのカウンターに沈む

ボルシア・ドルトムントは逆転でのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出を果たせなかった。敵地で果敢に戦ったものの、BVBはASモナコとの第2戦を1-3(前半0-2)で落とし、準々決勝敗退が決定。それでも、モナコまで駆けつけてくれたファンらは試合後に選手たちを称えた。

 

レポート:ボリス・ルパート(モナコ)

 

1万8000人の観客に埋め尽くされたスタッド・ルイ2世で、両チームは互いにチャンスをつくり合うスペクタクルな試合を披露。ホームのモナコは開始3分にムバッペのゴールで先制すると、17分にもファルカオが追加点をマーク。後半開始直後の48分にロイスが1点を返したものの、81分に突き放されたBVBは大会から姿を消すことになった。

 

戦前の状況:
BVBは欧州カップ戦のホーム・アンド・アウェー方式の対戦で、ホームで負けてからアウェーで勝負をひっくり返した経験がなかった。ジグナル・イドゥナ・パルクでの第1戦は、前日のチームバス襲撃事件、そして誤審(モナコの先制点は明らかにオフサイドだった)の影響もあり、2-3で敗北。逆転突破を果たすためには、第2戦で2-0または3-1の勝利が必要だった。しかし、アウェーで3得点して優位に立っていたモナコは、公式戦でホーム11連勝中だった。

 

スタンドから観戦したパスラックとバルトラ

 

チーム情報:
バス襲撃事件で負傷したマルク・バルトラも、プレーできないにもかかわらずチームを励まそうとモナコへやって来た。そのほかマリオ・ゲッツェ(代謝障害)、アンドレ・シュールレ(足首)、セバスティアン・ローデ(筋肉)も欠場。フランクフルトを下した先週土曜日の試合からは3選手を変更し、ベンダー、シュメルツァー、プリシッチに代わってギンター、ゲレイロ、ドゥルムが先発した。

 

戦術:
当初は3-2-4-1のシステムでサイドを中心に攻撃を展開。マイボール時は最終ラインをピシュチェク、ソクラティス、ギンターの3バックとし、その前をバイグルとシャヒンが固めた。ドゥルムとゲレイロは両サイドの高い位置でプレー。ロイスは頻繁に前線へ上がってワントップのオーバメヤンと並び、香川は4人の攻撃的MFのセンターでプレーした。モナコ(前半は4-4-2)がボールを奪うと、ドゥルムとゲレイロが下がって5バックを形成。ホームチームはダイレクトパスや縦パスを多用し、サイドのシウバとルマーを中心に攻めた。

 

トーマス・トゥヘル監督は前半半ば、フォーメーションを4-2-3-1に修正。両SBのピシュチェクとゲレイロに対しては、ボールを奪ったら敵陣内で攻撃に参加するように指示した。デンベレとロイスは中へ入り、2人のためにスペースをつくった。

 

 

試合の展開と分析:
両チームとも立ち上がりからスピーディーな攻撃サッカーを展開し、中盤を飛ばして一気にゴール迫っていったため、観る者には楽しいゲームとなった。開始31秒後にはゲレイロのパスからロイスが抜け出し、この試合最初のチャンスを迎えたが、シュートはブロックされた。しかしモナコがつくった最初の得点機はゴールに結びつく。ドリブルで攻め上がった左SBメンディにドゥルムはついていくことができず、ゴール前18メートルから強烈な一撃を放たれると、ビュルキもこれを前に弾くことしかできない。こぼれ球にいち早く反応したムバッペがボレーでネットに突き刺し、モナコがキックオフからわずか157秒で均衡を破った。

 

BVBはこれで3ゴールが必要になったが、15分までに2点を奪っていてもおかしくなかった。しかしドゥルムのパスを受けたロイスが10メートル手前から打っていったシュートは中央に飛んでしまい、スバシッチが難なくセーブ(10分)、シャヒンがゴール前20メートルの位置から直接狙ったFKは、右ポストの内側にはね返された。

 

シャヒンのFKはポスト内側を直撃

 

このモナコ戦がチャンピオンズリーグでの通算100試合目だったBVBは、ファイナルサードでのツキがなく、守備ではパスミスが目立った。12分にはシウバにフリーでヘディングシュートを打たせてしまったが、ビュルキが破られることはなかった。すると今度は左サイドでルマーに疾走を許し、逆サイドではギンターがファルカオにスペースを与えてしまう。ファルカオはルマーからのクロスに頭で合わせ、阻止不能の一撃をネットに突き刺した(17分)。

 

2試合合計スコアは2-5となったが、BVBは3点を奪って追いつけば延長戦に持ち込めるため、3ゴールが必要という状況に変わりはなかった。26分、トゥヘル監督は早くも交代カードを切り、戦術を変更。ドゥルムを下げてデンベレを右サイドに配置し、フォーメーションを4-2-3-1とする。しかしチャンスらしいチャンスが来たのは41分、しかもセットプレーだった(ロイスのFK)。結局スコアは0-2から変わらないまま、前半終了のホイッスルとなった。

 

 

BVBは後半からさらにシステムを変え、シャヒンに代えてシュメルツァーを投入。ゲレイロを6番のポジションに置き、シャヒンのいた位置より前に出られるようにした。準々決勝の勝負も最後のハーフとなり、BVBは攻勢を強める。後半開始86秒には香川が遠めから狙うが、これはスバシッチがキャッチ。するとデンベレが右サイドで相手選手に競り勝ち、素早いボールを中央に戻す。待ち構えていたロイスがこれに合わせ、まず1点を返した(48分)。

 

ロイスが後半開始直後に1点を返す

 

BVBは決してあきらめることなく、熱く戦い続けた。ドイツから駆けつけた1500人強のサポーターに背中を押され、後半を支配。だが、モナコもカウンターでBVBのゴールを再三脅かした。50分にトゥーレがヘディングシュートでビュルキを襲い、65分にはファルカオが狙うもシュートはクロスバーの上へ。BVBは72分にゲレイロを下げてプリシッチを入れたが、モナコの脅威は収まらず、ムバッペ(69分)とルマー(75分)がシュートをビュルキに浴びせた。

 

闘志は保っていたものの、試合終了が近づくにつれて疲れが目立ち始め、ロイスのエリア端からのフィニッシュも精度を欠いてGKの正面へ飛んでしまう。そして痛恨の失点。81分、後方での連係ミスをルマーに突かれると、そのラストパスを途中出場で入ったばかりのジェルマンが押し込み、この日のスコアを3-1とした。その後もBVBは2点目を狙い続けたが、結局再びネットを揺らすことはできなかった。

 

今後の日程:
BVBの“イングリッシュウィーク”(ミッドウィークにも試合がある週)は、まだ続く。まずは土曜日にボルシア・メンヘングラットバッハとアウェーで対戦(日本時間23日午前1時30分キックオフ)。続いて来週水曜日のDFBポカール準決勝でバイエルン・ミュンヘンと戦う(同27日午前3時45分)。

 

出場メンバー&ゴール
2017年4月19日(水) UEFAチャンピオンズリーグ準々決勝第2戦
ASモナコ 3-1(前半2-0) ボルシア・ドルトムント

 

ASモナコ:スバシッチ;トゥーレ、グリク、ジェメルソン、メンディ;モウチーニョ、バカヨコ;シウバ(90分 ラッギ)、ルマー;ファルカオ(67分 ディラル)、ムバッペ(81分 ジェルマン)
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、ギンター;バイグル、シャヒン(46分 シュメルツァー);ドゥルム(27分 デンベレ)、香川、ロイス、ゲレイロ(72分 プリシッチ);オーバメヤン
ベンチ:デ・サンクティス、ジョルジ、カルドナ、ヌドラム(モナコ);バイデンフェラー、メリーノ、ベンダー、カストロ(BVB)
ゴール:ムバッペ(3分 メンディ)、ファルカオ(17分 ルマー)、ロイス(48分 デンベレ)、ジェルマン(81分 ルマー)
CK:5-3(前半2-0) 好機:8-6(前半3-3)
主審:スコミナ(スロベニア) 警告:なし
観客数:18000人(満員) 天候:曇り、気温12度

border
ニュース一覧に戻る

最新ニュース

シュールレが4週間の離脱

2017.8.16

シュールレが4週間の離脱

ボルシア・ドルトムントのFWアンドレ・シュールレが太ももの筋肉を痛め、約4週間の戦線離脱を余儀なくされる見通しとなった。   【関連記 続きを読む>>

若き才能、多くのゴールとオランダ人

2017.8.15

若き才能、多くのゴールとオランダ人

ボルシア・ドルトムントとVfLボルフスブルクは、シーズン開幕戦あるいはウインターブレーク明け初戦で過去に4回顔を合わせている。この4試合では合わせて15ゴールが記録されている 続きを読む>>

ブンデスリーガ開幕に向け好感触

2017.8.13

ブンデスリーガ開幕に向け好感触

ボルシア・ドルトムントはVfLボルフスブルクとアウェーで対戦する19日のブンデスリーガ開幕戦を前に、自信を高めている。ペーター・ボス監督はシーズン最初の公式戦2試合、 続きを読む>>