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2018.8.21

2-1:ビツェルの劇的ゴールで延長戦へ、決勝点はロイス

2-1:ビツェルの劇的ゴールで延長戦へ、決勝点はロイス

ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ2部のSpVggグロイター・フュルトに苦戦を余儀なくされたものの、延長戦の末に2-1(90分終了時1-1、延長前半0-0)の勝利でDFBポカール2回戦へ勝ち進んだ。

 

レポート:ボリス・ルパート(フュルト)

 

1万5500人の観客で満員となったシュポルトパルク・ロンホフでは、激しくエキサイティングな攻防が繰り広げられた。前半から決定的なチャンスをつくっていたのはBVBだったが、ホームのフュルトも後半立ち上がりにペースアップ。77分にはエルンストのゴールでまさかの先制点を奪った。しかし、後半アディショナルタイム5分にアクセル・ビツェルが起死回生の同点ゴールを決めたBVBは、延長戦の終了間際にもマルコ・ロイスがネットを揺らして2回戦進出を果たした。

 

戦前の状況:
BVBがDFBポカールでフランケン地方に乗り込んだのはこれで5回目。過去にはブラック&イエローが3勝(1974年と1997年、そして前回は2012年の準決勝)を挙げる一方、フュルトも1990年に勝利を収めた。フュルトは2週間前にブンデスリーガ2部の開幕を迎えており、ここまでの2試合で勝ち点4を獲得している。

 

チーム情報:
BVBはユリアン・バイグル(コンディション不良)とヤコブ・ブルーン・ラーセン(足の負傷)を除くフルメンバーがプレー可能な状態。しかし試合には18人しか選べないため、ルシアン・ファブレ監督は「苦渋の決断」を迫られることになった。このスイス人指揮官はブルーン・ラーセンをマリウス・ボルフに代えたものの、残りは親善試合のSSラツィオ戦(1-0の勝利)と同じメンバーを起用した。

 

戦術:
両チームとも基本的なフォーメーションは4-2-3-1だったが、BVBはマリオ・ゲッツェがロイスより前に位置する4-4-2にもシフト。フュルト守備陣の穴を突くため、中盤両サイドのボルフとクリスティアン・プリシッチは頻繁にポジションを入れ替えた。しかしフュルトも素晴らしい守備で対抗し、コンパクトな陣形で最終ラインと中盤の間のスペースを消去。結果的にBVBのチャンスは限られることになった。さらに、ボールを奪ったあとのフュルトには迷いがなく、2ボランチの一角オムラディッチが攻撃的MFの位置まで前進。サイドバックのヒルベルトも一気に前線まで駆け上がっていった。

 

 

試合の展開と分析
開始から10分から20分間は、ホームのフュルトが積極的に出てきたため、BVBも相手ゴールに迫る場面をつくった。8分には立て続けに3回、チャンスが訪れる。まずペナルティーエリア内でマルセル・シュメルツァーの足元にボールが落ちたが、シュートはディフェンダーがブロック。そのこぼれ球をロイス、さらにマフムート・ダフートが狙ったものの、いずれもフュルトの守備陣に阻まれた。このあとの時間帯はホームチームが前半で一番、怖さを見せる。BVBは対応に手こずったが、すぐに解決策を見つけると再び主導権を握った。

 

そして23分、右サイドでボルフがボールを奪い、ダフートが左のプリシッチへサイドチェンジ。ゴール前に折り返したボールにロイスがゴール前10メートルの位置から合わせるも、GKブルヒャートが見事なセービングで阻止した。BVBの新キャプテンは、その4分後に次のシュートを放つ。シュメルツァーのクロスを中央右でとらえたが、これはわずかにゴール脇に外れた。続いて30分には、30メートルほどのフリーキックを直接狙ったが、ブルヒャートが腕を伸ばしてコーナーキックに逃れた。44分にはトーマス・ディレイニーにもチャンスが訪れたものの、14メートル手前からのシュートは枠をとらえ切れなかった。

 

チャンスの数では前半からすでにBVBが圧倒

 

ブラック&イエローにとって最高の前半とは言えなかったかもしれないが、フュルトは辛うじてハーフタイムまでスコアを0-0に保った。ホームチームの決定機は35分のビッテクのロングシュートぐらいで、これも大きくクロスバーを越えた。

 

後半に入っても、フュルトは気迫のこもった守備を披露。さらに48分には交代で入ったモールが先制点に迫ったが、これはシュメルツァーがクリア。BVBも60分に力強い攻撃を見せ、自陣ペナルティーエリア付近でボールを奪ったゲッツェがシュメルツァーとのワンツーからシュートまで行く。しかし相手のエリア内で跳ね返された。ホームチームにとってのピンチはまだ続き、今度はプリシッチの一撃がポストを強襲する。

 

この直後、ファブレ監督は攻撃を活性化すべくゲッツェを下げてマキシミリアン・フィリップを投入。残り17分にはディレイニーに代えてビツェルも送り込んだ。フュルトを後方に押しとどめたBVBは、75分にロイスがビッグチャンスを得るも、ここもフュルトの守護神が見事な反応でゴールを死守してみせた。

 

フュルトが先制、ビツェルが土壇場で同点ゴール

 

疲れが出始めたように見えたホームチームだったが、直後の77分、カウンターから均衡を破る。モールが左サイドからファーポストの奥に入れたクロスを、ケイタ=ルエルが折り返し、これをエルンストがゴール前4メートルの位置からシンプルに決めた。

 

82分のジェイドン・サンチョ、90+4分のシュメルツァーのシュートはCKに逃れられたが、試合最後の攻撃でBVBは劇的な同点ゴールを奪う。後半アディショナルタイム5分、ロイスが左サイドからカーブをかけたクロスを放り込むと、突如BVBの選手2人がフリーとなり、ビツェルがこのチャンスをモノにした。

 

ビュルキが土壇場に好セーブ、ロイス決勝点で死闘に終止符

 

延長戦ではロマン・ビュルキが輝きを放ち、103分には見事な反応でアブチャバカのシュートを阻止。113分にも単独で抜け出したレーゼの得点を阻み、フュルトに勝ち越しを許さない。一方、BVBもフィリップが107分に決定機を迎えたが、ゴール正面やや右8メートルの好位置でボールを正確にミートできず。117分にはロイスのフリーキックに頭で合わせたが、このシュートはわずかにゴール横へ外れた。

 

そして迎えた120分、右サイドを崩したサンチョがペナルティーエリアに侵入、中央に折り返したボールをロイスがとらえ、決勝点を突き刺した。

 

今後の日程:
10月に行われる2回戦の組み合わせは27日に実施(中央欧州標準時18時よりARDでライブ中継)。BVBは同じ日にブンデスリーガ開幕戦でRBライプツィヒをジグナル・イドゥナ・パルクに迎える。

 

DFBポカール1回戦
SpVggグロイター・フュルト 1-2(90分終了時1-1、延長前半0-0)ボルシア・ドルトムント
グロイター・フュルト:ブルヒャート;ヒルベルト、マロチャ、バウアー(90分 マグヤール)、ビッテク;グーガニック、オムラディッチ(46分 モール);アタンガ(70分 レーゼ)、エルンスト、グリーン(97分 アブチャバカ);ケイタ=ルエル
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、アカンジ、ディアロ、シュメルツァー;ディレイニー(74分 ビツェル)、ダフート;ボルフ(97分 ゲレイロ)、ゲッツェ(64分 フィリップ)、プリシッチ(78分 サンチョ);ロイス
ベンチ:フンク、パーカー、ラウム;ヒッツ、ハキミ、トプラク
ゴール:エルンスト(77分 ケイタ=ルエル)、ビツェル(90+5分 ロイス)、ロイス(120分 サンチョ)
CK:5-8(90分終了時3-7、延長前半2-2) 好機:5-12(3-10、1-5)
主審:グレーフェ(ベルリン) 警告:エルンスト、マロチャ;アカンジ
観客数:1万5500人(チケット完売) 天候:晴れ、気温26度

 

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