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2020.6.1

6-1:後半のゴールラッシュでパーダーボルンに圧勝

6-1:後半のゴールラッシュでパーダーボルンに圧勝

ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ第29節でSCパーダーボルンに敵地で6-1(前半0-0)と圧勝し、新型コロナウイルスでの中断を経て再開したリーグで4戦3勝とした。ジェイドン・サンチョがハットトリックを達成したほか、トルガン・アザール、アシュラフ・ハキミ、マルセル・シュメルツァーがスコアシートに名を刻んだ。

 

 

ボール支配率は70%に上ったものの、慎重に入った前半はほとんどチャンスらしいチャンスをつくれなかった。しかし後半に入ると一気にテンポアップ。54分と57分に、いずれも見事な連係からアザールとサンチョのゴールが立て続けに決まった。72分にはハンドで取られたPKをヒューネマイヤーに決められ、点差を縮められたものの、わずか2分後にはサンチョが再びネットを揺らして2点差に。85分にハキミ、89分にシュメルツァーが1点ずつ追加したのち、終了間際の91分にはサンチョがハットトリックでゴールラッシュを締めくくった。

 

戦前の状況:
週半ばにバイエルン・ミュンヘンとの首位決戦を0-1で落としていたBVBは、2位の座を死守するため、この最下位パーダーボルン戦で何としても勝利が必要だった。過去の対戦成績は興味深く、BVBは2015年のDFBポカールで7-1と大勝した試合を含め、パーダーボルンに5戦無敗(3勝2分け)だったが、リーグ戦に絞ると1勝しかできておらず、あとの2試合はドロー。2-0とリードしながら2-2の引き分けに持ち込まれた試合と、ホームで0-3のビハインドから3-3に追いついた試合(今季の1試合目)となっていた。

 

チーム情報:
共にひざを負傷したアーリング・ホーランドとマフムート・ダフートは欠場し、代わってサンチョとエムレ・ジャンがスタメン入り。マルコ・ロイス(調整中)、ニコ・シュルツ(筋肉の問題)、ダン=アクセル・ザガドゥ(外側側副靭帯損傷)は依然として戦列を離れている。

 

戦術:
4-4-2のシステムを採用したパーダーボルンは、BVBが使えるスペースを制限すべく、ほとんどの時間帯でボールの背後に9人を配置する作戦をとった。BVBは3-5-2と3-4-3で柔軟に対応。基本的にユリアン・ブラントが中央で攻撃的役割を担い、最前線のアザール、サンチョと連係した。

 

試合の展開と分析:
立ち上がりは昇格組のパーダーボルンが、素早くダイレクトなアプローチで積極的にBVB守備陣の隙間を狙った。11分にはアントウィ・アジェイが先制のチャンスを迎え、ペナルティーエリア右からシュートを放ったが、枠には収められなかった。ファウルが1つだけという非常にフェアな戦いが繰り広げられた前半、アウェーのBVBに最初のチャンスが訪れたのは17分。ウカシュ・ピシュチェクのロングボールに反応したアザールが角度のない所から狙ったが、GKツィンガーレの見事な反応に阻止された。

 

ブラック&イエローは前半半ばになるとプレスを強め始める。25分にはエリア内でブラントからボールをもらったラファエウ・ゲレイロがゴール前16メートルの位置からシュート。しかしこれはツィンガーレに弾かれ、コーナーに逃げられた。ただ、BVBはラストパスの精度を欠く場面があまりにも多く、44分と45分にジャンとブラントがそれぞれ好位置から放ったシュートも、大きく枠を外れた。

 

 

後半に入ると、BVBは一気にギアを上げ、ほぼ1分に1回のペースで得点チャンスをつくり出す。49分にハキミがセンター右から狙った一撃はツィンガーレにセーブされ、1分後のコーナーキックに合わせたフンメルスのヘディングシュートはネット天井へ。52分には右サイドからのサンチョのクロスに追いついたアザールが足を出すも、ボールはポスト脇をすり抜けていった。

 

しかし54分、BVBはついにパーダーボルンのゴールをこじ開ける。まず左サイドでゲレイロがジャンにパス。ツィンガーレはジャンの強烈なクロスをアザールの足元に弾いてしまい、アザールが無人のゴールを陥れ、シーズン通算7点とした。そのわずか3分後にはサンチョが追加点をマーク。ブラントがゴールエリアに入れたクロスをネットに収めた。

 

72分、ジャンのハンドでBVBがPKを取られ、ピッチに緊張感が走る。実際には頭をよけようとしただけだったが、ジーベルト主審は意外にもPKを宣告。これをヒューネマイヤーが冷静に沈めた。しかしその2分後、左サイドにスペースを見つけたゲレイロがアザールにパス。中央に折り返したボールをサンチョがゴール前13メートルの位置から左足で蹴り込む。強烈な一撃はツィンガーレの指先をかすめてネットに突き刺さった。

 

このゴールで勝負はほぼ確定し、ここからは一方的な展開となる。残り5分、シュメルツァーがドリブルでエリア内に進入し、フリーのハキミにボールを託す。ハキミはセンター右からファーコーナーを撃ち抜いた。その4分後、今度はシュメルツァーがビツェルのクロスに合わせ、自ら2013年9月以来となるゴールを記録。スコアを5-1とする。シュメルツァーと同じく途中出場でブンデスリーガデビューを飾っていたモレイがビルドアップに絡んだ。20歳のスペインの新星は、続いて初のスコアラーポイントを獲得。後半アディショナルタイム、相手のコーナーキックをカットすると、サンチョの前方に大きくフィード。若きイングランド代表がBVBの6点目を記録した。

 

今後の日程:
次節は6日の土曜日で、ヘルタBSCを本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクに迎える(日本時間7日午前1時30分キックオフ)。ただ、マッツ・フンメルスは今日の試合で累積警告5回となったため、出場停止で出られない。

 

メンバー&ゴール:
ブンデスリーガ第29節

SCパーダーボルン 1-6(前半0-0) ボルシア・ドルトムント

 

SCパーダーボルン:ツィンガーレ;ドレーガー、シュトローディーク、ヒューネマイヤー、コリンズ;アントウィ・アジェイ(83分 ヤシュトルツェンブスキ)、バシリアディス、ションラウ、ホルトマン(74分 プレーガー);マンバ(66分 ミヒェル)、シュルベニー
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、フンメルス、アカンジ;ハキミ(87分 モレイ)、ディレイニー(68分 ビツェル)、ジャン(87分 バレルディ)、ゲレイロ(80分 シュメルツァー);ブラント(80分 レイナ);サンチョ、アザール
ベンチ:フート、リッター、サビリ、ヤンス、エバンス、ツォーリンスキ;ヒッツ、ゲッツェ、ヒューリッヒ、ラシュル
ゴール:アザール(54分 ジャン)、サンチョ(57分 ブラント)、ヒューネマイヤー(72分 PK)、サンチョ(74分 アザール)、ハキミ(85分 シュメルツァー)、シュメルツァー(89分 ビツェル)、サンチョ(90+1分 モレイ)
好機:2-12(前半1-3) CK:2-8(前半0-6)
主審:ジーベルト(ベルリン) 警告:コリンズ、ドレーガー;サンチョ、ジャン、フンメルス
天候:晴れ、気温20度

 

文:ボリス・ルパート

 

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