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2017.12.21

1-2:終盤の反撃及ばずラウンド16敗退

1-2:終盤の反撃及ばずラウンド16敗退

DFBポカール王者ボルシア・ドルトムントはFCバイエルン・ミュンヘンにアウェーで1-2(前半0-2)と屈し、ラウンド16敗退に終わった。ホームチームが一方的に攻めた前半のあと、BVBは敵地アリアンツ・アレーナで後半から反撃。終盤1点を返したものの、あと1点が奪えそうで奪えなかった。

 

レポート:デニス=ユリアン・ゴッチュリヒ

 

6万9344人のファンが詰め掛けた満員のスタジアムで、ホームのバイエルンは立ち上がりから再三チャンスをつくって12分に先制。35分にBVBが迎えた前半唯一の得点機でヤルモレンコのシュートがゴールライン上でアルバにクリアされると、その5分後にはミュラーが決めてスコアは2-0に。後半に入ってからも試合はしばらくバイエルンのペースで進んだが、BVBは終盤に反撃。77分に香川のアシストからヤルモレンコが1点を返し、さらにトリアン(80分)、シュールレ(85分)、イサク(90分)に同点ゴールのチャンスが訪れたが、結局バイエルンに逃げ切られた。

 

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戦前の状況:
「私個人にとって、まさに今年のハイライト。ドルトムントと共にバイエルンと戦う年末のカップ戦。これに勝る大一番はない」。ミュンヘンでの“クラシカー”を前に、ペーター・シュテーガー監督はこうコメントしていた。BVBは挑戦者の立場でありながら、勝機は十分にあると感じていた。それというのも、ミュンヘンで戦った近年のポカール準決勝の2試合にいずれも勝っており(2015年と今年4月)、ブンデスリーガでもアリアンツ・アレーナが2005年にオープンしてから3勝を収めていた。このスタジアムでの公式戦でバイエルンに5勝しているのは、BVBだけだった。

 

試合前に言葉を交わすハインケス、シュテーガーの両監督

 

チーム情報:
戦線離脱中のラーセン、フィリップ、カストロ、ゲッツェ、ピシュチェク、ロイス、ローデ、ドゥルムに加え、でん部を痛めたオーバメヤンも欠場。ホッフェンハイム戦とマインツ戦からのスタメン変更は1人だけで、オーバメヤンに代わってバルトラが先発した。一方、バイエルンではノイアー、ロッベン、チアゴ、フリュヒトルのほか、フンメルスも体調不良でプレーできなかった。

 

戦術:
シュテーガー監督は3-5-2のフォーメーションを採用し、前線ではヤルモレンコがプリシッチの背後でプレー。中盤ではシュメルツァー(左)とトリアン(右)が両翼を担い、ウイングバックとして相手ボール時は最終ラインに入った。つまり守備時は5-4-1の形をとったが、バイエルンの4-3-3にうまく対処できていなかった。バイエルンではマルティネスが中盤の底を担当。両サイドバックが上がると、ウインガーのミュラーとリベリは内側へ入ってスペースをつくった。

 

BVBは後半から戦術を変更。バルトラをダフートに代え、システムも4-3-3にして中盤では香川とダフートをバイグルの左右に配し、ヤルモレンコ(右)、プリシッチ、ゲレイロが3トップを形成した。

 

ヤルモレンコは後半から右サイドに回った

 

試合の展開と分析:
序盤はバイエルンが攻勢を仕掛け、高い位置からのプレッシャーでBVB守備陣に息をつく暇を与えない。開始早々の3分にはビダルのダイビングヘッドがクロスバーを直撃。続いてソクラティスがハメス(6分)の得点を阻み、ビュルキもレバンドフスキ(8分)とリベリ(11分)のシュートを立て続けにセーブした。しかしバイエルンが均衡を破ったのはその1分後。ビュルキが触れたジューレのヘディングシュートはクロスバーをたたいたが、はね返ったボールをボアテングが頭で押し込み先制した(12分)。

 

バルトラは戦術的な理由で30分に途中交代

 

前半18分までに8本のシュートを放ったバイエルンは、その後に主導権を明け渡すことなくペースダウン。バイエルンが前半のうちにゴールを脅かした場面はあと1回しかなかったが、対するBVBも30分までは攻めあぐねる展開となった。シュテーガー監督は34分に早くもバルトラとダフートを交代させ、フォーメーションを4-3-3へシフト。するとようやく攻撃が機能し始めるようになり、BVBがこの日最初の決定機を迎える。プリシッチが左サイドを突破し、ゴール前のヤルモレンコへクロス。ヤルモレンコがシュートを放つも、カバーに入っていたアラバにヘディングでクリアされた(35分)。不運にもバイエルンがリードを広げたのは、BVBがようやくペースをつかみ始めた矢先だった。ミュラーがレバンドフスキとのワンツーでゴール前に駆け上がると、前方に飛び出してきたビュルキの上に軽く浮かせたシュートを決めた(40分)。

 

ヤルモレンコが1点を返す

 

前半最大のチャンスはライン上でアラバにクリアされた

 

バイエルンは後半も立ち上がりから得点チャンスをつくり、ビュルキは46分に早くもハメスの一撃を力強いセーブで防いだのち、4分後にはミュラーのヘディングシュートもかき出さなければならなかった。さらに65分にはミュラーのクロスにレバンドフスキとビダルが合わせようとしたが、ここもビュルキが指先ではじいて切り抜ける。BVBの後半最初の攻撃は56分。香川がゴール前11メートル手前から撃っていったが、ボールはバックポストの脇に抜けた。続いてシュメルツァーが角度のない所から思い切って狙うも、これはウルライヒが辛うじて押し出してCKに逃れた(70分)。ただ、アウェーチームが真に躍動し始めたのは終盤になってからだった。74分の香川のシュートはボアテングに阻まれたものの、77分、その日本代表MFが入れたクロスにヤルモレンコが頭で合わせ、ようやく1点を返すことに成功する。

 

これで勢いづいたブラック&イエローは、バイエルンを自陣に釘付けにし、同点ゴールを求めて猛攻を開始。しかし、80分のトリアンのシュートは左ポストをかすめ、シュールレがペナルティーエリア端から狙った一撃もわずかに枠を外れた。さらにロスタイム2分、直前に交代で入っていたイサクにもチャンスが訪れるも、8メートルのシュートはボアテングに当たって流れる。続くCKにはソクラティスが頭で合わせたが、これも決まらず。結局、BVBの反撃が遅すぎたためにバイエルンに逃げ切られる結果となった。

 

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メンバー&ゴール:
DFBポカール・ラウンド16

FCバイエルン・ミュンヘン 2-1(前半2-0)ボルシア・ドルトムント

 

FCバイエルン・ミュンヘン:ウルライヒ;キミッヒ、ボアテング、ズーレ、アラバ;マルティネス(87分 ルディー);ミュラー、ハメス(75分 トリッソ)、ビダル、リベリ(61分 コマン);レバンドフスキ
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;バルトラ(35分 ダフート)、ソクラティス、トプラク;バイグル;トリアン(88分 イサク)、香川、ゲレイロ(56分 シュールレ)、シュメルツァー;ヤルモレンコ、プリシッチ
ベンチ:シュタルケ、ラフィーニャ、ベルナト、F・ゲッツェ(バイエルン);バイデンフェラー、ザガドゥ、スボティッチ、シャヒン
ゴール:ボアテング(12分 ズーレ)、ミュラー(40分 レバンドフスキ)、ヤルモレンコ(77分 香川)
CK:7-6(前半3-0)  好機:9-8(前半6-1)
主審:シュテーゲマン(ニーダーカッセル)  警告:リベリ、レバンドフスキ、ビダル(バイエルン);ダフート(BVB)
観客数:6万9344人(満員)  天候:乾燥、気温1度

 

今後の日程:
2017年の公式戦は、これで53試合すべてが終了。チームはこれからウインターブレークに入る。ブンデスリーガの次節は2018年1月14日で、VfLボルフスブルクの本拠地に乗り込む(日本時間15日午前2時キックオフ)。

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