ニュース

2017.9.14

1-3:疑惑の判定でトッテナムに敗北

1-3:疑惑の判定でトッテナムに敗北

ボルシア・ドルトムントはロンドンで臨んだUEFAチャンピオンズリーグのグループステージ初戦で、運にも恵まれずトッテナム・ホットスパーに1-3(前半1-2)で敗れた。黒星スタートとなってしまったBVBだが、この欧州最高峰の大会では初戦を落としたあと常に決勝トーナメントへ勝ち上がっている。

 

レポート:ボリス・ルパート(ロンドン)

 

ウェンブリー・スタジアムを訪れた6万7343人の観客(うち4500人はドルトムントから駆けつけたファン)の前で、BVBは前半を支配。しかし開始4分にソンに先制されたあと、11分にヤルモレンコのゴールで追いついたものの、15分にはケインに決められて再びリードを許した。前半終了前、プリシッチがネットを揺らすも認められず。このジャッジは正しかったが、イタリア人のロッキ主審はオーバメヤンがハーフボレーで決めた56分のゴールを取り消す誤審を犯した。これに救われたスパーズは、オフサイドの疑惑が残るゴールで3-1とし、勝負をつけた。

 

戦前の状況:
昨シーズンのプレミアリーグ2位チームとDFBポカール王者は、いずれも国内リーグで勝ち点7を獲得(ただし消化試合数はトッテナムが1試合多い)。欧州カップ戦では、トッテナムは過去のホームゲーム5試合で1勝のみ。一方、BVBはイングランドで2勝1分け2敗という成績を残していた。

 

チーム情報:
BVBではシュメルツァー、バルトラ、ロイス、ゲレイロ、シュールレ、ローデ、ドゥルムが欠場。いよいよ過密スケジュールに入り、ペーター・ボス監督は予告通りローテーションを実行。就任以来最多となる5人の先発メンバーを入れ替えた。ブンデスリーガ開幕からの3試合すべてに先発したゲッツェ、カストロ、フィリップはベンチに回り、ダフート、香川、ヤルモレンコがスタメン入り。ヤルモレンコは加入後初の先発出場となった。そのほか、同じく移籍後初先発のトリアンとトプラクが負傷したバルトラとシュメルツァーに代わって出場。感染症から回復したスボティッチはベンチ入りした。

 

ヤルモレンコは初先発で初ゴール

 

戦術:
トッテナムは5-3-2のフォーメーションでスタート。BVBにボールを持たせながらソンまたはケインを中心に速攻を仕掛ける戦術に徹し、それが序盤の2ゴールにつながった。一方、BVBは守備的な陣形と攻撃的な陣形を絶えずスイッチ。相手ボール時はダフートが中盤の底に入って(時にはシャヒンの背後をカバー)4-2-3-1のフォーメーションをとり、攻撃時の香川には自由な役割が与えられた。

 

試合の展開と分析:
欧州カップ戦で通算239試合目に臨んだBVBは、開始早々に不意を突かれ、3分44秒に今シーズン初失点を喫した。ゴールはトッテナムの最初の攻撃から生まれた。BVB陣地でピシュチェクから香川へのパスをカットすると、そこから素早く攻守を切り替える。左サイドでケインからのパスを受けたソンがソクラティスに競り勝ち、角度のないところからビュルキのニアを抜いた。

 

しかしブラック&イエローは、これに動揺することなくすぐに同点に追いつく。ペナルティーエリア内で香川が戻したボールを、新加入のウクライナ代表ヤルモレンコがゴール前18メートルの位置からシュート。ボールは鮮やかな軌道を描き、ゴール左上隅に収まった。

 

 

だがその4分後、トッテナムがまたしても左サイドでの速攻から再びリード。ケインがシャヒンを倒したプレーはファウルを取られてもおかしくなかったが、そのまま一人で持ち込むと、阻止不能の一撃をネットに突き刺した(15分)。

 

プリシッチのゴールはオフサイド

 

トッテナムの選手4人に囲まれるプリシッチ

 

前半、70%以上のボール支配率を記録したBVBは、2点目の絶好機を3回迎えた。まず30分、プリシッチがオーバメヤンにクロスを入れたがベルトンゲンが手前で触ってシュートを打たせない。続いてオーバメヤンがアシストに回り、ゴールエリア端のプリシッチにクロスを合わせる。プリシッチは懸命に脚を伸ばして滑り込んだものの、枠に導くことはできなかった。若きアメリカ代表はハーフタイム直前にネットを揺らす。しかしシュートが打たれた瞬間、オフサイドの位置にいたオーバメヤンがプレーに絡んだため、ゴールは認められなかった。

 

後半に入ると50分にケイン、52分にソンがクロスバーを越えるシュートを放つ。だがBVBも反撃し、56分にオーバメヤンのゴールで同点に追いついたかと思われた。オーバメヤンは完全にオンサイドだったが、副審の旗が上がったため、ロッキ主審はオフサイドだとしてゴールを無効とした。そしてその4分後、エリクセンからボールを受けたケインにスコアを1-3とされる。ピシュチェクがシュートのブロックに入ったため、ビュルキの視界が遮られてしまったのかもしれない。

 

オーバメヤンのゴールはオフサイドではなかった

 

後半半ばに香川に代えてゲッツェを、終盤にダフートに代えてカストロを投入したBVBは、それでもあきらめることなく戦い、70分には1点を返すチャンスをつくる。ゴールエリア内でシャヒンが流したボールをオーバメヤンが蹴り込んだが、ここはトッテナムのGKロリスが見事にセーブ。このゴールが決まっていれば、最後までどうなるかわからなかったかもしれないが、ロスタイムにベルトンゲンが退場となるシーンもあったものの、反撃は間に合わず、手ぶらでロンドンを去ることになってしまった。ただBVBは1995年(ユベントスに1-3)、2002年(アーセナルに0-2)、2013年(ナポリに1-2)もチャンピオンズリーグの初戦を落としたが、いずれも最終的には決勝トーナメント行きを決めている。

 

メンバー&ゴール
UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第1節

トッテナム・ホットスパー 3-1(前半2-1) ボルシア・ドルトムント

 

トッテナム・ホットスパー:ロリス;オーリエ、アルデルワイレルト、サンチェス、ベルトンゲン、デイビース;デンベレ、ダイアー;エリクセン、ソン(83分 シソコ);ケイン(87分 ジョレンテ)
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、トプラク(80分 ザガドゥ)、トリアン;ダフート(72分 カストロ)、シャヒン;香川(66分 ゲッツェ);ヤルモレンコ、オーバメヤン、プリシッチ
ベンチ:フォルム、トリピアー、フォイス、ウィンクス、ウォーカー=ピータース(トッテナム);バイデンフェラー、スボティッチ、イサク、フィリップ
ゴール:ソン(4分 ケイン)、ヤルモレンコ(11分 香川)、ケイン(15分)、ケイン(60分 エリクセン)
CK:2-8(前半0-4) 好機:6-6(2-4)
主審:ロッキ(イタリア) 退場:ベルトンゲン(90+2分 イエロー2枚) 警告:ダイアー;トリアン、カストロ
観客数:67343人 天候:晴れ、気温13度

 

今後の日程:
チャンピオンズリーグの次節は2週間後、レアル・マドリーをジグナル・イドゥナ・パルクに迎える。その前にリーグ戦が3試合控えており、ケルン、メンヘングラットバッハとホームで戦うほか、来週の水曜日にはハンブルクとのアウェー戦に挑む。

border
ニュース一覧に戻る

最新ニュース

記録ラッシュ – 「誰もがそれぞれやるべきことを理解」

2017.9.21

記録ラッシュ – 「誰もがそれぞれやるべきことを理解」

新たな監督、新たなシステム、新たに加入した選手、新たな負傷者 ―― 開幕当初のボルシア・ドルトムントは多くの不安要素を抱えていた。しかし蓋を開けてみれば、この5試合でいくつも 続きを読む>>

750勝、3000ゴール、5試合無失点

2017.9.21

750勝、3000ゴール、5試合無失点

ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガで開幕からの4試合、少なくとも63%のボール支配率を記録してきたが、20日夜にフォルクスパルクシュタディオンで行われたハンブルク戦では5 続きを読む>>

U-23チームは初黒星で首位陥落

2017.9.21

U-23チームは初黒星で首位陥落

ボルシア・ドルトムントのU-23チームは今シーズン初黒星を喫した。BVBはアレマニア・アーヘンとのホームゲームを0-2で落とし、レギオナルリーガ西部で首位陥落。ヤン・ジーベル 続きを読む>>