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2017.12.7

2-3:オーバメヤンの2発も実らず敗北

2-3:オーバメヤンの2発も実らず敗北

ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ・グループHをトッテナム・ホットスパーFCとレアル・マドリーCFに次ぐ3位で終了。来春のUEFAヨーロッパリーグ出場権を獲得するという最低限の目標だけは達成した。

 

BVBはスペインの首都で行われたグループステージ最終節を2-3(前半1-2)で落とした。しかしグループHのもう1試合でアポエル・ニコシアもトッテナムに敗れたため、最終順位に変動はなかった。

 

レポート:ボリス・ルパート

 

マドリーは12分までにボルハ・マジョラルとクリスチアーノ・ロナウドのゴールで2点を先行。BVBはそのまま大敗を喫するかと思われたが、ハーフタイムを挟むピエール=エメリク・オーバメヤンの2ゴールで2-2に追いつく。しかし81分、BVBはルーカス・バスケスの決勝点を許し、敵地で勝ち点を挙げることができなかった。

 

ダフートが先発に復帰

 

戦前の状況:
トッテナムが首位、マドリーが2位でのグループH通過を確定済み。BVBが3位の座を確保するには、敵地でトッテナムと対戦したアポエルと同じ結果を残す必要があった。BVBはマドリーに対して3試合無敗を維持していたものの、前回ホームで対戦した際には1-3で敗北。さらにサンティアゴ・ベルナベウでは過去2分け(スコアはいずれも2-2)4敗となり、2014年のラウンド16(0-3)を除いて常に2失点を喫している。

 

チーム情報:
BVBは8選手が不在。ジェレミー・トリアンは出場停止処分だったが、マキシミリアン・フィリップ、ゴンサロ・カストロ、マリオ・ゲッツェ、ウカシュ・ピシュチェク、マルコ・ロイス、セバスティアン・ローデ、エリック・ドゥルムらを負傷で欠いていた。ペーター・ボス監督は1-1で引き分けたバイヤー04レバークーゼン戦から先発4人を入れ替え、カストロ、フィリップ、バイグル、ヤルモレンコに代えてマルク・バルトラ、香川真司、マフムート・ダフート、ピエール=エメリク・オーバメヤンを起用。対するマドリーではガレス・ベイル(負傷)、トニ・クロース(メンバー外)、ダニエル・カルバハル(出場停止処分)が欠場したほか、マルセロ、ルカ・モドリッチ、カリム・ベンゼマがベンチスタートとなった。

 

戦術:
BVBのシステムはFCシャルケ04戦とレバークーゼン戦に続いて3-4-3。前線右にはプリシッチ、左には香川が入った。レビアダービーでのゲッツェと同じ役割を任された香川は、機を見て自由にポジションを変更。この日本代表が低い位置まで下がり、中盤に4人が並ぶ形にシフトする場面もたびたび見られた。マドリーの両サイドが上がった場合、マルク・バルトラとラファエウ・ゲレイロの両翼が最終ラインまで引く5バックのような形となったため、守備時のBVBは5-4-1で対応していた。一方、マドリーは中盤両サイドにイスコとマテオ・コバチッチを並べ、非常に攻撃的な4-3-3のフォーメーションを採用。前線から積極的にプレッシャーをかけてきた。

 

試合の展開と分析:
12月の晴れた日は、現地時間20時42分にエスタディオ・サンティアゴ・ベルナベウでUEFAチャンピオンズリーグのアンセムが響き渡るころにはすっかり凍える夜になっていた。それから間もない20時57分、ブラック&イエローはすでに2点ビハインドに立たされていた。開始7分、マドリーは左サイドでボールを受けたロナウドがフリーで内側へ切れ込み、ペナルティースポット付近へパス。このボールをイスコがはたくと、マジョラルが中央右寄りからのフィニッシュでビュルキを破って先制した。

 

スコアはその5分後に2-0となる。BVBのゴール前を横切ったボールをコバチッチがエリア隅へ折り返すと、ロナウドがノーマークでシュート。ボールは鋭く弧を描きながらゴールネットに突き刺さり、ロナウドは早くも今大会9ゴールとした。

 

香川とオーバにチャンス

 

ドルトムントから駆け付けた騒々しいサポーターに背中を押されたBVBは、そこから反撃を開始。25分に初めてチャンスをつくるも、プリシッチのクロスはバランにクリアされた。その2分後、プリシッチのラストパスを受けた香川がゴールに接近。しかし、マドリーのGKナバスはバランと連係して守り切った。この辺りからBVBがボールを支配し始め、優位に立つようになる。35分、バルトラの見事なスルーパスにオーバメヤンが抜け出し、中央右寄りのシュートでナバスを破ったが、ボールは惜しくもポストの脇へそれた。

 

ついに待望の同点ゴールが生まれる

 

今季チャンピオンズリーグで4得点としたオーバメヤン

 

アウェーのBVBはハーフタイム直前、ようやくこの流れを生かしてゴールを奪う。マドリー陣地深くでコバチッチのパスをインターセプトしたシュメルツァーが完璧なクロスをオーバメヤンに合わせる。オーバメヤンはダイビングヘッドでこれをとらえ、スコアを1-2とした。

 

後半開始3分には、さらに状況が好転する。シャヒンが通した絶妙なパスを、ゴールを背にした香川が巧みにはたいて後ろのオーバメヤンへ。ガボン代表ストライカーがゴール前11メートルから放った最初のシュートはナバスに阻まれたものの、リバウンドを冷静に蹴り上げ、コスタリカ人GKの上を抜いた。直後にはロナウドがマドリーのリードを取り戻すチャンスを迎えたが、エリア端からのシュートは決まらなかった。

 

62分にはプリシッチがマドリーの選手2人に倒され、PKをアピール。しかしこれは認められなかった。残り時間が少なくなるにつれ、試合はオープンな展開となり、王者マドリーの脅威が増していく。BVBはシャヒンを下げ、同じポジションのバイグルを送り込んだ。

 

81分にバスケスが決勝ゴール

 

20分から70分までは、ほぼ試合を支配していたBVB。74分にはスボティッチがペナルティーエリア内で身体を張ってロナウドをブロック。ロナウドはその5分後にネットを揺らしたものの、これはオフサイドで取り消される。しかし直後の81分、バスケスがボレーで狙うと、ミスキック気味ではあったがボールは枠をとらえ、マドリーが3-2と再びリードを奪った。

 

BVBも残り2分に、見事な動きから香川がスコアを3-3とする絶好のチャンスを迎えたが、ゴール前16メートルからの一撃はクロスバーの上を抜けていった。

 

今後の日程:
UEFAヨーロッパリーグ・ラウンド32の組み合わせ抽選会が月曜日に実施。土曜日のブンデスリーガ次節では、SVベルダー・ブレーメンをジグナル・イドゥナ・パルクに迎える(日本時間23時30分キックオフ)。

 

メンバー&ゴール
2017年12月6日 UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第6節
レアル・マドリーCF 3-2(前半2-1) ボルシア・ドルトムント

 

レアル・マドリー:ナバス;ナチョ、バラン(38分 アセンシオ)、ラモス、エルナンデス;カゼミロ;イスコ(69分 ジョレンテ)、コバチッチ(58分 セバジョス);バスケス、マジョラル、ロナウド
ベンチ:カシージャ、マルセロ、モドリッチ、ベンゼマ
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ソクラティス、スボティッチ、シュメルツァー;バルトラ(80分 トプラク)、ダフート、シャヒン(65分 バイグル)、ゲレイロ;プリシッチ、オーバメヤン、香川(90+2分 ヤルモレンコ)
ベンチ:バイデンフェラー、ザガドゥ、イサク、シュールレ
ゴール:マジョラル(8分 イスコ)、ロナウド(12分 コバチッチ)、オーバメヤン(43分 シュメルツァー)、オーバメヤン(48分 シャヒン)、バスケス(81分 エルナンデス)
CK:5-3(前半0-2) 好機:5-5(前半3-3)
主審:クラロベツ(チェコ) 警告:バルトラ(BVB)
観客:73323人 天候:乾燥、気温3度

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