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2019.9.1

1-3:暑さのなかウニオンに敗北

1-3:暑さのなかウニオンに敗北

ボルシア・ドルトムントはブンデスリーガ第3節で昇格組の1FCウニオン・ベルリンにアウェーで1-3(前半1-1)と敗北。パコ・アルカセルの1点にとどまり、シーズン初黒星を喫した。

 

レポート:ボリス・ルパート、ティモ・ラマート(ベルリン)

 

ウニオンのチームカラーで真っ赤に染まったケーペニックのアルテ・フェルステライは、33度という気温以上の熱気に包まれた。2万2012人の観客の前で繰り広げられた試合は波乱の展開となったが、格下チームの勝利という結果は決して不当なものではなかった。ホームのウニオンはビュルターのゴールで22分に先制。3分後にアルカセルが決めてBVBが勝負を振り出しに戻したものの、後半の50分に再びビュルター、75分にアンデションが加点したウニオンが3-1の勝利を手にした。

 

戦前の状況:
昇格組のウニオンと昨季2位のBVBがブンデスリーガで顔を合わせるのは今回が初めて。ただDFBポカールでは最近2度対戦しており、2015年はPK戦、2017年は延長戦の末に、いずれもBVBがジグナル・イドゥナ・パルクで勝利していた。

 

 

チーム情報:
トルガン・アザール(肋骨の負傷)とアクセル・ビツェル(筋線維断裂)が負傷欠場となったため、ユリアン・ブラントとトーマス・ディレイニーがスタメン入り。さらにアシュラフ・ハキミもニコ・シュルツに代わって左サイドバックで先発した。

 

戦術:
ウニオンは4-4-2のフォーメーションでカウンター狙いの作戦。統率の取れた守備を崩さず、相手の攻撃陣をタイトにマークしつつ、ライン間のスペースをコンパクトに保った。そしていざボールを奪うと毎回、矢のごとくスピーディーな攻撃を展開。これにはリスクが伴い、その証拠に前半のパス成功率は64%(BVBは88%)にとどまった。ウジャーとアンデションは、それぞれマヌエル・アカンジとマッツ・フンメルスにつき、BVBの後方からの組み立てを阻止。守備的ミッドフィルダー(たいていはユリアン・バイグル)が下がらざるを得ない状況をつくった。BVBはピッチを幅広く使おうとしたものの、脅威をもたらすことができたのはサイドのみ。ジェイドン・サンチョとブラントが頻繁にサイドを入れ替え、スピードと正確性で勝負した。

 

試合の展開と分析:
ウニオンは試合開始直後からBVBを寄せ付けず、そのため立ち上がりは、ブラントが入れた低いクロスにアルカセルとサンチョがわずかに合わせられなかった5分のシーンぐらいしか見せ場がなかった。ホームチームが最初にチャンスを迎えたのは10分。レンツのクロスを元BVBのネベン・スボティッチがヘッドでとらえたものの、ゴールの5メートル手前からのシュートは惜しくも枠を外れた。

 

序盤はブラック&イエローがもっぱらボールを支配し、15分に次の得点チャンスをつくる。マルコ・ロイスがフリーキックで直接狙ったが、ボールはサイドネット外側をたたいた。開幕からの2連勝に後押しされたルシアン・ファブレ監督率いるチームは攻撃の意識を持ちつつ、守備でも集中を切らさない。守備的ミッドフィルダーのバイグルが何度もセンターバックの間に下がってきて、後方で攻撃の起点をつくろうと試みた。

 

 

一方のウニオンはカウンター攻撃とセットプレー頼みだったが、22分にその作戦が実を結ぶ。トリメルが入れた低いコーナーキックをビュルターが中央でダイレクトシュート。ホームチームが予想外のリードを奪った。ブラック&イエローにとっては、これで今季3試合3度目の劣勢スタートとなった。

 

しかし首都チームのリードは長く続かなかった。わずか3分後、右サイドでロイスからボールを受け取ったサンチョが、そのままペナルティーエリア内へパス。これをアルカセルが至近距離から押し込んだ。スコアが同点となってからは少し試合が落ち着き、両チームともパスやボールキープにミスが出た。BVBが次にウニオンのゴールを脅かしたのは44分になってから。しかしバイグルが中央遠めから狙った一撃はネットに収まらなかった。

 

残り時間で逆転すべく攻勢を強めたBVBは、アルカセルが立て続けに2度、好位置からシュート。終了間際にはロイスも狙ったが、わずかに決まらなかった。

 

 

BVBはハーフタイムで選手交代を余儀なくされ、額を切ったディレイニーに代えてマフムート・ダフートを投入。後半、好スタートを切ったのはウニオンのほうだった。50分、アカンジがクリアしたボールが相手に渡ってしまい、アンデションがシュート。これはロマン・ビュルキが見事なリアクションで防いだものの、こぼれ球をビュルターに決められた。

 

この時間帯、ほとんど何もできなかったBVBに対し、再びリードを奪ったウニオンの攻撃は大胆になっていった。アウェーチームは64分になってようやく次のチャンスをつくったが、サンチョが深い位置から入れたクロスにロイスもアルカセルも合わせられなかった。BVBの攻撃はいずれも脅威に欠け、ラストボールの精度も低かった。

 

危険な場面をほとんどつくれず

 

残り時間が少なくなっていくなか、勢いを増していたウニオンが75分にさらなるゴールをマーク。ベッカーからボールをもらったアンデションが、ゴールエリア内からビュルキを破った。見かねたファブレ監督はバイグルを下げ、より攻撃的なラファエウ・ゲレイロを送り込む。

 

よりリスクを犯して攻めるようになったBVBは、ホームチームを自陣に釘付けにする。ウニオンはその状態から抜け出せなかったものの、BVBの攻撃も物足りないものが多く、例外は残り5分にサンチョが放った枠をたたくシュートぐらいだった。

 

ケガや給水で何度か試合が中断されていたため、フェリックス・ブリヒ主審は7分のアディショナルタイムを取った。だがBVBはその時間になっても反撃の糸口を見つけられず、シュートも遠めからのものばかり。結局、そのままウニオンに逃げ切られた。

 

試合を時系列でチェックするにはこちらをクリック(ドイツ語のみ)

 

今後の日程:
今シーズン最初の代表マッチウィークにより、国内リーグは一時中断。再開は9月中旬となり、14日にバイヤー・レバークーゼン、続いて17日にバルセロナをいずれもホームに迎えるビッグゲームが控えている。その後は、22日にアイントラハト・フランクフルトとアウェーで対戦する。

 

メンバー&ゴール:
ブンデスリーガ第3節

1FCウニオン・ベルリン 3-1(前半1-1)ボルシア・ドルトムント

 

1FCウニオン・ベルリン:ギキエビツ;トリメル、フリードリヒ、スボティッチ、レンツ;ベッカー、シュミーデバッハ、アンドリヒ、ビュルター;アンデション、ウジャー
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、アカンジ、フンメルス、ハキミ;バイグル、ディレイニー;ブラント、ロイス、サンチョ;アルカセル
ベンチ:ニコラス、リエルソン、ゴギア、ミース、ポルター、アブドゥライ、クロース、パレンゼン、ゲントナー(ウニオン・ベルリン);ヒッツ、ザガドゥ、ダフート、ゲッツェ、ゲレイロ、シュルツ、ボルフ、シュメルツァー、ブルーン・ラーセン(BVB)
ゴール:ビュルター(22分 トリメルのCK)、アルカセル(25分 サンチョ)、ビュルター(50分)、アンデション(75分 ベッカー)
チャンス数:5-6(前半3-4) CK数:7-4(前半3-1)
主審:ブリヒ(ミュンヘン)  警告:なし
観客数:2万2012人(満員)  天候:晴れ、気温33度

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