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2019.10.24

0-2:敵地ミラノでインテルに屈す

0-2:敵地ミラノでインテルに屈す

ボルシア・ドルトムントはUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節でFCインテル・ミラノに0-2(前半0-1)と敗れ、今大会初黒星を喫した。この結果、グループFではブンデスリーガとセリエAの2位につける両チームが勝ち点4で並んでいる。

 

レポート:ボリス・ルパート、ティモ・ラマート

 

4400人のBVBサポーターを含む約7万人の観客で膨れ上がったジュゼッペ・メアッツァでの試合は、ホームのインテルが22分に迎えた前半唯一のチャンスから先制。デ・フライがセンターサークル付近から送ったパスでマルティネスが抜け出すと、ビュルキの動きを冷静に見極めて均衡を破った。BVBも反撃に転じ、前半終了間際にはジェイドン・サンチョが相手GKハンダノビッチを強襲。64分にもユリアン・ブラントがゴールに迫り、終盤にはさらに攻勢を強める。82分にはPKを与える窮地に陥ったが、ロマン・ビュルキがマルティネスのシュートを阻止。しかし89分のカウンターからカンドレーバに追加点を許し、結局0-2で敗れた。

 

 

戦前の状況:
両チームが欧州の舞台で顔を合わせるのは25年ぶり3度目。対戦成績ではインテルに軍配が上がるものの、前回の対戦となる1994年3月にジュゼッペ・メアッツァで勝利を収めたのはBVBだった(スコアは奇しくも2-1)。ここまでの2試合では、BVBがFCバルセロナと引き分けACスパルタ・プラハに勝利。インテルは後半アディショナルタイムに奪ったゴールでスラビアと引き分けたが、勝ち点1でこの試合を迎えていた。

 

チーム情報:
BVBはマリオ・ゲッツェとサンチョが復帰する一方で、マルコ・ロイス(体調不良)とパコ・アルカセル(ふくらはぎ)、マルセル・シュメルツァー(右臀部)が欠場。膝関節包を損傷していたビュルキは、試合前夜のフィットネステストをパスして先発に名を連ねた。つまりロイスがサンチョに代わった以外は、VfLボルシア・メンヘングラットバッハに1-0で競り勝った週末の試合と同じスタメンに。マッツ・フンメルスがBVBのキャプテンを務めたのは1250日ぶりだった。

 

戦術:
BVBのルシアン・ファブレ監督は、3-4-3のフォーメーションを初めて採用。最終ラインにフンメルス、ユリアン・バイグル、マヌエル・アカンジを並べ、守備時には状況に応じて中盤のニコ・シュルツ(左)とアシュラフ・ハキミ(右)、あるいはどちらか一方がポジションを下げる形とした。中盤の底には、いつものようにアクセル・ビツェルとトーマス・ディレイニーを配置。攻撃的ミッドフィルダーは右からサンチョ、ユリアン・ブラント、トルガン・アザールという並びになった。対するミランも3バックとしたが、前線はマルティネスとルカクの2トップを採用。中盤は流動性が高く、中央右のガリアルディーニが右サイドへ開きつつ、カンドレーバを高いポジションに押し上げ、ブロゾビッチが中央のギャップを突いてきた。

 

ファブレ監督は残り20分を切ったところでアカンジを下げ、前線にブルーン・ラーセンを投入。1トップのブルーン・ラーセンの背後にブラントを置く4-2-3-1へシフトさせ、最終ラインもハキミ、バイグル、フンメルス、シュルツの4バックに変更した。

 

試合の展開と分析:
BVBは前半最初の15分間、手堅く戦っていたが、これといった攻撃の形はつくることができず、相手に与えた最初のチャンスでリードを奪われた。センターバックのデ・フライがBVB守備陣の裏に抜け出したアルゼンチン人FWマルティネスにパス。シュルツが残っていたためオフサイドにはならず、マルティネスが至近距離から冷静にこれを仕留めた。

 

 

ドルトムントから応援に駆け付けていた約4500人のサポーターたちは、チームが相手ゴールを脅かすシーンを目にするまで30分近く待たなければならなかった。左サイドでゴディンを抜き去ったサンチョがビツェルにボールを戻す。しかし25メートル手前からのシュートは大きく枠を外れた。その後の時間帯は特筆するシーンもなく過ぎ去り、BVBはボール支配率でわずかに上回っていたものの、ファイナルサードでの決め手に欠けた。前半唯一とも言える決定機がやってきたのはアディショナルタイムに入ってから。ブラントのスルーパスを受けたサンチョが角度のない所からシュートしたが、これはGKハンダノビッチに弾かれた。

 

 

ファブレ監督はハーフタイムでのメンバー交代を行わなかった。後半、先にチャンスをつくったのはホームのインテル。ブロゾビッチのパスからカンドレーバが振り向きざまに狙うも、枠には収められない。対するブラック&イエローの攻撃は散発的で、それも手数をかけすぎ、または意外性のないものばかり。インテル守備陣の背後まで行けたのは、62分に左サイドを駆け上がったハキミぐらいだった。シュートもほとんど打つことができず、ハンダノビッチの手を煩わせたのは64分、ブラントのロングシュートがデ・フライに当たって方向を変えたときのみにとどまった。

 

インテルのゴールになかなか迫れない状況を見たファブレ監督は、60分を回ったところでディレイニーに代えてダフートを投入。ここからBVBはリスクを冒して攻め上がり、試合のテンポを上げることに成功する。残り15分にはアカンジが下がってブルーン・ラーセンがピッチへ。その直後、アウェーチームにチャンスが巡ってくる。最後はアザールのパスにサンチョが合わせるも、至近距離からの一撃はライン手前でブロゾビッチにクリアされてしまった。

 

インテルがカウンター攻撃を出たのもこの時間帯。途中出場のエスポジトがペナルティーエリアに入ったところで競り合ったフンメルスに倒される。ただ、マルティネスが蹴ったPKはビュルキがセーブ。なんとか1点差を死守したBVBだったが89分、全員がインテル陣内に入っていたところでゲレイロがボールを奪われ、再び逆襲を許す。カンドレーバが今度はビュルキを破り、スコアを2-0とした。

 

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出場メンバー&ゴール:
UEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第3節
FCインテル・ミラノ 2-0(前半1-0) ボルシア・ドルトムント

 

インテル・ミラノ:ハンダノビッチ;ゴディン、デ・フライ、シュクリニアル;ブロゾビッチ;カンドレーバ、ガリアルディーニ、バレッラ、アサモア(ビラーギ 80分);ルカク(エスポジト 62分)、マルティネス
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;アカンジ(ブルーン・ラーセン 73分)、バイグル、フンメルス;ハキミ、ビツェル、ディレイニー(ダフート 65分)、シュルツ;サンチョ、ブラント、アザール(ゲレイロ 84分)
ベンチ:パデッリ、ポリターノ、ラザロ、バレロ、バストーニ(インテル);ヒッツ、ザガドゥ、ゲッツェ、ピシュチェク
ゴール:マルティネス(デ・フライ 22分)、カンドレーバ(ブロゾビッチ 89分)
好機:5-3(前半1-1)、CK:2-4(前半0-2)
主審:テイラー(イングランド)、警告:ブロゾビッチ、バレッラ、ゴディン(インテル)、バイグル、フンメルス(BVB)
観客:約7万人、気候:乾燥、気温17度

 

今後の日程:
ジグナル・イドゥナ・パルクでのリターンマッチは2週間後(日本時間11月6日5時キックオフ)。今週末のブンデスリーガでは宿敵FCシャルケ04のホームに乗り込む(日本時間26日22時30分)。

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