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2017.10.1

2-1:ヤルモレンコと香川のゴールでアウクスブルクに辛勝

2-1:ヤルモレンコと香川のゴールでアウクスブルクに辛勝

ボルシア・ドルトムントは敵地でFCアウクスブルクに2-1と競り勝ち、ブンデスリーガの首位を保って代表戦の中断期間を迎えることになった。

 

レポート:ボリス・ルパート(アウクスブルク)

 

WWKアレーナでの一戦は、3万660枚のチケットが完売。アンドリー・ヤルモレンコ(4分)が幸先よく先制したBVBは、カイウビー(11分)に同点とされながらも香川真司(23分)のゴールで前半のうちに勝ち越した。後半からはホームのアウクスブルクが攻勢を強め、何度となくブラック&イエローのゴールを脅かす。BVBも79分にPKのチャンスを得たが、ピエール=エメリク・オーバメヤンがこれを決められずにとどめを刺せなかった。

 

戦前の状況:
キックオフ前の時点でアウクスブルクが5位、BVBが首位につけており、両チームの順位がこれほど高い状態で対戦した経験は今までになかった。アウクスブルクは直近10試合でわずか1敗。対するBVBはここまで勝ち点16、19得点1失点と過去最高のスタートを切っている。

 

チーム情報:
ここ2試合(VfLボルシア・メンヘングラットバッハ戦とレアル・マドリーCF戦)に先発していたマリオ・ゲッツェはババリア遠征に帯同せず。さらにゲッツェはコーチ陣と協議した上で、ドイツ代表への招集も辞退。ペーター・ボス監督は「無理をさせてはいけない。故障を再発させないことが大切だ。代表でのプレーは時期尚早と判断してくれて嬉しく思う」と語った。UEFAチャンピオンズリーグのマドリー戦からは5人の先発が入れ替わり、エメル・トプラク、ヌリ・シャヒン、ゲッツェ、ゴンサロ・カストロ、マキシミリアン・フィリップに代わり、マルク・バルトラ、ユリアン・バイグル、マフムート・ダフート、香川、クリスティアン・プリシッチが出場。負傷のマルコ・ロイス、ラファエウ・ゲレイロ、アンドレ・シュールレ、セバスティアン・ローデ、エリック・ドゥルムらは、依然として戦列を離れている。

 

サンチョが移籍後初のベンチ入り

 

戦術:
BVBのシステムは4-3-3。対するアウクスブルクは、ただ自陣に引くだけではないという意図を感じさせる4-2-3-1のフォーメーションを採用した。ホームチームはチャンスと見るや、スピード豊かな両サイドのヘラーとカイウビーを生かす形に。しかし、中央にグレゴリッチュを置いた3トップは前線からの守備に大きな役割を果たし、必要とあれば激しいタックルもいとわなかった。

 

試合の展開と分析:
アウクスブルクで未だ負けなし(4勝2分け)のBVBは、目が離せない展開となったこの試合で見事な出足を披露。2分にはヤルモレンコがフリーのダフートではなくオーバメヤンへのパスを選択してチャンスを逃したものの、その60秒後には香川が20メートルの距離から鋭いミドルシュートでヒッツを脅かす。これでCKを獲得したBVBは香川がボールを入れると、不十分なクリアを拾ったヤルモレンコがバックヒールでシュート。密集を抜けたボールはゴールに吸い込まれ、BVBが4分に先制した。

 

 

ヤルモレンコのバックヒールで先制

BVBは主導権を握ったものの、ホームで6試合負けなしのアウクスブルクに一瞬の隙を突かれて同点とされる。左サイドのスペースへ駆け上がったマックスがクロスを入れると、BVB守備陣の乱れに乗じたカイウビーが頭で同点ゴールをたたき込んだ(11分)。

 

アウクスブルクは激しいタックルが多く、時にはラフすぎるチャージもあった。しかしフリッツ主審は序盤に警告を与えることをためらったため、試合を落ち着かせる機会を逃すことに。BVBは前半だけで11ものファウルを受けたが、審判がプレーオンと判定した15分の場面ではそのままアウクスブルクのゴールに迫り、オーバメヤンが15メートルの距離からヒッツを慌てさせた。

 

香川の鮮やかなシュートで勝ち越し

 

しかし、アウェーのBVBは23分に勝ち越しに成功する。ペナルティーエリア右でオーバメヤンの折り返しを受けたヤルモレンコが香川につなぐと、この日本代表MFがダイレクトでゴール左上隅に絶妙なループシュートを決め、スコアを2-1とした。

 

32分にはオーバメヤンが決定機を迎えたが、ヒッツと1対1になりながらもネットを揺らすことができない。前半終了間際にはダフートのシュートがヒッツに阻止され、香川もペナルティーエリア内からの一撃を打ち上げた。結局、BVBはシュート数(10-3)とボール支配率(73%)でアウクスブルクを圧倒したものの、2-1の最少リードでハーフタイムを迎えた。

 

 

BVBリードで前半終了

 

しかし、BVBは後半に入ると失速する。前半ほど思うようにボールをキープできなくなり、ロングボールが目立ち始めた。守備陣は相手のプレスにさらされるようになった。53分、アウクスブルクのバイヤーが遠めから狙うも、シュートはゴールの上へ。60分にはカイウビーがヘディングシュートを放ったが、ビュルキが好セーブで止めた。

 

63分、フリッツ主審はこの日最初のイエローカードを提示。警告を受けたのはカイウビーで、その悪質なファウルでヤルモレンコは交代を余儀なくされた。アウクスブルクの選手による警告を受けるべきファウルはこれが最初ではなく、最後でもなかった。

 

 

オーバがPKに失敗

 

BVBが後半最初のシュートチャンスをつくったのは71分。プリシッチがエリア内に入れた危険なクロスにオーバメヤンが頭で合わせたが、6メートルの距離からのシュートはヒッツのファインセーブに遭った。

 

間もなくしてホームチームが再びゴールに迫るも、BVBはコーナーに逃れる。だが、このCKが蹴られることはなかった。フリッツ主審がピッチサイドへ向かい、アウクスブルクのエリア内でクがピシュチェクにファウルを犯した前のプレーに戻り、ビデオ判定。その結果、BVBにPKが与えれた。しかし残念ながら、79分にオーバメヤンがチップキックでゴール中央へ蹴ったPKは、動かなかったヒッツの正面へ。BVBは試合を決めるチャンスをまたしても逃してしまった。

 

前半とまったく違う内容に

 

ホームチームはその後の終盤戦を支配。85分にはシュート数で9対13まで追い上げ、後半のボール支配率でも上回った。一方、BVBのボール支配率は75%から63%まで低下。それでも、BVBは残りの7分間もゴールを守り抜き、敵地で勝ち点3を手にした。

 

ブンデスリーガ第7節
FCアウクスブルク 1-2(前半1-2)ボルシア・ドルトムント

 

FCアウクスブルク:ヒッツ;オパレ、グーベレーウ、ヒンターエッガー、マックス;ケディラ(38分 ク)、バイヤー;ヘラー(81分 トミー)、グレゴリチュ(67分 コルドバ)、カイウビー;フィンボガソン
ボルシア・ドルトムント:ビュルキ;ピシュチェク、ソクラティス、バルトラ、トリアン;バイグル;ダフート(57分 カストロ)、香川(81分 トプラク);ヤルモレンコ(64分 フィリップ)、オーバメヤン、プリシッチ
ベンチ:ルーテ、ダンゾ、スタフィリディス、シュミット(アウクスブルク);バイデンフェラー、ザガドゥ、サンチョ、シャヒン(BVB)
ゴール:ヤルモレンコ(4分)、カイウビー(11分 マックス)、香川(23分 ヤルモレンコ)
その他の重要場面:オーバメヤンのPKをヒッツがセーブ(79分 クのピシュチェクに対するファウルで獲得したPK)
CK:5-5(前半0-3)  好機:4-10(前半1-8)
主審:フリッツ(コルプ)  警告:カイウビー、ヘラー、ク、オパレ(アウクスブルク);トリアン(BVB)
観客数:3万660人(満員)  天候:快晴、気温20度

 

今後の日程:
22日間で7試合という過密スケジュールがリーグ中断後に再びスタート。まずは10月14日にRBライプツィヒをホームに迎える。代表招集されていない数少ないメンバーには、今後数日にわたり休養が与えられる。

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