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2017.8.7

稀代の快足FWはプロの鏡

稀代の快足FWはプロの鏡

身長180cm。プロフットボーラーの見本とも言うべき選手で、愛妻はクリスティンさん。1942年8月7日にズデーテンラントのフロイデンタールで生まれ、“ジギ”の愛称で親しまれたブラック&イエローのレジェンド、ジークフリート・ヘルトが75歳の誕生日を迎えた。

 

1966年にボルシア・ドルトムントで欧州カップウィナーズカップを獲得したヘルトは、同年のワールドカップ・イングランド大会で西ドイツの準優勝に貢献。ローター・エメリッヒと組んだFWコンビは、イギリスのメディアから“the terrible twins”(恐怖の双子)と呼ばれて恐れられた。

 

1960年代から1970年代に名声を博したこのストライカーは、ABCマルクトハイデンフェルト(1953-1963年)の下部組織を経てキッカーズ・オッフェンバッハ(1963-1965年)に加入。その後にBVBの一員となり、1965-1971年、1977-1979年の2期にわたって活躍した。

 

 

現役時代には華々しいキャリアを過ごし、ブンデスリーガで422試合(72得点)、ブンデスリーガ2部で49試合(4得点)、DFBポカールで47試合(8得点)、欧州カップ戦で11試合(4得点)に出場。西ドイツ代表としても41試合で5ゴールを挙げた。物静かな性格で知られたこのFWは、1970年のワールドカップ・メキシコ大会にも出場。延長戦の末に西ドイツがイタリアに3-4で敗れた準決勝は、大会史に残る名勝負の1つとして今なお語り継がれている。引退後は指導者として数カ国を渡り歩き、日本やアイスランド、エジプト、マルタなどで指揮を執った。

 

2006年ワールドカップでドルトムントのアンバサダーを務めたヘルトは、2007年からBVBとファンを結ぶスーパーバイザーとしても活躍。サポーターに絶大な人気を誇っている。

 

現役時代には圧倒的なスピードを誇り、左サイドを駆け上がるヘルトを止めるのは至難の技だった。フランツ・ベッケンバウアーやクラウス=ディーター・ジーロフ、ビリ・シュルツといったドイツ史上最強のDFたちさえも例外ではなく、ヘルトに置き去りにされ、シュートを撃たれる、あるいは相棒の“エマ”にパスを通されることになった。

 

 

誠実でチームメートからの信頼も厚く、聡明かつカリスマ性を備えたヘルトは、現在もBVB長老評議会で同様の地位を築き上げている。

 

“ジギ”の末永い健康と幸せを願い、心よりお祝いの言葉を申し上げたい。

 

文:フリッツ・リュンシャーマン

 

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