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2016.10.28

直感とコーチの助言と練習の成果

直感とコーチの助言と練習の成果

ロマン・バイデンフェラーとPKといえば、かつてはいつもこうだった。彼が右のコーナーに飛べばボールは左へ、キッカーが右を狙えば彼は左にダイブするのだ。

 

若い頃のバイデンフェラーは間違いなく“PKキラー”ではなかった。ブンデスリーガで最強のGKであり、ゴールライン上で圧倒的な存在感もあったが、ことPKとなると、正確には10.9728メートル(12ヤード)の距離でPKキッカーと対峙すると、必ず負けてしまうのだった。

 

バイデンフェラーがリーグ戦で初めてPKをセーブしたのは2005年3月6日のこと。相手はニュルンベルクのマレク・ミンタルだった。しかし次が続かず、2本目を止めるまで5年を要した(2010年10月31日、マインツのポランスキ)。ただそこからは“PKキラー”としての地位を確立していく。DFBポカール決勝および歴史的な2冠へと続く道の途中の2011年12月20日、バイデンフェラーはフォルトゥナ・デュッセルドルフとのPK戦でトーマス・ブレーカーの1本をセーブ。その4カ月後には、アリエン・ロッベンのPKを阻止したことが決め手となり、BVBはブンデスリーガのタイトル防衛に成功した。そして2013年10月26日にはシャルケとのダービーでケビン=プリンス・ボアテングのPKをセーブ。シャルケの選手がレビアダービーでPKを失敗したのは、このときが初めてだった。

 

それからちょうど3年、バイデンフェラーのPKセーブによってBVBはDFBポカールで16強進出を決めた。PK戦ではフェリックス・クロースとシュテファン・フュルストナーのキックを阻止し、ウニオン・ベルリンを敗退に追いやった。経験豊富な守護神は、BVBでの公式戦通算436試合目を戦い終えて、次のように話した。「結局のところ、どこにボールが飛んでくるか直感を働かせるしかない。PK戦ではとにかく冷静さを保ち、絶対にこのPK戦を制して勝つんだとチームに思わせることが重要だ」

 

年齢と共にPKが得意に

 

それに加え、バイデンフェラーにはGKコーチのボルフガング・“テディー”・デ・ベアからの貴重なアドバイスもあった。1989年のポカール優勝でヒーローとなったテディーは、試合前にビデオでかなり入念なチェックをしていたのだ。「フュルストナーとクロースのPKは今日の午後に見ていたんだよ!」と52歳のコーチは笑顔で叫び、ウニオンのPKキッカーたちの情報が書かれたA4の紙を高く掲げた。

 

勝利に興奮を隠せないバイデンフェラーだったが、「こんなに緊迫した展開にしてはいけなかった。僕らはベストの絵が描けていなかった」と浮かれることなく試合を分析した。とはいえ、BVBが次のラウンドに進めたのは、この36歳のベテランGKのおかげであることは間違いない。

 

文:ボリス・ルパート

 

 

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