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2018.11.27

承認と喝采に包まれた株主総会

承認と喝采に包まれた株主総会

株主との対話であっても、今はピッチ上の成績が話題になるのは避けられない。クラブ会員の総会に続き、26日は株主総会が開かれ、議事は終始穏やかに進行した。ハンス=ヨアヒム・バツケCEOとトーマス・トレスCFO(最高財務責任者)のスピーチは大きな喝采に迎えられた。ドイツのサッカークラブで唯一株式を上場しているボルシア・ドルトムントは、今年も配当の支払いを決めた。

 

「現在ブンデスリーガで首位に立っていることを非常に嬉しく思う。ただ、サッカーではあっという間に流れが変わることを知っているだけに、浮かれないことが肝要だと強調しておきたい」。ベストファリアホール3bで開かれたボルシア・ドルトムントGmbH & Co. KgaAの年次株主総会で、バツケCEOはこう述べた。「我々の課題は集中を保つこと、そして切れを失わないことだ!」

 

1000人を超える株主の前で(出資比率で約65%の株主が出席)、バツケCEOはルシアン・ファブレ新監督とそのチームに対する謝意を表した。ファブレ監督のほかチームキャプテンのマルコ・ロイス、左SBのマルセル・シュメルツァー、ベテランディフェンダーのウカシュ・ピシュチェクが11時17分に姿を現すと、多くの株主がスタンディングオベーションを贈った。

 

 

現在ピッチ上で好成績を残しているが、バツケCEOは不本意な結果に終わった昨シーズンを振り返ることも重要だと考えた。「昨シーズン終了後、我々は話し合いの末にセバスティアン・ケールを有資格選手部門の責任者として迎え入れ、マティアス・ザマーを外部アドバイザーとして登用することを決めた。2人とも一流のプロで、建設的ながら議論も巻き起こすという独自のスタイルで我々を成長させる力を持っている。ともに情熱にあふれ、喜んで仕事をしてくれている。個人の利害よりチームの改善が優先されており、それがうまくいっている理由の1つになっている。

 

「BVBには未来を見据えた人材が揃っている」とバツケCEOは付け加えた。「チームの変革を誰も不安視していない。若く価値があり、生きのいいタレントが揃っており、中身のないチームになる可能性はまったくない。コンサルティング会社のマッキンゼーと組み、成長戦略を構築した。2025年までに、移籍金収入を除いた年間売上高を5億ユーロ(約640億円)まで高めることを目指している。この冒険にぜひ一緒に参加してほしい。この成長はスポンサー契約、さらなる国際化とデジタル化によって実現可能になる。スポンサー契約について今言えるのは、莫大な関心がボルシア・ドルトムントに寄せられているということだ!」

 

一方でバツケCEOは、経済的な成功だけを追い求めてファンをおろそかにすることは断じて許されないと強調した。「どこまでビジネス路線を突き進めるかをよく見極め、限界まで達したらブレーキを踏む準備をしておかなければならない」。その上で、CEOはインフレ率を超えるチケットの値上げに反対する姿勢を明確に示し、クラブの社会的および政治的側面の重要性を語った。数日前のクラブ会員総会で、BVBは人種差別などの差別に断固反対する立場と寛容を訴えた。ファンとの関係深化のためにファンセンターをジグナル・イドゥナ・パルクの近隣に設置する案は大多数の株主に承認された。

 

トレスCFOは8月に発表された決算概要を改めて報告した。BVBの売上高は過去最高の5億3600万ユーロ(約690億円、前年度は4億570万ユーロ)に達し、EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は1億2660万ユーロ(約163億円、前年度は7400万ユーロ)に増加した。財務状態は極めて健全で、全売上高の41.5%が移籍金収入だった。「営業活動によるキャッシュフローは1億3836万ユーロ(約178億円)」で、前年度から約4700万ユーロ増加したとトレスCFOは説明した。

 

 

トレスCFOによると、ボルシア・ドルトムントGmbH & Co. KgaAの純資産価値(NAV)は「保守的に見積もっても約11億ユーロ(約1400億円)」で、コンサルティング会社のKPMGも「10億ユーロから11億ユーロの間」としている。これは11.96ユーロという株価を十分に裏付ける試算値だ。「まだ理想とする状態にはほど遠い」とトレスCFOはしながらも、次のように続けた。「しかし、株価は2005年から4倍以上になっており、前回の総会から40%上昇している。力強い成長は今後も続いていく」

 

BVBは2016-17年度の配当として1株当たり0.06ユーロ(約7.7円)を支払っており(配当支払い総額は550万ユーロ)、これについても株主の99.97%による圧倒的な正式承認がなされた。

 

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