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2017.8.10

トップでの活躍を目指す才能豊かな次世代の若手たち

トップでの活躍を目指す才能豊かな次世代の若手たち

「これまでの努力と数年前の大きな決断が徐々に実を結び始めている」。BVBユースアカデミーが目覚ましい結果を残し、欧州屈指の若手育成機関として認識されるようになったことについて、ユースコーディネーターのラース・リッケンはこう語った。

 

「我々の最大の目標は、チームとしてできる限り成功を収めながら、才能ある若手選手たちをプロに育てていくことにある」。日曜日に控えるジュニアブンデスリーガ今季初戦を前に、かつてUEFAチャンピオンズリーグ決勝でゴールを決めたクラブのレジェンドはBVBのユース育成についてのインタビューでこのように説明した。

 

 

BVBのユースチームは昨シーズンもドイツで大きな成功を収めました。U-19チームは苦しみながらもブンデスリーガを連覇し、U-17チームはドイツ選手権でブレーメンに不運な敗北を喫したものの4強入り。U-15チームは地域リーグを無敗で終え、ライバルに25ポイント差をつけています。成功の秘けつは何でしょうか?
「過去にないくらい素晴らしいシーズンだったね。ユースチームが大成功した一方、クリスティアン・プリシッチ、フェリックス・パスラック、ゼニス・ブルニッチ、ヤコブ・ブルーン・ラーセンの4人がファーストチームの公式戦でプレーした。我々にとって誇らしいことだ。これまでの努力と数年前の大きな決断が徐々に実を結び始めている。たとえば、新しいユースセンターの建設を決めたことや、スタッフへの投資を大幅に増やしたことだ。ヘッドコーチや一部のコーチは、フルタイムで働いている。マティアス・レーベンという、おそらくブンデスリーガで最高の社会教育のスペシャリストにも恵まれている」

 

U-19チームからファーストチームに飛び級で昇格する例が目立つようになりました。ユースチームの優先事項が変わったということでしょうか?
「その通り。ユースチームの理念を見直した。以前は、U-19チームの最も優れた選手たちはU-23でもプレーし、同時にU-17の選手がU-19に上がっていた。これだと、選手個人の成長にうまくつながりにくく、ローテーションの結果ユースチームの成績も落ちていた。我々の目標は個々の選手を育成することだが、強いチームもつくりたい。そこで最近は、選手を自分の年代のチームでのみプレーさせるようにしている。それがチームの成功にもつながっている」

 

ファイナルラウンド進出が目標

 

AジュニアとBジュニアのブンデスリーガは日曜日に開幕します。今シーズンの両チームの目標は?
「ユースアカデミーの最大の目標は、才能ある若手選手たちがプロになれるように手助けすること。しかし、U-17チームとU-19チームでできるだけ成功を収めたいとも思っている。その面での目標は、ドイツ選手権のファイナルラウンドへ進むこと。とはいえ、U-19レベルではDFBポカールや代表戦もあり、さらにはUEFAユースリーグで少なくとも6試合を戦わなければならない。これを忘れるべきではない。シャルケやグラットバッハ、レバークーゼン、ボーフム、ケルンはブンデスリーガで我々の最大のライバルだが、彼らはユースリーグには出場しない」

 

特別な才能に恵まれた1998年組がU-19チームに別れを告げ、シニアサッカーの世界に入っていきました。その損失をどう補えるでしょう?
「確かに傑出した年代だった。しかし、バイエルン・ミュンヘンとの(ドイツU-19選手権)決勝では1999年生まれの選手が5人先発し、3人が途中出場した。その事実を見落とすべきではない。彼らは2016年にもレバークーゼンとのBジュニア決勝でプレーしている。1999年組や2000年組の選手たちでも非常に優秀で強力なチームをつくれると信じているよ」

 

クリスティアン・プリシッチ、フェリックス・パスラック、ヤクブ・ブルーン・ラーセン、ゼニス・ブルニッチ、そして最近VfBシュツットガルトへ移ったオレル・マンガラと、ユースアカデミーは最近5選手をプロの世界へ送り込んでいます。
「それからヤニ・セラも忘れないでほしい。彼は深刻な十字靭帯のケガを負い、今はトレーニングを行っている。U-23の試合にも出ているが、以前の突出したレベルに戻ってほしいと願っている。彼のようなストライカーはドイツ中で求められている。以前のパフォーマンスレベルを取り戻せるよう、必要なだけ時間を与えるつもりだ」

 

 

ポテンシャルの大きい選手たち

 

U-17チームとU-19チームに同様の道をたどりそうな選手たちはいますか?ニクラス・ベステは昨シーズン、才能を示すチャンスをあまり生かせていませんでしたが、最近結果を出しました。
「彼ぐらいの年齢の若手は、調子に波があるのが普通だ。彼はレギュラーシーズンの終わりまでに調子を上げ、ファイナルラウンドでは光っていた。ニキ(ベステ)の例が示すように、ファーストチームでプレーする味を覚えると、選手はさらに伸びる。そのレベルにたどり着くまでの距離はそれほど長くないと感じるんだ。先日のルールカップで、ニキはプレシーズンとはまったく違うオーラと自信にあふれていた。エアフルトとの親善試合では、実績ある大勢のプロたちも蹴りたかったであろうFKの場面で勇気を出してボールを奪い、美しいゴールを決めた。クールに見えたよ。彼はポテンシャルが大きく、冷静で得点意識が高い。引き続き注意深く面倒を見ていくつもりだ。大きかったのは、監督とファンに彼をよく知ってもらえたことだね」

 

元BVB選手のアマント・テイスの孫ルカ・キリアンも大きく成長しています。彼がプロで活躍する可能性をどう見ていますか?
「彼は運動能力が優れているだけでなく、姿勢やメンタルの面でも全BVB選手の手本だ。バイエルンとの決勝では70分過ぎに脚をつってピッチに寝転がったが、起き上がってプレーを続け、PKも決めた。試合後、ルカは私にこう言ったよ。『僕の脚がつったことでチームの士気を下げるわけにはいかない』。彼は学校でアビトゥーア(卒業試験)を受けているところだ。本当にポジティブなやつで、将来が楽しみな選手だ。素早い上、当たりに強い。いくつか修正すべき点はあるが、毎週、毎月のように良くなっている」

 

「育成をコンスタントに続けていかなければならない」

 

U-17チームはAZアルクマールからマヌエル・フェライを獲得して戦力を補強しましたが、どんなところがBVBにとって興味深い選手でしょうか?
「彼が我々を選んでくれたことを非常に誇らしく思う。数多くのトップクラブが彼を欲しがっていたからね。母親と一緒に我々を訪れ、責任者に会い、練習グラウンドを見て、我々の理念を知った。そして早くも帰宅する途中で「ドルトムントに行きたい」と言ってくれたんだ。心からBVBに入りたいと思っている選手たちはクラブ愛をすぐに育て、他のオファーには見向きもしなくなる。そんなタイプこそ、我々がまさに必要としている選手だ。マヌエルは欧州で最も才能に恵まれた若手のひとり。10番としても8番としても、驚異的なテクニックに恵まれている。それだけでなく、チームプレーヤーでもあるし、気さくなやつだ。ユースセンターとチームにも、すぐに溶け込んでくれたよ」

 

クリスティアン・フルートマンがユース「試合分析」部門の責任者になる予定でしたが、ダニエル・ファルケ元U-23チーム監督と共にノリッジへ移ってしまいました。この非常に重要な役職を、誰に任せられるでしょう?
「現在じっくり検討しているところだ。あわてて適当に決めるわけにはいかない。中長期的にベストのソリューションを見つけ出す必要がある。ビデオ分析をさらに本格的に行い、試合準備やフィードバックでコーチを今以上に効果的にサポートしたい」

 

 

ライバルも黙ってはいません。ブンデスリーガの他のクラブやイングランドのクラブは、ユースレベルの底上げに力を入れています。FCバイエルンは7000万ユーロを投じたユースアカデミーを立ち上げようとしています。こういった動きに対して、BVBはどう対応しますか?
「各チームはユース組織の拡大や最適化のために巨額を投資している。競争はどんどん激しくなっている。だからこそ、我々も発展や改善を続けていく必要があるんだ。クリスティアン・プリシッチ、フェリックス・パスラック、マルセル・シュメルツァー、マリオ・ゲッツェ、マルコ・ロイス、ヌリ・シャヒンといったユース育ちの選手たちは、今やファンにレジェンドとして見られ、BVBのアイデンティティーの重要な一部になっている。我々は才能ある若手がプロになる手助けを情熱的に続けていかなければならず、そうしていくつもりだ」

 

利き手:ビルフリート・ビッケ

 

U-19チームは日曜日にNZブラッケルで行われるVfLボーフムとのホームゲームでジュニアブンデスリーガのシーズンをスタート。U-17チームはリーグに新しく加わったSGウンターラートとのアウェー戦に臨む。

 

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