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2015.4.7

クラブの運命を変えた試合

クラブの運命を変えた試合

今週火曜のDFBポカール準々決勝(日本時間8日午前3時30分キックオフ)は、2008年の同じ舞台のカードの再現となる。ホームでTSGホッフェンハイムを3-1と下したこの試合は、BVBの運命を変えたとされている。この機会に、クラブ史において大きな意味を持つその一戦を振り返ってみよう。

 

経営破綻の危機から約3年、そして最後に栄冠を手にしてから約6年。ドルトムントの街は成功を待ち焦がれていた。しかしそのシーズン、リーグで手にできるものはほとんど残されておらず、いつも「おまけ」のように見られがちだったDFBポカールで結果を出すしかない状況だった。

 

抽選で運にも恵まれた。その前のシーズンまでの22回のDFBポカールの対戦で、ホームで戦えたのは5回のみだった。しかし2007-08シーズンは、アマチュアの1FCマグデブルクと対戦した1回戦(4-1で勝利)を除き、決勝の地ベルリンに乗り込むまでずっとホームで戦うことができた。アイントラハト・フランクフルトとベルダー・ブレーメンにいずれも2-1で競り勝ったあと、準々決勝でホッフェンハイムと対戦。相手は2部昇格1年目、その上まだ若く、経験に乏しかった。BVBにとって幸いなことに、この経験の差がものを言った。「最初の20分間は、緊張の影響がはっきりと出ていた」と敵将ラルフ・ラングニック監督(当時)も認めた。「このチームは、こういった試合を経験したことがない若手が多い。それでも、85分まで試合はわからなかった」

 

ルイス・グスタボと激しくぶつかるジョバンニ・フェデリコ

 

フェリックス・ブライヒ主審が終了のホイッスルを吹くと、スタジアムは安堵半分、喜び半分という雰囲気に包まれた。BVBは3-1で勝利。チャンスの数では6対7で下回ったものの、フェデリコ、ティンガ、ペトリッチがネットを揺らした。「立ち上がりは申し分なかったが、その後冷静さを保てなかった。ボールを失うことが多すぎ、中盤で競り合いに負けることが多すぎた」。当時BVBを指揮していたトーマス・ドル監督はこう嘆いた。「3-1とリードしたあとでさえ、ピッチで冷静さを保てなかった。そしてラストパスをほとんど通せなかった。その苦しい時間帯を切り抜けられたのは、マルク・ツィークラーのおかげだ」

 

スキルそして抽選での運

 

スキルと抽選での運でその夜を制したBVBは、その後も大会を通して抽選で幸運が続いた。準決勝の相手は、2部のチームで唯一勝ち残っていたFCカール・ツァイス・イェーナ。このステージでのバイエルン・ミュンヘン、VfLボルフスブルクとの対戦を回避できた。またしてもホームゲームとなり、結果は3-0の快勝。しかし、運に恵まれたのはここまで。バイエルン・ミュンヘンとの決勝では、延長戦まで奮闘したが不運にも1-2で敗れてしまった。

 

とはいえ、敗れたのは競技面のみ。2008年のベルリン決戦は、クラブが新時代を迎えるきっかけとなった。そしてホッフェンハイム戦の勝利は、その舞台にたどり着く上で重要な1勝だった。

 

文:ボリス・ルパート

 

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