ニュース

2017.9.24

なおも残る課題を自覚

なおも残る課題を自覚

3戦3勝、14得点1失点。依然として首位をキープし、後続との勝ち点差も拡大。ボルシア・ドルトムントにとっては、これ以上を望むことができない充実した1週間だった。先発を5人入れ替えたVfLボルシア・メンヘングラットバッハ戦でも、BVBは精密機械のようにすべてがうまく機能していた。

 

ペーター・ボス監督の下、BVBはクラブとブンデスリーガの記録に肩を並べただけでなく、これを更新するチャンスを迎えている。開幕6試合で獲得した勝ち点16は、ユルゲン・クロップ元監督とトーマス・トゥヘル前監督の下でも達成したクラブ記録に並ぶ水準。そして第6節終了時点での得失点差+18(19得点1失点)は、55年間の歴史を持つブンデスリーガの最高記録となる。

 

さらに“イングリッシュ・ウィーク”(週3試合のスケジュール)の成績についても、過去最高だった1994-95シーズンを上回ってみせた。23年前には1860ミュンヘン(4-0)、1FCケルン(6-1)、1FCカイザースラウテルン(2-1)を倒し、3試合を合わせて12得点2失点を記録。しかしケルン(5-0)とハンブルガーSV(3-0)、ボルシアMG(6-1)を下した今シーズンは、3試合合計の得失点差が+13(14得点1失点)に達している。

 

「私も監督を務めていて楽しい」

 

 

ボルシアMGに圧勝した試合を終え、ボス監督は「私も監督を務めていて楽しい」と語った。この試合で両チームがゴールを脅かした場面は16回。その中には、BVBを押し込む時間帯もあったボルシアMGの6回も含まれている。「1-6で負けたのにこんなことを言うのも空しいが、我々は5ゴールを奪っていてもおかしくなかった」。そう話した敵将ディーター・ヘッキング監督を嘆かせたのは、4度の決定的な場面でゴールを許さなかったBVBの守護神ロマン・ビュルキだ。ユリアン・バイグルも「幸いにも、うちのゴールにはビュルキがいる」と胸を張った。

 

とはいえ、ブラック&イエローに対する賛辞ばかりを眺めているようでは、大事な部分を見落とすことになりかねない。「我々がボールを失ったときには相手にビッグチャンスをつくられた」とボス監督も指摘する。それでもなお、このオランダ人監督のサッカーを長時間にわたって体現したBVBは、ボルシアMGにほとんどスペースを与えず、立ち上がりの20分間に85%ものボールを支配。敵陣の深い位置でボールを失っても、相手がハーフウェーラインを越える前に奪い返すことに成功していた。ボス監督もこう指摘する。「パスを2、3本つなげるような余裕を与えず、すぐにボールを奪い返した」

 

メンバーを一新

 

 

さらに驚くべき事実といえば、ハンブルク戦の先発から5人を入れ替えていたことだろう。これは前節から中2日でボルシアMG戦を迎え、さらに中2日でレアル・マドリーCFとのUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節が控えている日程を考慮しての決断だった。特に中盤は全選手が入れ替わり、ハンブルク戦に先発したシャヒン、カストロ、香川がベンチスタートとなり、バイグル、ゲッツェ、ダフートがスタメンに名を連ねた。

 

「チームの選手層は十分厚いから、僕らはローテーションでやっていける」。今夏にTSG1899ホッフェンハイムから加入し、ホームデビューを果たしたトリアンはこう語った。「試合数が多いからそうしていく必要があるんだ。僕らのパフォーマンスはずっと安定している。監督はいろんな選手を選べるし、僕らの士気は高い。プレーしてチームの勝利に貢献する機会を、誰もが与えられているからね」。2ゴールを挙げたフィリップも付け加える。「このチームのクオリティーは本当に高い。選手のタイプがそれぞれ違うけど、各自の持ち味でチームに貢献できているんだ。それぞれの特徴を生かして補完し合うことができているし、監督に何を求められているのかも正確に理解できているよ」

 

ボス監督が今シーズンの公式戦でピッチに送り出した選手は計21人。これを上回るのはユリアン・ナーゲルスマン監督率いるホッフェンハイムしかいない。

 

文:ボリス・ルパート

 

 

【関連記事】
リーグ史上最高の得失点差
「見事なチームパフォーマンス」
「幸いにもうちのゴールにはビュルキがいる」
バイグル:「言葉にできない気分」

border
ニュース一覧に戻る

最新ニュース

ボス監督:「2-0でリードしたら勝たないと」

2017.10.22

ボス監督:「2-0でリードしたら勝たないと」

両チームに決定的なチャンスが訪れた。ヌリ・シャヒンは土壇場で決勝点を決められず。アポエルと引き分けた試合でのピエール=エメリク・オーバメヤン、ライプツィヒに敗れた試合でのオー 続きを読む>>

「こういう展開は許されない」

2017.10.22

「こういう展開は許されない」

アイントラハト・フランクフルトとのアウェー戦を2-2の引き分けで終えたボルシア・ドルトムント陣営は、当然ながら失望感に包まれていた。ヌリ・シャヒンとマキシミリアン・フィリップ 続きを読む>>

2-2:フランクフルトでリードを守り切れずドロー

2017.10.22

2-2:フランクフルトでリードを守り切れずドロー

ボルシア・ドルトムントはアイントラハト・フランクフルトとのハイテンポなアウェー戦を2-2(前半1-0)のドローで終えた。他会場でバイエルンもハンブルクと引き分けたため、BVB 続きを読む>>