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2016.3.5

「勇敢に、そして信じる気持ちを失わず戦う」

「勇敢に、そして信じる気持ちを失わず戦う」

5日のFCバイエルン・ミュンヘンとの頂上決戦(日本時間6日2時30分キックオフ)について、トーマス・トゥヘル監督は前向きな姿勢を示した。しかし「我々が苦しむ時間帯」もあるはずだとして、スタンドからの大声援に期待していることを明かした。

 

過去20年間ブンデスリーガの覇権を奪い合い、今シーズンも順位表のトップ2を占めているクラブ同士の直接対決という大一番でありながら、トゥヘル監督とチームのテンションは比較的ゆっくりと高まってきている。6週間連続でミッドウィークに試合があり、今週も水曜日に試合をこなしたことがその理由だが、バイエルンが同じ日にマインツにまさかの敗北を喫したため、ブンデスリーガのタイトル争いはにわかに盛り上がりを増している。ボルシア・ドルトムントは今回勝てば、首位バイエルンとの勝ち点差を2ポイントにまで縮めることができるのだ。

 

「最強のバイエルンと戦うことになるだろう」

 

トーマス・トゥヘル監督

 

「試合をする前から勝ち点を計算するのはバカげている」。ドイツ王者との重要な一戦を前に、トゥヘル監督はそう話した。「我々はまだ5ポイント差をつけられている。バイエルンがこのような状況に直面するのは初めてではない。『最大のライバルの本拠地でタイトル獲得を決めるチャンスだ』と思っているにちがいない。おそらく最強のバイエルンと戦うことになるだろう」とトゥヘル監督は続けた。ただ、勝ち点差をさらに詰めるチャンスであることは紛れもない事実だ。「チームは懸命に努力してここまでやってきた。バイエルンが2日の試合で勝ち点を取りこぼしたことにより何かが変わるわけではない」とトゥヘル監督は話し、「我々はとにかく何とかしてこの試合に勝ちたい」と意気込みを示した。

 

この試合は世界中でテレビ観戦されるだろう。BVBは20万枚でもチケットを売りさばけたかもしれない。ドイツ最大の収容人数を誇るスタジアムのチケットは当然ながら8万1359枚がすでに完売。トゥヘル監督は最高の雰囲気を期待している。「いつもよりさらに特別な空気に包まれるだろう。スタジアムの熱狂、押し寄せるようなエネルギーを肌で感じることができるはずだ」

 

ホームでもう11カ月負けていない(14勝1分け)チームは、サポーターたちに大声援で後押ししてもらいたいと願っている。「ジグナル・イドゥナ・パルクで自分たちのサポーターに囲まれてプレーするのは、当然ながら全く違う気分だ。彼らに終始味方してもらわなければならない」とトゥヘル監督。「ドルトムント中がこの試合の話題で持ち切りだ。勝ち点差に変化があったことで、ますます期待が高まっている」

 

「激しいプレッシャーのなかで正確な判断が求められる」

 

しかしこれは容易な任務ではない。1週間半前にトリノでバイエルンが披露した戦いを見た人ならば、彼らが世界で1、2を争うチームだというトゥヘル監督の意見に賛同するだろう。バイエルンは今回の対戦でも、そのユベントス戦と同様のメンバーで来るものと見られる。「あのようなハイレベルな舞台でバイエルンがトップパフォーマンスを見せたのは別に初めてのことではない。今回も我々を激しく押し込んでくるはずだ」

 

そのため指揮官は、「我々が苦しむ時間帯」が必ずあると見ている。バイエルンの戦術については次のように予想した。「彼らは相手に素早い判断を強いることが好きだ。そのような状況での判断は、当然ながら正確性を欠くことになる。だが我々は、彼らに追い込まれても正確な判断をしなければならない」。さらに監督はチームに求めることを説明した。「冷静さを失わず、かつ勇敢に戦い、さらにこういった試合では必要になる少しの運があれば勝利することは可能だ。最高レベルの試合で自分たちの力を試し、ジグナル・イドゥナ・パルクで最強のチームを倒したい。それを実現させるには、この挑戦に楽しんで挑むことがカギとなる」

 

トゥヘル監督の発言の裏にあるのは、今シーズン最初の対戦でバイエルンに敵地で1-5と大敗した記憶だ。「バイエルンが相手では、ミスを最小限に抑えたとしても惨敗を喫する恐れがある」というトゥヘル監督。しかし選手たちは前回の対戦から教訓を学んだ。「あの手痛い敗北のおかげで今の我々がある。リターンマッチに挑む覚悟はできているよ」

 

「あらゆる可能性が残されていることの重要性を理解してほしい」

 

この対戦の試合前会見では、かつてお互いに“毒矢”を放ち合うようなこともあったが、今回はどちらの指揮官からも、そのような舌戦が仕掛けられることはなかった。トゥヘル監督もグアルディオラ監督も相手に敬意を示し(「ペップは現時点で世界最高の監督」、「トゥヘルは世界最高の監督の1人」)、純粋に最高レベルのサッカーが繰り広げられるべき試合を楽しみにしていると話した。グアルディオラ監督は言う。「我々はシーズンを通じて見事な戦いを見せてきたが、彼らはその我々と勝ち点5しか違わない。それが彼らの実力の高さを物語っている」

 

「我々にはあらゆる可能性が残されている」とトゥヘル監督。「このことの重要性を理解してもらいたい」。ドルトムントがこの試合で勝ち点3を手にすることができれば、「そのとき初めて、順位表の数字について話題にすることになるだろう」と監督は続けた。「それでもシーズン終了まではまだ長い道のりであることを忘れてはならない」

 

文:ボリス・ルパート

 

バイエルン戦の試合前記者会見の様子はBVB total!で視聴可能

 

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